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春日井市の絵画教室、あとりえPOPアートスクールの教室風景や内容を中心に、アートについて広く記事にします。

カクノカク展

2014-04-21 20:33:59 | アート紹介
ゴールデンウイーク開けの7日から、名古屋市南区のK.ARTSTUDIOで始まる「カクノカク展」は、2010年にあとりえPOPアートスクールに通っていた一部の生徒による展覧会です。

プロデュースは、現愛知芸大三年の荻野史杜君。
彼に賛同したメンバー10人が、それぞれの「ルーツ」を振り返りながら、今の表現を追求し展示するのだそうです。

これに関しては、元指導者である私は一切ノータッチです。
途中までは知りませんでしたし、強いて言えば、この記事が最初で最後の協力でしょうか(笑)

声を掛けても賛同を得られず、このメンバーが固まるまで、荻野君は相当苦労したようです。
加えて、忙しい大学生たちと進捗状況を共有できず、中々思い通りに事が運んでいないとも聞きます。
ハガキも一人で作り、ここまで本当に孤軍奮闘してきた彼の努力に敬意を評します。
m(_ _)m


さて。
グループ展とはなんでしょう?
ギャラリーを借りて人に観せるとはなんでしょう?
私は自分がグループ展を企画して行っているだけに、作家には完璧なレベルを求めますし、それが作家としての糧となり、観た方に感動や刺激を与えるのだと信じています。
「あの展覧会に参加してよかった」
「あの展覧会を観てよかった」
と思ってもらえるために、参加作家やお客様の気持ちをずっと考えています。
中途半端なものを観せることは失礼ですし、参加者になんの見返りもないでしょう。
やっただけの展覧会。企画したことに意味がある展覧会は無意味です。
例えばそれが「無駄が良い経験になった」というような結果なら、本当に残念な展覧会で終わります。
苦しみが伴わない「楽しい」だけの制作の展覧会ならばやめましょう。
見せるべきではないし、見る価値もない。学芸会なら公民館でやってください。

仮定の話として、もしこの展覧会「カクノカク展」がそのようなグループ展になるのなら、それは、私にとって大切な場所であるK・ARTSTUDIOを愚弄する行為です。
グループ展を、ただ壁面積を人数で割った展覧会にしてはいけない。
そんな展覧会は、責任まで分割するから無責任で、気合いも何も感じないものになる。

なんて、まだ始まってもいない展覧会に何をか言わんやですが、かわいい元生徒たちのことですから老婆心です。
この記事を、もし参加者の誰かが読んでいたならば、今から搬入までの2週間。
自分を見つめる時間として、作品と向き合ってもらいたい。 本当にこれでいいのか?目の前の作品の見た目ではなく、自分の内面に何が返ってくるのかに耳を傾け、制作をしてもらいたいと思います。
忙しかろうが何だろうが、やるなら完璧にやってください。時間のせいにだけはしてはいけない。
学生だから許されることなんて存在しないんです。
今できるベストパフォーマンスが、経験豊富な作家に劣るのは当たり前ですが、気持ちが劣ることはないはずですよね。
手を抜いた展示は、誰も何も言わなくても、みんな間違いなく許しませんからそのつもりで。

預かったハガキは、非常に枚数が少なかったので、それなりの人に渡しています。
甘えた作品なら飾らないこと。

期待しています。
コメント (7)
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