熱いぜイタリア

信じられない。



またBA。



荷物が出てこない。



しかも乗客の半分だけでてこない。



乗り継ぎ便ならまだしも、これは直行便。



どうやったら荷物がなくなるというのだ。



３０分くらいクレームデスクの前で列に並んで待っていた。

面白いのはイギリス人は列に並んで文句言いながらレポートを書いているのに

対して、イタリア人はしばらくすると列に並ぶのにあきるのか、みんな荷物を

探しにどこかへいってしまうのだ。



そしてしばらくして荷物の手がかりがないとわかると戻ってきて、こっそりと

列に横入りしてくる。



さらに２０分後、更に信じられないことが・・・



どうやら荷物が下から上がってくる登りのベルトコンベアの中でつまっている

ことが発覚！



係員が駆けつけてくるも



「オー、ママミア！　これは、俺には手に負えないよ！」（多分危険だから

だろうけれど）



という始末。



次の瞬間、更に、更に信じられないことに、



荷物を待つのに耐えかねた乗客の一人が、おもむろにコートを脱ぎ捨て



「お前がやらないなら俺がやる！」



といってベルトコンベアの上に上り、（下に手を伸ばして前のめりになるので中に

落ちると危険なのだけれど）ベルトコンベアの中に手を突っ込んで取り出しはじめ

た。



熱い、熱いぜ、イタリア人。ラテンの血はさすがに熱い。



おかげで自分の荷物も無事引きずり上げてもらった。



イギリスなら絶対に（安全にうるさいので）係員が「やるな！」と制止する場面。

怪我したら係員の責任になるしね。



思わぬところでイタリア人とイギリス人の性質の違いを見た感じ。



イギリス人は気が長いけど、イタリア人は本当にせっかち。

イギリス人は安全重視だけど、イタリア人は便利優先。