アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

令和6年 旺玄会東京支部展 出品候補作 制作記その2

2024-06-10 03:00:00 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 全然進んでませんが、実は進んでます(「実作には入ってないが、準備万端整った」の意)。

 今秋開催の、旺玄会東京支部展。一体どうしよう、何を出品しよう、ずっと考えてました。


 実は、ある画題(男の絵描きにとってはある意味、永遠のテーマ)について、この画題自体は一度前に属していた中美で取り上げたことがあるんですが、このときは三部作でしたので、今度は一作で何とかならないかと、頭の中で試行錯誤してきました。

 ですが、どうしても解決できず、そこである手法を採るしかない、という結論に達したんですが、どうしてもその手法だけは採りたくない、渋々なんですね。

 この画題については、西洋美術史の巨匠たちは敬遠しているとしか思えず、描かれたものを見てもお茶を濁しているというか、正面切って取り上げていない感じです。

 この画題について、寓意画としてなら描くのは可能で、いくらでも思いつきますし、現にもういきなりカンバスに向かえますね、私は(頭の中に構図が完璧に決まっている状態のがあります)。

 ですが寓意画としてではなく、正面切って取り上げたい、絵にしたいと思っているのです。でもそうなると、途端に難しい。

 まあ不可能に近いのは事実なんですが、だからやりがいがあるとか、そういうことで描くんじゃなくて、とにかく一度やってみたいと(これまた人物画なんですけどね)。


 そんなこんなで、うんうん唸って、頭の中で悪戦苦闘しているうちに、フッと思考が飛んで、テーマは変転してしまったものの、これなら行ける、これを出品したいということになりました。

 用意してあるF20号、F10号、F8号2枚、F6号の計5枚のうち、F8号2枚を使った作品で、2枚で一組の作品です。

 2枚とも構図も題名も決まっていて、すぐにも取りかかれます(デッサンに入れる)。


 でもそうなるとこの記事のタイトルは「令和6年 旺玄会東京支部展 出品候補作 制作記」ではなく「令和6年 旺玄会東京支部展出品作 制作記」になっちゃうところですが(またタイトル変更するの? って感じですが)、昨日の記事(「お知らせ~第746週のカテゴリー」)のこぼれ話で書いた通り、今週末の16日に支部のスケッチ会に出ることになったので、それを基に油絵に起こしてそれを支部展に出す手もある。正直、迷ってます。

 出品するしないは別にして、スケッチ会で描いたスケッチを基に油絵も描きますので(号数未定、F20号が最有力)、これで上記のF8号2枚と合わせて3点は制作が決まりました。

 残る2枚のカンバス(どれが残るかわかりませんが)の画題は未定です。

 明後日の水曜にF8号2枚のカンバスを張りまして、デッサン開始は、16日と言いたいところですが、この日はスケッチ会があるので、19日水曜の予定でいます。


 当初の予定よりかなり遅れての実作になりますが、急げば十分に間に合います。慌てずに進めていきます。


 
 付)寓意画として描いてみる気もあるんですけどね(今、頭にあるやつね)。

 注)ファムファタル(運命の女、魔性の女)じゃないんですよ、それなら苦労しないし、その画題には興味がない私。とはいえ、この画題も一度取り上げる必要があるかも(私が描くならこれこそ寓意画になりますが)。

 蛇足)前回でF20号とF6号について言及しましたが、白紙撤回。今回が正式決定です。ただしF6号が風景画になる可能性は残ってます。

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