アサギマダラと高知の自然のブログ

  旅をする不思議な蝶、アサギマダラと高知の自然の日記

日本三大杉美林の森・千本山

2013年04月24日 | 
 ちょっと時間が経ってしまいましたが、14日に馬路村の千本山に行って来ました。
ここは日本三大杉美林、高知県の木である魚梁瀬杉の森として知られる山で、毎年行きたくなります。

 久しぶりの魚梁瀬ダム湖。
ここから千本山が見えるんですが、周囲の山よりも低いのが千本山になります。
山としては低いんですが、ここには他の山では絶対見られない森が広がっています。


 登山口は西川渓谷沿い。
着くと正面にいきなりこの山最大の「橋の大杉」が迎えてくれます。


 西川にかかる橋を渡るといよいよ登山道の始まり。
川沿いは落葉樹の新緑が美しい季節です。


 すぐに橋の大杉の根本に。
魚梁瀬杉の特徴はスラっと真っ直ぐな杉。
樹高は54mあるそうです。
高さだけなら杉の大杉にも負けない大きさ。


 登り始めは杉やヒノキ、モミ、ツガなどの針葉樹とツクバネガシを主とする常緑広葉樹の多い森。
まさに代表的な暖温帯林が続きます。


 木道の整備された道をつづら折りに登ると、登りも緩やかになります。
まず現れるのが親子杉。
ここから本格的な魚梁瀬杉の森が始まります。


 この山は天然杉の巨木が素晴らしいんですが、それと同じくらいスゴイと思うのがこのサカキの大木。
両手が全く回らないので、幹周は2m以上、樹高も10m以上はあると思います。


 ここの森はホントに素晴らしい!
真っ直ぐな杉ばかりなので画像では分かりづらいかもしれませんが、巨杉だらけの森です。


 登山道は登りもあまりない楽な道なので、存分に森を楽しむことができます。
ここは写真場と呼ばれる撮影スポット。


 写真場から少し行くと鉢巻落としと呼ばれる場所につきます。
ここは鉢巻が落ちるくらい上を見上げないと先が見えないことからついたそうです。


 普通に歩けば1時間もかからない道を2時間以上かけて傘杉堂に到着。
ここまでが目的です。
山頂まではまだ半分ほどなんですが、ここから先は保護林を外れることになるのであまり面白みがなくなってきます。
だから私はほとんどここまでしか来ません。


 展望のないこの山の唯一の展望台から見えるのは魚梁瀬ダム湖と丸山大地。


 下山ものんびりと動画を撮りながら。
ここはどこがいいってことではなく、どこもいいので、いつも撮影ポイントに迷ってしまいます。


 杉の巨木を見ていると大きさだけではなく、その模様もいいですね。


 存分に魚梁瀬杉の森を楽しんだあと、のんびりと西川沿いを散策。
杉の森とは全く違って、西川沿いは新緑と花が美しい季節でした。


 今回のトラックログです。
これを見ても分かるように山頂までの半分ほどしか登ってません。
山頂に行きたい方は傘杉堂から先は楽な道が続くので、全部で2時間ほどで登れると思います。