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暖かいシャワー習慣は省エネ

2010-10-14 09:43:53 | 換気、住宅
今日は、秋田県八峰町で設計事務所BELLの鈴木 悟氏の新聞記事を紹介します。

「タイトルは、暖かいシャワー習慣は省エネ」

家全体をバランス良く断熱改修してこそ効果的なのに、窓あるいは断熱材を部分的に導入しても、エコポイントがもらえる。

そんなリホーム工事が増えている。

しっかりとした性能の高い住宅に、単純で小さな機器を設置する事が効果的だ。と言う事は誰もが理解できるはずだ。

しかし日本では、スカスカ入れ物に高効率で高価な設備機器を税金補助で導入している。

そうは言っても、現実には、早急に全ての住宅性能をよくする事はできない。

景気対策や企業の利益を優先してきた日本らしい、目先だけの対策と言えそうだ。

北欧のスエーデンでは、30数年前オイルショックの後、国民に対して「バスタブにお湯をためないこと」を呼びかけた。

今では、国中からバスタブが消え、シャワー習慣は国民の常識となっている。

もちろん、家中を暖房する生活は、家族にとって最も大切なことなので、省エネ技術を研究し、維持する事を国民に約束している。

その後、シャワーだけでは物足りないと、開発され普及した設備がスチームバスだ。

日本がもしスエーデンと同じ方向に省エネ対策を実施いていれば、水の使用量が抑えられ、無駄なダム建設や全国に普及した下水道設備ももっと小規模だったろう。

世界的には、CO2削減だけに熱心になり過ぎ、効率の良い設備機器の開発と、太陽光発電など自然エネルギーの普及にのみ力を入れすぎているように見える。

「人間は、1年中シャワーだけでも暮らせます」。

僕の家族は、温泉は大好きだが、20年間、自宅のバスタブに入っていない。

自宅に北欧のサウナ、とスチームバスがあり、体を温めてしまうと、お湯に浸かって体を温める必要が無くなった。

何よりも適温のスチームの方が、体が良く温まり、水圧などの負担も無く、安全でスピーディーだ。

サウナで60度、スチームバスだと40度~50度。

熱くて苦しい営業用サウナとは別世界の快適さだ。

アロマやミュージック、読書まで楽しめて、安全で介護にも対応できる。

初期投資は少し高いが、故障が少なく、ランニングコストが割安なため、今後日本でも普及する可能性は大きいと思われる。

それにシャワーだけの入浴は、バスタブにお湯をためるスタイルよりも、水の使用量が三分の一以下、熱エネルギーだと五分の一以下となっていて、少人数の家族や一人暮らしでは、その差はさらに大きくなる。

そうは言っても、ほとんどの人は「絶対にお風呂はやめられない」と言うだろう。

しかし、世界では、シャワー習慣が常識だ。

この事実に背を向け続け、本当に「人にも地球にもやさしい」と言えますか。

来日したある海外のエコの活動家を自宅に招待し、入浴剤入りのお風呂に案内した時に、「日本人は、バスタブのお湯をわざわざ汚して排水するのか」と、笑えない話を聞いたことがある。

とにかく一度体験する事をお勧めします。

                住宅デザイナー、八峰町、56歳