アサギマダラと高知の自然のブログ

  旅をする不思議な蝶、アサギマダラと高知の自然の日記

ユキワリソウ

2008年06月09日 | 植物
 この時期の稲叢山といえばオオヤマレンゲが有名だが、登山道を少しはずれるとユキワリソウが群生している。ここを初めて見た時の感動は未だに忘れられず、毎年のように通っている。

 一番多い場所は晴れていても水が滴る崖一面に群生している。株が小さいし岩の上に生えているので一面ピンクというわけには行かないが、他にこんな場所があるだろうか。私はここ以外では寒風山と筒上山しか知らないが、それでも数株が見られるだけだ。

 崖が少し平になっているところには固まって咲いている。

 少し場所を変えると地面で群生している場所もある。ここの花は陽当たりが悪いせいか少し遅いようだ。足の踏み場に困るほどの群生だ。

 ここは200m以上に渡って生えている。数えたことはないが、全部で1000株以上はあるのではないだろうか。本当に大事にしたい場所だ。


稲叢山

2008年06月08日 | 
 今日は毎週のように通っている稲叢山。7月になればアサギマダラに集中することになるので、6月いっぱいはここに通うことになる。初夏の稲叢山は春よりも好きな季節だ。

 今日は曇で涼しいので楽な山歩きが出来る。ブナ林も新緑から深緑にかわってきて、良い雰囲気になっている。このブナ林を歩いている時が一番気持ちが良い。

 今日は送電線コースの展望岩まで行ってみた。昨年からナンキンナナカマドやキハダがあるので良く通っている。
 一通り見た後は久しぶりに反射板に登ってみた。ここは稲叢山の中で一番展望がよい場所だが、今日は霞んでいて展望はあまりきかない。

 ここからは登山道を通らず、尾根筋を通ってみた。が、断崖ですぐに進めなくなってしまった。まだ稲叢山のことは分かっていないところも多いようだ。崖の上から送電鉄塔が見える。

 その後はユキワリソウを見て下りた。ユキワリソウはところによっては今週と来週あたりが見頃になりそうだ。
最後にこの時期の稲叢山といえばオオヤマレンゲだと思うので、花の状態を貼っておく。今週あたりから咲き始めると思っていたが、この1週間はかなり気温が低かったので、まだ咲いているものはないようだ。来週あたりには咲くだろうか。

 

手箱山~筒上山

2008年06月07日 | 
 今日は母がどうしても手箱山に行きたいというので連れて行った。若い頃からのあこがれの山だったらしい。

 朝は少し晴れ間が見えているが、殆ど曇り空。しかし、ガスが出ているわけではないので、展望は良いようだ。土小屋から登ればキツクはないが、母は稲叢山しか一緒に登ったことがないので距離が長いことが大丈夫か気にしながらの登りになる。丸滝小屋までは順調に来た。曇り空だが、空気は澄んでいて展望は良い。石鎚もくっきり見える。

 ここから手箱越えまでも順調だった。名野川分岐あたりのゴヨウツツジは殆ど終わりで、登山道を白い花が染めていた。
手箱越えから先あたりが花の見頃ではないかと思っていたが、どうもこのあたりは花付きがあまり良くないようだ。少し遅かったせいもあると思うが、名野川分岐あたりはそこそこ花が多かったので少し残念。山頂手前のツツジが多い場所でも3年前に見た景色にはほど遠い状態だった。

 山頂についても相変わらずの曇り空だが、何とか天気がもっている。展望が良かっただけでも来た甲斐があったというものだ。

 手箱越えまで戻って筒上山を見上げる。鎖場は厳しいだろうと言うことで手箱山だけのつもりだったが、母が見ていけそうだったら登りたいというので行ってみた。これなら大丈夫ということで登ってみたが、意外にも楽に鎖場を登っていくので驚いた。振り返った手箱山は新緑が美しい。

 その後も母は快調な足取りで登山を終えた。毎日歩いている成果が出ているようだ。ここまで歩けるなら三嶺あたりにでも連れて行けと言われそうだが、なぜか母は三嶺を嫌っている。私も登ったことがあるが、はっきり言って好きになれなかったので、その辺は安心している。

稲叢山の植物

2008年06月02日 | 植物
 稲叢山は春から初夏の花へと移る端境期になっているが、花はそこそこ見られる。新緑から深緑へとうつっていて、花はなくても観察には面白い季節だ。


 この日も沢沿いでたくさんの花を付けたヤブデマリがあった。ムシカリに似ているが、枝がまっすぐ伸びてそれに整列するように花を咲かせているので、しゃんとした感じがする。

 同じ沢沿いにはオオミヤマガマズミが咲いている。以前はミヤマガマズミと思っていたが、葉表の感触がどうにも腑に落ちなかったのでよく調べてみたらオオミヤマガマズミだった。

 ユキワリソウもたくさんあるが、一つだけ白い花がある。3年前にも見たが、同じ株だろうか。

 以前に大座礼山で1度だけ見たクロカンバがあった。この日一番嬉しい出会いだった。まだ小さいので花は咲きそうにないが、今度は大きな株を探してみたい。

初夏の稲叢山

2008年06月02日 | 
 今日も稲叢山。アケボノツツジやゴヨウツツジなど春の花がそろそろ終わりになってきて、オオヤマレンゲでにぎわう前だったので人も少ないだろうと思っていたが、ダムの駐車場にも数台の車が止まっている。結構来る人が多いようだ。

 6月になると植物もたくさん見られるようになるので、観察には良い季節だ。でも、登山者がうっとうしいのでついつい登山道からはずれることが多くなってしまう。今日も登山道を通ったのはわずかで、殆どは藪や崖の下を歩いていた。登山道を通っていると分かりずらいが、それると本当に岩場の多い山だと言うことがよく分かる。こんな景色にも出会えるわけだ。

 崖の下を通っているといくつもの岩屋に出会う。伝説の洞窟と比べると狭いが、人が充分暮らせるほどの洞窟だ。

 この時期の稲叢山といえばオオヤマレンゲと思うだろうが、私にとってはユキワリソウの時期。アケボノツツジやオオヤマレンゲを毎年見たいとは思わないが、ユキワリソウは場所が気に入ってるせいもあって毎年来てしまう。

 オオヤマレンゲも一応覗いてみた。蕾も大きくなっているので、早いところは来週あたりから咲き始めるだろう。