アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

「甲斐荘楠音の全貌」展

2023-07-13 03:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 今月5日に母と、東京ステーションギャラリーで開催中の「甲斐荘楠音の全貌」を見に行ってきました。

 東京ステーションギャラリーはJR東京駅丸の内北口改札を出てすぐのところにあります。駅併設の美術館です。

 新型コロナウイルスの流行後、三密を避けるよりも予約制が嫌で、すっかり美術館の企画展へ行かなくなった私ですが、何と4年振り、2019年のキスリング展以来、ということになりました。

 これを皮切りに美術館の企画展通いを再開しますが、相変わらずの予約制嫌いの私のことですから、その辺は調べてからということになります(この「甲斐荘楠音の全貌」は予約制ではありません)。

 
 さて、見に行った感想ですが、一言。圧倒的に良かったです。代表作は全て網羅されており、文句なしです。

 会場は3階と2階で、3階は絵画、2階は甲斐荘楠音がデザインした映画の衣装と、絵画は未完の大作2点が展示されています。

 見たかった甲斐庄楠音の絵画。代表作がずらりと並んだ3階で既に満足。まさか未完の大作「畜生塚」まで展示されているとは嬉しい限り。

 堪能いたしました。間違いなく巨匠ですね、甲斐庄楠音は。すっごく良い。なんで良いのか、などの分析、検討は私なりに済んでいるんですが、やっぱり実物はすごかった。写真より圧倒的に良いです(絵の大きさと構図がかなり計算されている)。

 日本画史上、希有な存在、それが甲斐庄楠音でしょうか。

 甲斐庄楠音はレオナルド・ダ・ヴィンチから多大な影響を受けているわけですが、「良い絵が一点あれば、そこから巨匠は学ぶ」という、その典型が甲斐庄楠音でしょう。

 これからどんどん、さらに評価の上がっていく画家だと思います。少しでも興味のある方は行ってみてはいかが。

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