ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

音楽と感性

2006年11月15日 | Weblog
 県内のある大手建設会社の社長が「倅が東京のK大学に行ったのはいいが、ピアノばかり弾いて困っている」とこぼされたのは10年ほど前であった。
 最近、その社長に久しぶりに逢った。「倅がついにピアニストになってしまった。先生にも責任がある」と言われてしまった。その頃、別件で社長宅を訪問した際、おだてられて、ついつい私のたった一つのレパートリーである「乙女の祈り」を弾かされてしまった。「音大を出ていないのに、ピアノばかり弾いていて家の跡を継ごうとしない。それがきっかけとなって、現在演奏家として活躍している」と社長が言っていた。
 音楽は感性が大事であり、音大にいかなくとも音楽家にはなれる。美空ひばりさんは、耳で聴いたメロディーを自分のものにしてしまい、それを即座に歌ってしまう。天才的な才能をもっていたと聞いたことがある。これも感性がすぐれているからであろう。
 生誕250年モーツァルトイヤーもそろそろ終りに近づいている。このイヤーが終るだけで、モーツァルトの音楽は永遠であるが、今年はモーツァルトの音楽を繰り返しよく聴いた。私は音楽の理論はよく判らないが、どの曲を聴いても素晴らしい曲で理論的にできているようだ。モーツァルトは学校に行っていない。父親と旅から旅へと演奏旅行をしながら、作曲をしたのだからすごいと思う。250年経った現在でも、新鮮に聴こえる。まさに何世紀に一人しか出ない不世出の天才なのだろう。今も耳元でモーツァルトが流れているが、実に素晴らしい。
 美空ひばりさんも、100年後200年後まで歌い続けられる天才であろう。