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春日井市の絵画教室、あとりえPOPアートスクールの教室風景や内容を中心に、アートについて広く記事にします。

あとりえPOPが目指すところ《受験コース:美大》

2014-03-31 16:57:00 | あとりえPOPについて
本日は、美大受験コースをご紹介します。(美術科高校受験については明日)


★よくあるご質問

Q:どんな学校(大学)がありますか?
A:美術大学、芸術大学と名がつかなくても、デザインやアートを教える学校もありますから、一概にその総数は言えませんが、美術を学べる所は全国にたくさんあります。
ですから、美大進学を考えるならば、希望の条件を整理する必要があります。
その条件により、一番学びやすい環境を考慮して受験しましょう。

Q:どんな学科がありますか?
A:昨今は大きく美術学部、デザイン学部に別れます。
美術学部は、いわゆる洋画、日本画、彫刻などのファインアートを学ぶところであり、デザイン学部は、印刷から商工業デザイン、空間、インテリア、工芸、映像、漫画、アニメーション、ウェブ…と非常にたくさんのカテゴリーの総称になっています。
その中で、自分が何を学びたいのかを、ある程度考えておく必要があります。

Q:美大進学は、文系、理系のどちらが良いのですか?
A:美大は国語、英語が必須になるところが多いので、高校では文系を選択した方が有利と言われています。しかし、数学が選択できる場合もありますので、理系だから無理という訳ではありません。
ただ、文系を中心に勉強を進めるほうが良いでしょう。

Q:どうやって大学や学部を選べばよいですか?
A:まずは、何をやりたいかです。興味があって美大進学を希望するのですから、それに合わせて学部を決めていくのが自然です。色んな希望がある場合は、全て学ぶことはできませんから、全科共通になるデッサンの基礎を学びながら、キーワードを絞り、じっくり考えて選択しましょう。
学部が決まれば、各大学に特長がありますから、それと照らし合わせて一番良い学校を選択していきましょう。

Q:実技試験はどんな問題が出ますか?
A:国公立か私立かによっても違いますし、推薦試験、一般試験、AO入試でも内容は異なりますが、まずはデッサンです。
学科のみ、また面接や論文、持参作品による選考以外は、必ずデッサンが必須になります。デッサンのみの場合もありますが、特に国公立美大は、各コースによって他実技試験が加わるのが通常です。
例えばデッサン+油絵、デザイン+水彩画などです。
また、デッサンも、希望する学部や学科によって変わりますから、どのように訓練を進めていくかを、きちん指導者と話し合って進めていくことが大切です。

Q:いつから始めればよいですか?
A:早ければ早いほど、幅広く学ぶことができます。美術を学んでいくにあたり、無駄なことはひとつもありませんし、感覚を磨くためには、できるだけ自分の中に、引き出しを増やしておくべきでしょう。
しかし、美大進学を決めてから、試験までの時間、また成長のスピードには個人差があります。ですから、適性を見極めて時間を逆算し、カリキュラムを作るのは指導者の仕事になります。指導者と皆さんが力を合わせて
試験に挑んでいくことが必須です。

Q:センター試験は必要ですか?必要ならば、その割合はどれくらいですか?
A:国公立は、もちろんセンター試験が必要ですが、私立も、最近はセンター試験を利用できるシステムを取り入れるところが増えてきました。
例えば出願時点でセンター利用、センター+を選んでおけば、一般入試の学科試験と比較し、大学側が、良い点数の方を審査対象にしてくれます。
また、大学によってはセンター試験のみで受けることができるところもありますので、よく考えて利用すると良いでしょう。
しかし、それはデッサンや実技が必要ないということにはなりません。
美大に行く訳ですから、描けることが前提となることを忘れないようにしましょう。

Q:推薦試験やAO入試はありますか?
A:はい。あります。試験シーズンは夏に始まります。
まずは8月にAO入試があり、11月に推薦入試が行われています。
近頃は、早く結果を求める傾向が強く、AO入試の倍率が上がっています。
AO入試は、大学によって特長が違いますが、主にスクーリングなど講座参加型の内容に加え、自己アピール等プレゼン能力を求め試験が出る風潮があります。
推薦入試は、学校長の推薦書と、大学が決めたボーダーをクリアする内申書があれば、受験できます。こちらは、主に実技試験はデッサンです。
早く合格が欲しい生徒が受けるだけではなく、私立一般入試を避け、直前国公立対策に時間を費やすために、利用する場合もあります。
この推薦入試は、指定校推薦とはまったく違いますから、合格しても辞退することが可能な場合が多く、受験生にはチャンス拡大の良い機会となっています。

Q:美大に行って就職はできますか?
A:美大は「美術系専門家養成機関」です。
そして、世の中はデザインされていないものをみつける方が難しい。これだけ考えれば、就職はずいぶん楽に感じますが、それほど甘いものではないでしょう。しかし、美大=貧乏画家のような時代でもなく、普通に就職活動をして、皆、社会に巣立っているのは間違いありません。
本人のやる気次第なのは、どこの大学も同じです。

Q:美大は、いくらくらいかかりますか?
A:一概ににいくら、とここで記載することはできませんが、美大はやはり、他大学に比べ費用がかかります。ひとつ参考例だけあげますと、名古屋から関東有名私立美大に進学し、大学近辺(23区外)に独り暮らしをした学生について、仕送りを含めて4年で卒業するまでにかかった総額は、1日1万円なのだそうです。
それを高いと思うかそうでないかは、ご家庭の環境によるでしょう。
地域がどこであれ、奨学金制度も充実していますから、それを上手く利用して、負担を軽減する方法が充実していることも、付け加えておきます。

Q:漫画やアニメ、ゲームが好きなんですが、それは美術ですか?
A:美術かどうかは考え方が分かれますが、それらは美大で学ぶことができます。
そして私立美大は、少子化が叫ばれる今、学生獲得のために、そちらに力を入れていますから、かなり良い先生の下で、質の高い勉強ができるようになりました。
また、ネット社会の発達と進化に比例して、ニーズも増えていますから、それらが、以前のような扱いではないことは、間違いありません。

Q:絵を描いて食べていけますか?
A:絵を描いて食べていけた時代はありません。元々一部の芸術家のみが食べていけたのも結果であって、そもそも芸術は食べるためにはないのです。
食べることを一番に考えるならば、絵は趣味で留めておきましょう。
芸術に携わるものは、表現者であることに誇りを持ち、その精神性や哲学に、生きる意味を見いだしたから関わっていくのです。

Q:始めるにあたり、まず必要なものはなんですか?
A:ぶれない気持ち以外で必要なのは、まずはデッサンの用意です。鉛筆10種類、ねり消しゴム、消しゴム、カッターナイフ、ガーゼ、デザインケースなどで、費用は3千円くらいでしょうか。

Q:あとりえPOPの実績を教えてください。
A:あとりえPOPでは、毎年たくさんの受験生たちが学び、皆希望の進路に進んでいきます。
ゼロから適性を見抜き、個人に合った指導で、過去23年間の進学率は、ほぼ100%です。
また大学に入るだけではなく、そのために必要なあらゆることを身につけ送り出します。
小さいスクールですが、受験生に一番近いところで、一緒に乗り越えていくつもりです。



さて。
本日は、美大受験コースについての、よくあるご質問Q&Aを中心にした記事でした。

受験コースはPOP1にて水曜日午後3時半~9時まで。
POP2にて金曜日、午後6時~9時まで。土曜日午後2時~6時まで。
その他不定期で、月1~3回の日曜日特別講習会があります。
受験コースは、便利なチケット制度を採用しておりますから、無駄なくご利用頂けます。

明日からは新年度になります。
消費税が上がろうが、あとりえPOPは値段が変わりません。
なんてことより、美術の道に進学を希望する高校生のみなさん。まずはお問い合わせ&体験にお越しください。
いつでもお待ちしております。
m(_ _)m
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あとりえPOPが目指すところ《一般コース》

2014-03-29 18:14:07 | あとりえPOPについて
昨日の《こどもコース》に引き続き、一般コースのご紹介です。

現在、あとりえPOP全体で、一般コースに在籍して下さっているのは、7人です。
水曜日POP1に4人、金曜日土曜日POP2に2人です。 あまり多くありませんね。
ですから、自ずとマン・ツー・マンのような状態になりますが、一般コースは、受験コースと同じ場所、時間に行っていますので、淋しいことも、恥ずかしいこともありません(笑)
学べる内容としては、デッサン、水彩画、アクリル画、パステル画、色鉛筆画、油絵などを、基礎から丁寧に指導させて頂きます。

●「絵が描けるようになりたい」
●「旅先でスケッチができるようになりたい」
●「季節ごとに我が家のリビングを飾れるくらいになりたい」
●「市民展で賞が取れるようになりたい」
●「個展を開いてみたい」
●「アーティストになりたい」
など、大小に差はありませんが、何がしかの目標を持って楽しまれると、日常に充実感と満足感が与えられ、向上心や上手くなりたい欲が生まれます。
いくつになっても、人は自然の力と自分の力で育まれるのです。
それは「心の成長」です。
空想する。考える。感じる。動く。
体と頭を使い表現してみませんか?
あとりえPOPでは、テクニックと、それより大切な感情表現の、どちらも手に入れることができます。


★よくあるご質問

Q:全く描いたことありませんができるものですか?
A:もちろんです。ゼロからきちんと指導いたします。一緒にご自分の適性も見極めていきましょう。

Q:いくらくらいかかりますか?
A:画材にもよりますが、水彩画であれば、スケッチブックを含め、透明水彩絵の具、筆、ホーローパレット、筆巻きで¥12000くらいでしょうか。油絵はキャンパスや木箱をつけないと油絵の具、油各種、筆、パレットで1万円前後だと思います。その他水彩色鉛筆画や、色鉛筆画は、スケッチブックと色鉛筆、水筆で6千円くらいになりますし、デッサンは鉛筆各種とねり消しゴムで千円くらいで始められます。

Q:どんな画材に挑戦したらいいかもわからない。
A:ご自分の適性がわからないのはよくあることです。その場合はデッサンから始めてみて、私がその様子をみたり、お互いに話しあいながら時間をかけて希望と照らし合わせて考えていきましょう。

Q:何を描くにもデッサンは必要ですか?
A:何を描くにも必要ということはありませんが、形を捉える力を身につけるには、デッサンが最適です。ですから、具象表現を求めるならば、デッサンをお勧めします。しかし、形に捕らわれない良い絵もありますから、何が何でもやらなければいけないとは言いません。、
デッサンをやられない方は、ご自分で必要を感じたら、いつでも始めたらよいのです。
これに関しては逆に「抽象画を描きたいからデッサンはいらない」とは言えません。それは、デッサンは空間を捉える力を育てるからです。
抽象画に必要なものは様々ありますが、空間的な考え方が必要になることが多々あるのです。
まずデッサン。とりあえずデッサン。やっぱりデッサン。どれでも構いませんから、デッサンが必要な方はやりましょう。

Q:仕事の都合で、来れない時がありますが、大丈夫ですか?
A:もちろん大丈夫です。そのような方のために、10枚単位のチケット制度を設けております。ご無理のないようマイペースでご利用ください。

Q:私なんかが描けるのでしょうか?
A:(笑)
勇気を出して「描き始めた方」で、描けなかった方は過去1人もいません。
ですから、今、私にご相談下さっている時点で、もう描けるようになると思ってください。


などでしょうか。

新しいことに挑戦したいのは女性、殻を破りたいのは男性です。
どちらもトライですね。

あとりえPOPは、そんなトライやチャレンジを応援いたします!
みなさまの一歩をお待ちしております。
(^_^)
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あとりえPOPが目指すところ《こどもコース》

2014-03-28 22:37:04 | あとりえPOPについて
今、様々な地域でポスティングをしています。

ですから、初めてリーフレットを手に取られた方が、このブログをご覧になっているかもしれません。

そんな方にはじめまして。
私、ナカムラミオと申します。
あとりえPOPを主宰し、ひとりで講師を務めています。
そして、ナカム ラミオではありませんし男です。
ついでに現在46才の、どこにも所属しない画家です。
m(_ _)m


あとりえPOPは、1991年の4月から開校しており、この春24年目を迎えます。
ここまで時間をかけて形態を少しずつ変えて来ましたが、現在は以下のように落ち着いています。

《子どもコース》
◆POP1柏井校(勝川駅近く、線路沿い柏井公園隣りの施設)
水曜日3時半から6時半まで(好きな時から好きな時まて。6時半以降も対応)
◆POP2松新校(勝川駅南、松新公民館)
土曜日2時から6時まで(好きな時から好きな時まで)


※こどもコースは、絵画造形を通して、様々素材に触れ、感じ、表現することを楽しむ教室です。
※学校やご家庭ではできないことを、POPでは、存分に楽しんでもらうことができます。
※実質、特に年齢制限はなく、トイレにひとりで行ける子から、工作を楽しめる年齢までを対象にしているコースです。
※小さな天才たちの、無限の可能性を引き出すようなカリキュラムで、創造する欲を満たしていきます。
※課題に取り組むみんなの真剣な眼差しと、納得の笑顔で教室は満たされています。
※いつでもどこからでも入会可能ですし、無料体験も随時受け付けます。
※月謝制度以外にも、便利な回数券制度を採用していますので、お好きなペースでご利用頂けるのが特長です。


★よくあるご質問

Q:親は付いていなければいけませんか?
A:どちらでも構いません。お子さんが慣れるまで、お母さんがついている子もいます。
こどもの個性と適性に合わせて決めていきましょう。

Q:いくつくらいのお子さんが、何人くらいいますか?
A:現在水曜日のPOP1柏井校は、新年度から年長さんになる子から6年生まで、10人ほどが通ってくれています。 平均は2年生くらいでしょうか。
広いスペースですから、まだまだ人数に余裕がありますのでオススメです◎
土曜日POP2松新校は、年小から6年生までが約20人ほど通っています。
平均は2年生くらいです。
こちらはスペースが狭いのですが、4月からもう一部屋増えるため、ゆったり楽しんでもらえるようになります。
高学年は、希望により別室一般コースで「絵画中心」の授業を受けることができます。

Q:毎週参加は難しいのですが。
A:そんな方の為に、回数券制度も用意しております。一回の授業の単価は変わりません。
また、月謝制度の方もPOP1、2を併用してもらうことも可能です。例えばお休み翌週、もしくは翌月に、その分通常とは別の教室に参加してもらえます。

Q:持ち物は何が必要ですか?
A:筆記用具、絵の具、色鉛筆(クーピー可)クレヨン及びクレパス、はさみ、のり、セロテープ、木工用ポンド、汚れても良い服装です。 特別にご用意頂くものは、事前にご連絡差し上げますし、その他材料はこちらが用意いたします。

Q:描き方も教えてもらえますか?
A:基本的には皆の自主性とやりたいことが作品を作りますが、その子に必要で出来ないことは、必ず丁寧に教えます。但し、こちらから強制することはいたしません。

Q:毎回課題が違うのですか?
A:どちらの教室も時間が長いので、基本的には1回1課題ですが、大作づくりや共同制作を行う時は、長い時には1ヶ月を要します。
また、時間制限は設けませんし、個人のスピードと納得を重視しますので、次回継続も多々生まれます。それにより課題がずれることもありますが、スピード型の子どもがイレギュラー課題をこなすことはあれ、じっくり型の子どもは必ず用意した全ての課題ができます。蔑ろにすることは決してありません。

Q:絵が苦手で工作が得意なんですが、大丈夫でしょうか?
A:それは個性ですから当然あることです。
しかし、絵が苦手な子は「どこから描いてよいのかわからない」子が最も多く、第一歩が踏み出せないのです。
自信を持つ方法はたくさんありますが、それを見極め教えるのが私の仕事です。
また逆もしかり。
工作が苦手な子に「立体的なものの見方」の必要性を教えるのが私の仕事です。
そのあたりをお任せくだされば、正しい指導を行う自信があります。

長くなりました。
まだまだありますが、お問い合わせや体験で伺う質問は、主に以上の内容が占めます。
どんな些細なことでも構いませんので、直接お電話、もしくはホームページに記載されているアドレスに、いつ何時でもご質問等頂ければ、できるだけ早く返事をお返しします(パソコンが不得手なため携帯に送っていただけると嬉しいです)


●大切なこと

子どものうちに「描く、作る」ことに興味を持ち、自由に表現させてあげることは、自主性を育むばかりではなく、多角的に物事を捉える能力を育て、失敗を通して新しい可能性と、次への意欲を見いだすことができます。
これは、将来あらゆる者になっていく子どもたちの生育に、最も大切な支えになるのです。

人間は主要五科目で生きていくわけではありません。
また、それのみに固執して生きていけば、深みや応用力に限界ができてしまうのです。
個性を養いながら、協調性や助け合いを含め、自主性や建設的想像力養うのは、感性を必要とする芸術が適していると思います。

是非とも皆様。
あとりえPOPに一度遊びにいらしてください。
言葉ではなく、子どもたちが楽しむ姿をみて、判断してもらうのが理想です。
そして、お子様を交えて、一緒に色んな話をしませんか?
一緒に成長を見守り、一緒に考えていけば、何かいいことがあるかもしれません。
子どものより良い成長が全てです。




※このように、今日から子どもコース、一般コース、受験コースの順で、あとりえPOPのご紹介をしていきたいと思います。
皆様。ホームページ写真と照らし合わせてながら、ご覧くだされば幸いです。
宜しくお願いいたします。
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Life is Beautiful

2014-03-27 20:16:38 | 教室のこと(一般絵画)



申し訳ありません。

日々新しいことがあります。
それを意識するかしないかの問題で、誰にでも、必ず新しいことが起こっているのが「毎日」だと思いませんか?

そのお陰で、前回のブログで宣言した「打ち上げ」の記事を延期する羽目になりました(・_・;)
どうか皆様ご容赦くださいm(_ _)m

などと宣うて、差し替える記事は、本日から始まる「苅谷幸美展」と、昨日から始まった「佐治直子展」
どちらも私に縁がある素敵な女性たちの展覧会です。


さて。順にご紹介。
私の講座「オールラウンド絵画教室高蔵寺」と「アーティストをめざして」の二講座に通ってくださっている書家の苅谷幸美さんは、本日から6日間、高蔵寺にある「本の王国ギャラリー」にて個展を開催されています。
こちらでの個展は2回目になる苅谷さん。
作品レベルとともに、見せる意識も高くなったと思いますが、それは経験が成しえた技ではなく、常に真摯に絵画に取り組んでこられたことが「表現した結果」に現れたのだと思います。
書家ならではの筆の運び。情熱家ならではの色使い。
本日の記事のタイトル「life is beautiful」は、苅谷さんの展覧会タイトルから頂きました。
このタイトルも「同名映画が好きだから」というシンプルなもの。
苅谷さんの良さは、発想から行動に移るまでの時間が短く、すべてがシンプルであることです。
この点の評価は分かれるところでしょうが、私は苅谷さんの瞬発力こそが一番の長所で、物怖じしない猛進型の気性と相まり、最高のパフォーマンスが生まれると信じています(とはいえ、誰よりナイーブでもある苅谷さんです)
私の元で絵を描いてくださる以上、私は苅谷さんを立派なアーティストに育てる義務があるのです。例え苅谷さんが、私の母親くらいのお年頃でも、年齢など大した問題ではなく、それが望みである以上、私はそこに導いていくのです。

今回の作品は、黒のみで描かれた作品と、極彩色で描かれた作品に大きくわかれます。
前者は、シンプルであるからこそ勢いがあり、書家の個性が生きています。
後者は、原色にこだわるからこそ強く、情熱家の激しさが表れています。
広いスペースを決して飽きさせない作品の数々は、観る側に見えない力を授けてくれるようです。
こちらの展覧会は4月1日火曜日まで。営業時間は午前9時半~午後11時です。

次にご紹介するのは和紙作家の佐治直子さん。
彼女の制作は「アトリエここるぴあ」という名古屋市内の自宅兼工房で行われています。
そこで紙を漉き、染め、写真を撮り、ことばを書き、それを縫って本にしたり、あかりにしたりしておられます。

今回、私が企てる「美容室をアートで飾ろう企画」の11人目の作家として、春日井市の勝川商店街にある美容室「agree for hair」(以下アグリー)にて展示を行って下さっています。
このように書いてしまうと、様々美容室を転々と移る企画のようですが、この企画は、アグリーのオーナー各務さんの好意で、お店をギャラリーのように使わせてもらっている企画なのです。
もう2年半になりますが、ここまでイラスト、版画、雑貨、写真、日本画、洋画と、多岐に渡るアートの発表を展開してきました。

今回の佐治直子展は、美しく、暖かく、優しく、柔らかい展示になりました。
2年半、ここまでの展示はどれも素晴らしいのですが、その中でも特に「美容室に適した展示」をしてくださったと思います。
ご自分で原料を揃え、和紙を漉き、染め、ご自分で撮った写真をその和紙に刷る。
これは究極の「自給自足アート」です。
自分が作った楽器で演奏する音楽家と同じくらい希有ですごい。

今回は、写真に対する想いと、和紙に対する想いがひとつに絡まり、絶妙な風合いを作っています。
佐治さんの温もりが伝わるような作品は、美容室を癒やしの空間にしていました。
この展覧会は、6月22日日曜日まで、春日井市勝川商店街内美容室アグリーで行われています。
髪の毛を切らなくても観て頂けますが、髪を切ったりパーマをかけながら観ると、よりじっくり落ち着いて観ることができるかもしれませんね。


本日は、正反対の2人の女性の展覧会をご紹介しました。
「life is beautiful」
ロベルト・ベニーニの傑作を私も何回も観ました。
コメディアンが作った映画は、明るさと切なさと、優しさと悲しさをどこまでも美しく紡いだ映画でした。
生きなければいけない。どんな過酷な状況でも生きていかねばならないと教えられると同時に、そのこと自体が美しいのだと、悲しみを通じて教えてくれました。
そんなタイトルをつけた苅谷さんの情熱も、一貫して自分ですべてにこだわり作る、佐治さんの情熱も、非常に美しいのです。

ややこじつけてみましたが、お二人の作品から、また今回も私を濃くするエキスを頂きました。
有難うございました。

どうか皆様。
どちらも素晴らしい展覧会ですから、是非とも足をお運びくださいませm(_ _)m



※写真は1、2 枚目が苅谷さん、3、4枚目が佐治さんの展覧会風景。
こんなんじゃわかりゃしませんて。
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ネタだらけの寿司屋

2014-03-24 19:08:19 | 教室のこと(受験コース)




ブログアップもご無沙汰。

この数日、本当に色んなことがありすぎて、いったい何を記事にして良いのかわからない始末。
というか、ちょっぴりお疲れモードの私には、ここのところ、とにかく言葉が降っても湧いてもこない有り様で「握り手がいないネタだらけの寿司屋」状態の日々は、ネタを腐らせながら過ぎていきす。
例えばこの4日の間にあった美味しそうなネタを、腐りそうな順に挙げてみますと…

◆大学を卒業し、社会人として全国に散っていくOBたちと会いました。
◆えみりままさんのグループ展が素晴らしかったです。
◆三連休に東京に行きました。
◆損保ジャパン美術館で、入選した自分の作品(ゴッホのひまわりの隣…の部屋に展示)を観てきました。
◆陶芸家の友人の展覧会も素敵でした。そこで購入した白い釉薬の湯のみがまた美しい。
◆まさかのスカイツリーにも登りました。
◆有り得ないくらい長い時間ハンドルを握りました。
◆幼なじみが作ってくれた朝ご飯も、抜群に美味かったです。
◆その幼なじみが乗る未だ元気なボロボロのアメ車(20年ほど前に一緒に買いにいきました)で走った都心も気持ち良かった。
◆タチ豆とドクダミと黒豆を煎じたお茶で蓄膿症が治るという奇跡のお話を聞きました。
◆関東のOBたちとも会い、それぞれの現状を交換し、新しい力を分け与え合いました。
◆昨日は、みんなでポスティングをしました。
◆夜は現役受験生たちの打ち上げをしました。
◆同時刻「美容室にアートを飾ろう企画」の搬出搬入があり、塚本碧展が終わり、新たに佐治直子展が始まりました。
◆サラから頑張ってくれた、萌ちゃんにもらった手紙に、オッサン泣いてしまいました事件。
◆本日最後の受験生が終わりました。今年度終了です…。


うーん…ゲップがでそうだ。

他にもまだまだ小さな出来事がありましたが、上記の中で、損保ジャパン美術館の、自分の作品については、消費期限がありませんから、いつかじっくり記事として書こうと思うのですが、他のことはどうなるかわかりません。
まだ腐っていなければ、記憶を辿って書いてみたいと思います。


と、言うことで本日の記事は何だ?

はい。

今日のところはこの辺で。
(・◇・)?

明日…じゃなくて次は、三連休最後に行った「受験生の打ち上げ」について書こうかと、今は思います。

長い長い逃げ口上でした。m(_ _)m



※写真は上から損保ジャパン美術館入り口。
東京スカイツリーと展望台からの眺め。
友人の75年型チェロキーチーフ。
昨晩の打ち上げの様子。
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