勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

『イノシシプリンセス』ー第2巻ー

2023-01-13 | 原神のお喋り

 

 イノシシの森の北側には、冷たい氷原が広がっていた。


その時代、まだやんちゃだったバルバトスは、その土地に行ったことがなかった。


そのため、そこは白い雪と寒氷に満ちた世界であった。


その土地に足を踏み入れた生き物は、誰もが寒さで震えてしまう。


「おおおう、寒い、寒いぞ、寒すぎて私のひづめが割れそうだ!」


最も勇敢で強いイノシシ王でさえ、氷原の寒さには耐えられなかった。


「ふんよお~ふんよお~寒いぞ、寒い。冷たすぎて私のひづめが紫だ!」


だが、そこには一匹の子オオカミがいた、その地で唯一の住民である。

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