無呼吸症の家に住むのは恐い  ~あなたの家は呼吸していない?!~

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室内空気の質にこだわる

2010-05-14 15:21:56 | 換気、住宅
我々が現在販売している換気システムは第3種と言います。

壁に付けられた給気口から空気を取り入れて、室内の天井に付けられた排気口から機械本体を通過して、外に排気されるシステムであります。

このシステムの良さは、換気される空気の流れが一方通行で分かりやすい。

空気が逆流する事が無く、汚くなった空気は外に排気されるという単純明快なシステムであります。

最近、そんな単純なシステムでは差別化できないという工務店が現れてきました。

室内で空気を循環させる事で、エネルギーのロスを少なくさせよう。

外気を限りなく遮断して、空気を浄化させて室内に取り入れようというシステムです。

暖められた空気や、冷房された空気を直ぐに外に捨てるのはエネルギーロスになるという考えです。

また、花粉、ホコリなどを除去して室内に取り込みたいという考えもあります。

エネルギーロスは、イニシャルコスト、電気代(2台のモーターを回す)で、約20数年で元が取れるかどうか?

その頃には、モーター交換が必要か、本体交換が必要になり結局元は取れません。

問題は、室内の空気を循環させると言う事は、カビ、ダニ、ウイルス、臭い、ハウスダストも一緒に循環する事になります。

それらをくい止めるために、フィルターを使います。

全てはフィルターの性能に、家族の健康を委ねる事になります。

その住宅に住んだ人は、毎日、毎月、毎年フィルターの目詰まりを心配しながら生活をします。

もし、忘れたらどうなるのでしょうか?

フィルターが目詰まりを起こして空気が換気されなかったら?

そこに細菌が繁殖して、その空気が家全体に配られたら?

誰がその責任を負うのでしょうか?

自宅の空気の質をどのようにチェックするのでしょうか?

誰がチェックしてくれるのでしょうか?

工務店が定期的に精密機械で何万も掛けてチェックしてくれて、その空気の質の分析は正確に行えるのでしょうか?

家庭の生活はそれぞれで違います、同様に室内空気の質も違います、同様に止めたい汚れの種類も違ってきます。

汚れの種類、汚染物質によって、フィルターの目の細かさも違ってきます。

フィルターの目が細かくなれば、コストが高くなり早く目詰まりします。

目詰まりすると、空気が流れなくなり換気ができなくなります。

怖いのは、室内空気を循環させるとカビ、ウイルス、臭いも一緒に循環します。

もっと怖いのは、目詰まりしたフィルターに細菌が繁殖することも考えられます。

フィルターに家族の健康を依存する事は、フィルターに命を預けてるのと同じです。

せっかく、外の空気を浄化して入れるつもりでも、木造住宅は潜水艦、スペースシャトルではないので、躯体の隙間から入る空気は止められません。

それらの空気は、フィルターを通過してないので外気そのものです。

なにか笑えませんか?

どこまで工務店言う事を信じて家を建てるかは皆さんです。

住んでから被害に会うのも皆さんです。

空気は単純明快な方法が一番分かりやすい。

それを差別化と称して、顧客に進めるのは危険であります。
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