今回ちょっと気になる事がありました。
俺は撮影の為、プレス申請してお金払って、登録して許可を得てからコースに入りました。
既にプレスビブスが無くなっていたので、スタッフビブスを着ていましたけどね。
コレも規則。
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そして、ほぼ1周を徒歩で移動しながら撮影しました。
その中で「外部からの援助」が見られました。
今回はブリティッシュエンデューロスプリント方式なので、リエゾンがありません。
しいて言うならゴールのチェックポイントからパドックを通り、スタートポイントまでですか?
それ以外は、全てがテスト区間なのです。
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MFJ付則23エンデューロ競技規則 28スペシャルテスト 28-5によると
スペシャルテストにおける外部からの援助は一切認められない。
本規則に違反した場合、失格となる。
と、あります。
観戦者が助けてあげようなんて触っちゃダメなんだからね。
エントラントも「ありがとう」なんて言っちゃダメなんだからね。
全ての場所に競技役員が居て監視するわけではないので、
競技として参加する以上、ここはスポーツマンとして「触らないで」くらいの態度じゃないとね。
それが認められたら、兵隊100人くらい配備して、「嵌り」を防ぐ事も可能になっちゃうしね。
承認クラスなら大目に見てもいいかもしれませんが、全日本IAだろうと、承認Cクラスだろうと、
大会に出場している以上、同じ選手だと言う事は肝に銘じた方がいいと思います。
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それから、よく「マーシャルに助けてもらった」と言う言葉を聞きますが、
基本的にマーシャルは助ける為ではなく、イコールコンディションを保つ為に居るんです。
簡単に言えば「邪魔だから排除する」なのです。
特に今回の様なコンディションになると、その仕事量は膨大なので、
「なんであの人は轍から出してもらったのに、俺は出してくれないんだろう」
なんて事があったとしても、
それは、あなたの居た場所が邪魔なトコでは無かったからだと思います。
邪魔な場所じゃなければ怪我人が出る恐れもないしね。
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同じ28-5規則内に
主催者から任命された競技役員を除き
と、ある通り、マーシャルも競技役員の管理下に居る存在だと思います。
しかも現場では瞬時に判断しないと、大事故につながるかもしれません。
本部とやり取りしている時間も無い程、一瞬で変貌してしまう事があります。
もちろん怪我人が出てしまう可能性も高くなります。
だから、渋滞が一段落しても休憩する事無く、根っこを切ったり、轍を埋めたり広げたりして、
イコールコンディションを保とうとしているのです。
承認クラスだとしても、もし隣で排除されてクリア出来た人が優勝して、
それをただ見ていただけの人が、僅差で2位だったら・・・やっぱモヤモヤ残るよね?
スタックポイントで排除するかしないかの判断で、マーシャルの心情はキツイ事だと思います。
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今回、有刺鉄線がリアホイルに絡まり、動けなくなっていたエントラントが居ました。
しかし、この選手は承認クラスだしDNFというリザルトだった事もあり、
二次被害の防止と、自走で戻れるように、その有刺鉄線をマーシャルが取り除いていました。
もちろん「Mの仕事」として。
ここら辺もあえてDVDに入れようと思います。
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某ブログに、「マーシャルってそんなに偉いのか」って書かれていた事があったけど、
偉いってより、ハッキリ言って「すげぇんだぞ」って感じかな。
たま~にローカルでは俺もやらせてもらいますが、草薮に倒れている人が居ないかなぁとか、
周回してテープが切れていないかなぁなんて見て廻る程度で、
とても全日本のマーシャルなんて俺には出来ないと思います。
みんなバイクに乗る腕もさることながら、その判断力と行動力はスゲェんだがんね。
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俺が見た、手を出していた人は、誰彼構わず助けていたので、
ルールを知らなかったんだと思います。
ただ、それぞれ今後はそんな事の無いようにしましょうね。
規則やルールなんて話を、俺なんかがズラズラ書いているのもどうかと思ったけど、
チクリとか、裏でブツブツとか、言うのも聞くのも嫌いなので、そういう状況にならないように、
みんながモラルを持っていれば、笑顔で楽しむ事がでぎっぺ。