日本ハムに大差を付けられガックリの楽天・野村監督=札幌ドーム
(パ・リーグ、日本ハム10-5楽天、11回戦、楽天6勝5敗、1日、札幌ドーム)楽天はプロ2度目の先発・藤原が二回、日本ハム打線に7長短打で大量6点を奪われノックアウトされると、2番手で登板したチルダースも流れを止められず4失点。序盤に試合を決められてしまった。打線は9点をリードされた九回に草野の3ランなどで反撃するも最後は宮西に抑えられた。楽天は借金1となった。日本ハムは今季最多の貯金13。
野村監督は日本ハムの猛攻をベンチで呆然(ぼうぜん)と見つめるしかなかった。プロ2度目の先発となったドラフト1位ルーキーの藤原(NTT西日本出)が二回に6失点。打球が右手を直撃するアクシデントにも見舞われ、早々とKOされた。
併殺を取れなかったことが、大量失点につながった。無死満塁で二岡が放った打球は二塁正面へのゴロ。完全な併殺コースだったが、二遊間の連携がもたついて、打者走者をセーフにしてしまった。二死三塁のはずが一死一、三塁となり、ピンチが続いた。
この日は、普段は遊撃手の渡辺直を二塁へ、二塁の小坂を遊撃手で起用した。「最近、渡辺直の動きが悪い。守備範囲の広い小坂に遊撃手をやらせろ」という野村監督の指令によるもの。渡辺直は二塁の経験がほとんどないのは承知の上だったが、大事な場面でモタついてしまった。
2点目を失った直後の一死一、二塁では、投手の藤原自身が金子誠の投ゴロをグラブではじくミス。捕球していれば併殺が濃厚だったが、またも1つのアウトしか取れず、そこから4失点。防げるはずの失点が防げなかった。
1-3で敗れた前日30日も、併殺が取れなかったことで2点を余計に与えた。「それが楽天野球だよ。プロのレベルじゃない」。ノムさんのボヤキは尽きない。(サンスポ)