アサギマダラと高知の自然のブログ

  旅をする不思議な蝶、アサギマダラと高知の自然の日記

今週の稲叢山

2009年03月29日 | 
 いつものように稲叢山へ。暖かくなってきたと思ったら今日はかなり寒い。

まずは林道沿いで散策。昨年教えて頂いたシコクミヤマスミレが出始めていた。花が咲くのはまだ2週間くらい先だろうか。


 今日は曇という予報だったが、雲は薄くて青空がうっすらのぞいている。霞んではいるが、展望もきく。



 もうすぐ4月といっても、山はまだ寒い。林道沿いでもあちこちで氷柱が見られた。


 今日はまだ行った事がない場所に行こうと、トンネル登山口から尾根へは出ずに、横に西門山方向へ行ってみる事にした。途中の沢から上に上がってみる。
途中からは前も見えないスズタケの藪こぎになってしまい、かなりつかれる。それでも時折岩場から見える景色はなかなかいい。このあたりはヒメシャラが多く、かなりの大木もあった。


 藪をこいでいると急に開けた場所に出た。沢の源流らしい。しみ出る水も氷柱になっている。


 久しぶりの藪こぎにつかれてしまったので、とにかく尾根を目指していると、見覚えのあるブナがある。どうやらアケボノツツジの白花のある場所に出たようだ。


 ここから登山道で稲叢山方向へ。疲れたので途中の岩場でひと休み。今の時期は稲叢山方向もよく見える。


 登山道沿いでの日当たりの良い場所では、トウカイスミレが咲き始めていた。例年だと4月半ばあたりからなので、2週間ほど早い。


 薄雲はかかっているが陽も当たって結構暖かくなった。風は寒いが、それほどは吹いていない。


 いつものように四差路から近道を下りていると、植林が間伐されて明るくなっていた。だからといって植林には変わりないが・・・。


 下山した頃にはすっかり晴れていた。朝は気がつかなかったが、林道沿いにエイザンスミレも咲き始めていた。


 脇の林道に行ってみたが、特に面白いものは見つけられなかった。この頃には綺麗に晴れて、稲叢山もよく見える。

 

帰全公園のツツジ

2009年03月27日 | 植物
 今日は本山町で仕事。本山町といえば帰全公園。テレビでも帰全公園の“トサミツバツツジ”が見頃とやっていたので、見に行ってみた。

 公園の入り口に満開のツツジがあった。樹名盤ではトサノミツバツツジとなっている。


 性格の悪い私は“本当にそうなのかな?”と思って詳しく見てみると、トサノミツバツツジではない。子房や花柄にたくさん毛がある。どうもコバノミツバツツジらしい。


 一つが違っていると他のも確認してみたくなるのは悪い癖。公園内で20本くらい見てみたが、トサノミツバツツジは1本もなかった。樹名盤や案内板にはトサノミツバツツジとしか書かれていない。おそらく殆どがコバノミツバツツジだと思う。おそらく植えたものだと思うので、環境は当てにはならないが、自生ならトサノミツバツツジがあるような場所ではない。まぁ殆どの人は分からないだろうから、別にあれこれ言うほどの事でもないと思う。



 ちなみにトサノミツバツツジは多くは崖や岩場に張り付いて生えている。特に低山では住み分けている感が強い。


 さすがにシャクナゲはまだ早い。花芽がたくさんあるので、咲いたら見事だろう。


 川原に下りてみると、キシツツジが咲いている。まだ3月なのにかなり早い。

 

カタクリが見頃に

2009年03月26日 | 植物
 西条からの仕事の帰りにカタクリの様子をのぞいてみた。20日に見た時にはそこそこ咲いていたので、そろそろ見頃ではないかと思って。

 手前の方から綺麗に咲いている。奥の群生に期待が持てる。


 奥の群生も丁度見頃のようだ。


このあたりは以前と同じくらいの数に見える。


 前回も踏み跡があったが、見に来る人も多くなったのか、あちこちで踏んづけられたものが見られた。


 別の場所でも群生が広がっている感じだ。


 ひときわ色が濃い花があった。


 同じ場所にはヤマエンゴサクも咲いていた。


 帰りの大橋ダム湖沿い。アケボノツツジの蕾もかなりふくらんでいる。

青ノ山・香川県

2009年03月24日 | 自然観察
 最近、香川に行く事が多い。今日も宇多津町で仕事の後、青ノ山に寄ってみた。
以前にアサギマダラが来るという事でのぞいた事があったが、その時はアサギマダラを探していただけだったので、あまりよく憶えていない。

 途中の三叉路から遊歩道があったので、少し歩いてみた。香川に来ると高知と違うなと良く感じる。高知では低山や沿海地では照葉樹林が普通だが、香川は落葉樹が多い。これは温度ではなく、降水量の違いでこうなるのではないかと勝手に思っている。


 この遊歩道沿いは比較的常緑樹が多い。パッと見た限りではクロガネモチやアラカシ、ナナメノキ、クスドイゲ、ネズミモチなど。
クスドイゲ

マサキは高知で見るよりも葉が細い感じがする。

イロハカエデの深緑が綺麗だった。


 ここはナナメノキが多いようだ。私は高知ではあまり見かけない。


 モチノキの雌花。花は初めて見た。ここはクロガネモチの方が多いようだ。


 車で山頂まで行ってみた。駐車場の正面には讃岐富士が正面に見える。


 山頂は広場になっていて、桜がたくさん植えている。良い感じの山だと思っていたが、ここだけは残念だ。
山頂の正面には瀬戸大橋がのぞいている。


 帰りの道路沿いの展望所からは瀬戸大橋が綺麗に見える。

20日の散策から

2009年03月23日 | 植物
 20日の散策で見た植物を。

 カタクリ。まだ開いていないものが多い。


 アブラチャン。山裾でも咲き始めた。


 オオミヤマガマズミ。花序が見えている。


 ヒナワチガイソウ。こちらも蕾が見え始めていた。


 トウカイスミレ。稲叢山や石鎚山系には多い。


 アオイスミレ。いち早く咲くと言われているが、どう見てもタチツボスミレの方が早い。


 ヤマルリソウ。稲叢山の中腹でも見られるようになった。


 ヘビイチゴ。見分けるのに図鑑などがあてにならない事が多い。


 エイザンスミレ。もう少しで咲きそうだった。


 コバノミツバツツジ。花期に見分けるには、子房を見ると分かる。


 ユキワリイチゲ。ここのは濃い色が多かった。

雨の合間に・・・

2009年03月22日 | 自然観察
 今日はあいにくの雨。久しぶりにおとなしくしようと思っていた。
ちょっと買い物に行くと、雨が止んだので、合間に少しブラブラしてみた。

 開花宣言があってそれほど経っていないが、市内の山ではヤマザクラが満開だ。雨が降っていたので、綺麗に見える。


 不動の滝。いつもは殆ど水が流れていないが、雨が降ると立派な滝になる。


 低山では芽吹きも始まっている。アオモジも花はそろそろ終わりで、芽吹きはじめていた。


 リョウブの芽吹き。特徴があって、すぐ分かる。


 こんな季節でも紅葉も見る事が出来る。リンボクは年中、紅葉している。今日は濡れていっそう綺麗に見える。


 常緑樹の芽吹きも多くなっている。市内でもよく見られるアラカシ。


 コジイはもう花序が出始めていた。


 オンツツジも咲き始めている。雨の日に見るとコントラストが強く出て美しい。


 アセビの新芽も少し開いてくると真っ赤になって、とても美しい。


 ヤマヤナギだろうか。オスとメスが並んで咲いていた。
これはメス。


 エノキ。綺麗な芽吹きだが、これが好きな虫はたくさんいる。

滝の宝庫・木沢村(旧)

2009年03月21日 | 
 3連休の中日だというのにあいにくの仕事。しかも快晴と文句を言いながら仕事をしていた。

 その仕事が徳島の那賀町(旧木沢村)だった。ここは滝が多い事で有名なので、少し足を伸ばして見てみる事にした。

 国道193号線が登りになり出したところで一つ目の滝。大轟の滝だ。なかなか良い雰囲気で、夏に滝壺で泳げそうだ。


 木沢村は峡谷や断崖がとても多い。国道も崖っぷちを走っているので、少し恐怖感があるほどだ。滝が多いというのはうなずける。
いったん登り切って少し走っていると、小釜の滝の標識。奥から轟音が聞こえるので滝がある事は間違いなさそうだが、崖の影になって見えない。


 ここは本当に険しい山が多い。しかも、そこを道路が走っているのが驚きだ。雰囲気としては旧池川町に似ている感じがする。
池川町は道路を走っているとそれほど感じないが、以前に滝探しに行った時は道路から沢を少し入ってみると、驚くような峡谷や断崖があり、突然滝が現れたりする。しかも、それが名もない滝だったりするので驚いた記憶がある。

 最後に日本の滝百選にもなっている大釜の滝へ。ここは滝の手前からものすごい峡谷になっていて、トンネルを抜けると轟音が響いてきた。落差はそれほどでもないが水量も多く、迫力がある。周囲の雰囲気も良い。さすがに百選に選ばれるだけの事はある。

稲叢山から瀬戸川~早明浦ダム周辺をブラブラと・・・

2009年03月20日 | 自然観察
 世間では3連休というのにウチの会社はなぜか明日は仕事。しかも明日は晴というまさに嫌がらせのような日程に腹を立てながら、どこに行こうか迷っていた。
雨が午前中は残るかもしれないという事だったので、稲叢山周辺をブラブラしてみる事にした。

 高知市内は朝から晴れていた。仁淀川沿いを走っていると黄色い木が目立つ。ヨシノヤナギが丁度見頃のようだ。


 本川にはいるとまだ雨がポツポツと降っている。山の上の方もガスがかかっているようだったので、もしやと思ってカタクリの様子を見に行く事にした。
 
 昨年は3月末には咲いていたので期待していたが、案の定咲いていた。まだ蕾や葉っぱが出始めのものも多いので、これからというところだろう。


 綺麗に開いているものはまだ少ない。


 稲叢山についたが、まだガスっている。とりあえずトウカイスミレの様子を見に行ってみた。
かなりたくさん見られるようになったが、まだ花は咲いていない。蕾がいくつか見られただけだ。咲き始めるのは3月末か4月上旬からだろうか。


 ダムまで行けばガスは晴れているかと思って、渓谷コースをのぞいてみる事にした。ガスっているのは上の方だけで、ダム湖の方はガスはない。ダム湖沿いを歩いてみるうちに山頂付近のガスも晴れてきたようだが、まだ曇ったままだ。


 この時点でもう昼になっていたので、沢沿いで食事をして下りる事にした。渓谷コースにはコチャルメルソウが咲き始めていた。


 今日は瀬戸川方面を散策してみる事にしたが、久しぶりにダムの下に行ってみた。稲村ダムを下から見る事はほとんど無い。


 瀬戸川沿いでも花が多く見られるようになっていた。昨年見つけたヒトツバエゾスミレを見に行ってみたが、まだ葉が出たばかりのようだ。昨年は4月上旬には花が咲いていたので、思ったよりも遅い感じだ。


 今日はゆっくりと見て回ってみた。花を見ていると虫がやってくる場所に出逢うのも楽しみの一つだ。アセビにビロードツリアブが吸蜜に来ていた。


 シロバナショウジョウバカマ。群生しているところはよく見るので、とくに珍しいわけではない。もう少し標高が高くなるとショウジョウバカマに変わるようだ。


 早明浦ダム湖沿いではコバノミツバツツジもそこそこ咲いていた。


 今日はユキワリイチゲの新しい自生地を見つける事が出来た。しかももろ道路縁だ。稲叢山も道路のすぐ近くにあるが、ここは車で踏んづけられそうな場所だ。何度も通った場所だが、花の時期に来ていなかったので気がつかなかったのだろう。

大堂海岸の植物②

2009年03月17日 | 植物
 今日も大堂海岸での植物の続き。

 イズセンリョウ。室戸でもよく見かける。


 昨日に続いてタイミンタチバナ。


 クロキ。やっと確認できた。


 コスミレ・・・だと思う?


 ホルトノキ。ここでは大木がとても多い。


 ハチジョウイチゴ。これも初めて。


 ツボスミレ。やけに早い開花だ。


 オオイタビ。オオイタビの葉は大きいと思っている人も多いだろうが、ヒメイタビくらいにしかならない株もある。大きさだけで判断は出来ない。ちなみに、小さい葉は新葉ではない。


 ミミガタテンナンショウ。初めて見るが、ここはこればかり。

大堂海岸の植物①

2009年03月16日 | 植物
 大堂海岸で見た植物を。

 まずはタイミンタチバナ。花もたくさん咲いていたが、こちらの方が気になった。


 ムサシアブミ。道路の近くだったせいかそばに空き缶が落ちているのが残念。


 オオムラサキシキブ。足摺や大堂でしか見た事がない。


 キブシ。大堂にはたくさんある。葉がかなり大きいので、ハチジョウキブシのタイプかもしれない


 イスノキ。赤い花はひときわ目立っている。


 ヤナギイチゴ。残念ながら花はまだ咲いていなかった。


 オオバライチゴ。これも沿海地でしか見た事がない。


 イヌビワ。若葉がとてもみずみずしい。