松坂投手の入団で話題になったボストン・レッドソックス。
ホームグランドは「フェンウェイパーク」と呼ばれる。
そのフェンウェイパークで奇跡と、素敵なラブコメディが生まれた。
【2番目のキス】
監督:ピーター&ボビー・ファレリー
出演:リンジー/ドリュー・バリモア、ベン/ジミー・ファロン
最近のドリューのラブコメには外れなしの印象がある。
この映画には自らも製作に加わった熱の入れようで、期待通りの面白さだった。
邦題の「2番目のキス」は、ヒット作の「50回目のファーストキス」を意識しただけか。
あるいはシーズンオフでリンジーだけを見ている「冬のベン」(1番目)ではなく、野球が1番になってしまう「夏のベン」(2番目)からのキスってこと?
邦題をつけるのが難しいのはわかるが、なんとも意味のない邦題だ。
■ストーリー
7歳の時、ボストンに引っ越してきたベンはなかなか新生活に馴染めない。
そんな彼を筋金入りのレッドソックス・フリークの伯父さんがフェンウェイパークに連れて行く。
その日からベンはレッドソックスと共に人生を歩むようになった。
やがて成長したベンは数学の教師になり、生徒たちの人気も上々。
伯父さんの遺産としてシーズンチケットをもらったので、毎日のようにフェンウェイに通い、そのお陰でいつも恋人に振られてしまう。
ある日生徒を連れて社会見学に行ったベンは、そこでリンジーと出会う。
生徒に突かれてリンジーを誘うベンだったが、給料の安い教師と言うことで、いったんは断られてしまう。
だがそこから逆転劇は始まった・・・。
■86年ぶり
2004年、ボストン・レッドソックスは86年ぶりにワールドシリーズのチャンピオンとなった。
だから記念にこの映画が作られたのだと思っていたら逆。
映画の企画が先で、製作者たちは当然ボストンがプレーオフで負けてしまうものと思っていたらしい。
だがこの映画の撮影中に奇跡が起こってしまった。
松井選手のいるニューヨーク・ヤンキースに3連敗のあと、撮影スタッフとキャストの前で大逆転。
急遽脚本を書き換える事になったらしい。
その試合の後で、本物の選手と観客をエキストラに映画の撮影とは、いかにもアメリカらしい話だ。
■趣味と恋愛の両立
仕事と恋愛の両立と言うのはよくある話だが、この映画の主人公ベンは良き教師として立派に仕事をこなしてるし、それと恋愛の両立だったら簡単。
問題は、人生を賭けている趣味=レッドソックスとの両立だ。
シーズンチケットを持っている人は、それを人に譲らない。
だから毎年シーズンになると周りの席の人たちと再会することになる。
ベンは彼らを「夏の家族」と呼んでいる。
レッドソックスを諦めることは、ベンにとって「夏の家族」と友達すべてを失うのに等しいのだ。
だが彼女との関係を優先したベンは、0-7から大逆転すると言う生涯最高の試合を見逃してしまう。
ここでベンは言ってはいけない言葉を口にしてしまった。
リンジーは傷つき、当然別れがやってくる。
ボストンが0-7から逆転勝利したように、ベンがこのゲーム(恋愛)に勝利するには奇跡が必要だった。
■奇跡は起こるか?
ラブコメはやはりラストが決め手だ。
ここでインパクトを与え、見るものを納得させないと、それまでどれほど上手くストーリーを運んでも、大いに笑わせても、やはり失敗に終わると思う。
この映画はそのオチを見事に決めてくれた。
ベンがまさかの決断―リンジーがそれを知る―ベンが今にも―リンジーが走る
この間はかなりハラハラドキドキするし、リンジーの思い切った手段に拍手を送りたくなる。
そして大満足のエンディング。
ラブコメ好き、気楽に見たい、野球好き、後味がいいのが好き、素敵な恋をしたい。
以上のどれかに当てはまる人には、是非見て欲しい映画だ。
ホームグランドは「フェンウェイパーク」と呼ばれる。
そのフェンウェイパークで奇跡と、素敵なラブコメディが生まれた。
【2番目のキス】
監督:ピーター&ボビー・ファレリー
出演:リンジー/ドリュー・バリモア、ベン/ジミー・ファロン
最近のドリューのラブコメには外れなしの印象がある。
この映画には自らも製作に加わった熱の入れようで、期待通りの面白さだった。
邦題の「2番目のキス」は、ヒット作の「50回目のファーストキス」を意識しただけか。
あるいはシーズンオフでリンジーだけを見ている「冬のベン」(1番目)ではなく、野球が1番になってしまう「夏のベン」(2番目)からのキスってこと?
邦題をつけるのが難しいのはわかるが、なんとも意味のない邦題だ。
■ストーリー
7歳の時、ボストンに引っ越してきたベンはなかなか新生活に馴染めない。
そんな彼を筋金入りのレッドソックス・フリークの伯父さんがフェンウェイパークに連れて行く。
その日からベンはレッドソックスと共に人生を歩むようになった。
やがて成長したベンは数学の教師になり、生徒たちの人気も上々。
伯父さんの遺産としてシーズンチケットをもらったので、毎日のようにフェンウェイに通い、そのお陰でいつも恋人に振られてしまう。
ある日生徒を連れて社会見学に行ったベンは、そこでリンジーと出会う。
生徒に突かれてリンジーを誘うベンだったが、給料の安い教師と言うことで、いったんは断られてしまう。
だがそこから逆転劇は始まった・・・。
■86年ぶり
2004年、ボストン・レッドソックスは86年ぶりにワールドシリーズのチャンピオンとなった。
だから記念にこの映画が作られたのだと思っていたら逆。
映画の企画が先で、製作者たちは当然ボストンがプレーオフで負けてしまうものと思っていたらしい。
だがこの映画の撮影中に奇跡が起こってしまった。
松井選手のいるニューヨーク・ヤンキースに3連敗のあと、撮影スタッフとキャストの前で大逆転。
急遽脚本を書き換える事になったらしい。
その試合の後で、本物の選手と観客をエキストラに映画の撮影とは、いかにもアメリカらしい話だ。
■趣味と恋愛の両立
仕事と恋愛の両立と言うのはよくある話だが、この映画の主人公ベンは良き教師として立派に仕事をこなしてるし、それと恋愛の両立だったら簡単。
問題は、人生を賭けている趣味=レッドソックスとの両立だ。
シーズンチケットを持っている人は、それを人に譲らない。
だから毎年シーズンになると周りの席の人たちと再会することになる。
ベンは彼らを「夏の家族」と呼んでいる。
レッドソックスを諦めることは、ベンにとって「夏の家族」と友達すべてを失うのに等しいのだ。
だが彼女との関係を優先したベンは、0-7から大逆転すると言う生涯最高の試合を見逃してしまう。
ここでベンは言ってはいけない言葉を口にしてしまった。
リンジーは傷つき、当然別れがやってくる。
ボストンが0-7から逆転勝利したように、ベンがこのゲーム(恋愛)に勝利するには奇跡が必要だった。
■奇跡は起こるか?
ラブコメはやはりラストが決め手だ。
ここでインパクトを与え、見るものを納得させないと、それまでどれほど上手くストーリーを運んでも、大いに笑わせても、やはり失敗に終わると思う。
この映画はそのオチを見事に決めてくれた。
ベンがまさかの決断―リンジーがそれを知る―ベンが今にも―リンジーが走る
この間はかなりハラハラドキドキするし、リンジーの思い切った手段に拍手を送りたくなる。
そして大満足のエンディング。
ラブコメ好き、気楽に見たい、野球好き、後味がいいのが好き、素敵な恋をしたい。
以上のどれかに当てはまる人には、是非見て欲しい映画だ。
2004年レッドソックス優勝の年、僕は大方の日本人と同じで松井を応援、チームは3連勝の後完全にヤンキースが優勝するものと思っていました。ところがあれよあれよと4連敗、ものすごく凹んだのを覚えています。バンビーノの呪いがガラガラと崩壊!
※その裏でこんな映画が製作されていたとは^^?
野球映画もドリューも大好きなので楽しみです。
>後僕のお勧めのコメディ映画をひとつ上げるとするとこれでしょうか?まだ見てなければお勧めですよ。
ニックノルティ、マーチンショート主演の「3人の逃亡者」初めから終わりまでずっと笑えます。
絶対namさんも気に入るなと思いながら、これ書いてましたよ。
野球好きでなくても面白いと思うけど、あの情熱を理解できる方がより深く入り込めますし。
私なんか、85年から優勝してくれない阪神ファンの歳月を思いながら見てました。
片思いの究極の形ですよ。
ボストンファンも、実は気が抜けてしまったんじゃないかと密かに思ってます。
「3人の逃亡者」は見てません。
かなり昔の映画ですね。
この頃は幅広く映画を見ていなかった時代です。
ネットレンタル始めたら、是非見たいと思います☆