だんだん

修習も本格的になってきました。
今週は即日起案が３日もあります。今週から今月末にかけて忙しくなりそうです。


修習では，主要５科目以外にもいくつか授業があります。
先週は家事（離婚・相続など家庭の事件を対象），今日は民事保全（裁判前に相手の財産を確保しておく），明日は民事執行（勝訴後相手の財産から満足を受ける），その他選択科目がいろいろあります。
ただ，授業では概略しかやらないので，結局自分で勉強することが前提になっています。いずれも弁護士として身に着けておかなければならない知識なので手抜かりはできません。

先週の家事事件，今日の民事保全は，僕にとっては，自分が法律事務所事務員時代になんとなくやっていたことがきちんと整理できて，大変有意義でした。ほかの修習生は，試験があり成績がつく主要科目のほうに関心があるのでいまいち乗り気でないようで，また即日起案のあとの授業であり，疲れて寝ている人もいたりするのですが（全クラス共通のライブ中継で，教室に教官がいないため。ライブ教室の人は教官に指されたりしてクラスによって温度差があります。）


近ごろ弁護士も専門化の時代といわれますが，依頼者の立場に立ってみると，専門じゃないからわからない，では済まされません。
幅広い知識を身につけ，専門外であっても，依頼者に最低限の方向性をアドバイスできることが必要ですので，こういった主要科目以外の科目も重要です。

まあ，僕自身は，広く浅く関心があるので，楽しいんですが，弁護士増員の時代に生き残りを図るため，最近は少し集中して専門性を身につける必要性を感じています。

ただ，いろんな弁護士に話を聞いても，弁護士になる前から専門性を決めていたわけではなく，やっているうちにたまたまそうなってしまった，という人が多いので，ぼちぼちでいいかな，とも思っています