勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

夕暮れ・窓灯り

2009-02-05 | 胸ときめかすお喋り
TSUTAYAに用があったので、2つ手前のバス停で下車。
用事が終わって、夕暮れの街を歩く。
向かいの公園の緑がぼんやりと暗く見える時間。
車のヘッドライトだけがやけに明るい。

最後の100mくらいは坂になっている。
ちょっと小高い場所にうちが見える。
無意識に視線をさらに上へ。

彼の部屋に灯りがついている。
今いるんだ。
坂を登る間、ずっとその灯りを見ていた。

いつの間にか涙ぐんでいた。

エレベーターに乗った。
思わず彼のうちの階を押してしまいたくなる。
諦めて、自分の階のボタンを押す。

偶然って、たびたび起こらないから偶然って言うんだね。
あの、「たった一度」が奇跡に思えてくる。
なんでつまらなことしか話せなかったんだろう。

エレベーターが止まって、今日も逢えないままうちに戻る。
彼の部屋の窓灯りが温もりとなって胸に留まる。

メールしようかな。
今日は止めておこう。
胸に留まった温もりを思い返そう。

思い出を反芻しながら、恋は深まっていく。
Comments (2)
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