ある街角に一人の娘が立っていました。
その娘の視線の先には若い男とそれに寄り添い、笑顔で戯れる美しい女がいました。
「あぁ、私もあの隣に行きたい。出来ることなら、一言だけ。
私のことを好きと言ってくれたら、もう何もいらないわ」
娘は来る日もまた来る日も、通り過ぎる男と女を窓越しに見てはため息をついていました。
ある夏の夜のこと、その日街はお祭りで大勢の人でにぎわっています。
娘も自分のお気に入りの澄んだ蒼いスカートをはき、街に出て行きました。
色とりどりの鮮やかな飾りつけ。
笑いながら走り抜けていく子供たち。
大道芸の一団を囲むように人々は立ち並び、驚き、歓声を上げています。
男と女もその輪の中で、繰り広げられる奇術に拍手をしていました。
娘はそれを見つけるとやはり曇った顔をしました。
すると目の前に背の高い道化が立っていて、娘の掌に紅いキャンディーを握らせました。
なぜか娘は魔法にかけられた様にキャンディーを口にいれてみました。
それは娘の好きなほんのりと甘い、それでいて少し香ばしい夏の果実のような味がしました。
「ありがとう」
娘は笑顔でお礼を言うと、また視線を元に戻し、やはり曇った顔をしました。
「もしも願いが叶うなら一度でいい。あたしを好きだといって欲しい」
娘がそう思ったそのときです。
彼女の姿はもうそこにはなく、道化の手には澄んだ蒼いキャンディーが一つ光っていました。
祭りの終わり、街の灯りは一つ一つ消えていき、人影もまばらになってきます。
男と女はベンチに座り、祭りの思い出を語り合っていました。
見詰めあう二人の視界を影がさえぎり、そこには道化が立っていました。
道化は女の掌の上に、澄んだ蒼いキャンディーを一つのせてふらりふらりと去っていきました。
「薄荷は苦手なの」
そう言うと女は男の口にキャンディーを入れ、また祭りの話を始めました。
男はキャンディーを噛み砕き
「薄荷じゃないみたいだよ。なんだろう。俺はこの味好きだな」
男の口の中でキャンディーは
ほろほろと崩れとけてなくなっていきました。
*** おしまい ***
童話のような話を書いてみたくなり、
書いてはみたのですがお眼汚しです。
その娘の視線の先には若い男とそれに寄り添い、笑顔で戯れる美しい女がいました。
「あぁ、私もあの隣に行きたい。出来ることなら、一言だけ。
私のことを好きと言ってくれたら、もう何もいらないわ」
娘は来る日もまた来る日も、通り過ぎる男と女を窓越しに見てはため息をついていました。
ある夏の夜のこと、その日街はお祭りで大勢の人でにぎわっています。
娘も自分のお気に入りの澄んだ蒼いスカートをはき、街に出て行きました。
色とりどりの鮮やかな飾りつけ。
笑いながら走り抜けていく子供たち。
大道芸の一団を囲むように人々は立ち並び、驚き、歓声を上げています。
男と女もその輪の中で、繰り広げられる奇術に拍手をしていました。
娘はそれを見つけるとやはり曇った顔をしました。
すると目の前に背の高い道化が立っていて、娘の掌に紅いキャンディーを握らせました。
なぜか娘は魔法にかけられた様にキャンディーを口にいれてみました。
それは娘の好きなほんのりと甘い、それでいて少し香ばしい夏の果実のような味がしました。
「ありがとう」
娘は笑顔でお礼を言うと、また視線を元に戻し、やはり曇った顔をしました。
「もしも願いが叶うなら一度でいい。あたしを好きだといって欲しい」
娘がそう思ったそのときです。
彼女の姿はもうそこにはなく、道化の手には澄んだ蒼いキャンディーが一つ光っていました。
祭りの終わり、街の灯りは一つ一つ消えていき、人影もまばらになってきます。
男と女はベンチに座り、祭りの思い出を語り合っていました。
見詰めあう二人の視界を影がさえぎり、そこには道化が立っていました。
道化は女の掌の上に、澄んだ蒼いキャンディーを一つのせてふらりふらりと去っていきました。
「薄荷は苦手なの」
そう言うと女は男の口にキャンディーを入れ、また祭りの話を始めました。
男はキャンディーを噛み砕き
「薄荷じゃないみたいだよ。なんだろう。俺はこの味好きだな」
男の口の中でキャンディーは
ほろほろと崩れとけてなくなっていきました。
*** おしまい ***
童話のような話を書いてみたくなり、
書いてはみたのですがお眼汚しです。
でも、出来ることならすぐ食べられてしまうんじゃなくて、しばらくポッケで行動を共にしたいなぁ~。
昔は好きな人が授業中寝てたりしたら『あの机になりたい~』とか『タオルになりたい~』とかバカなコトを言ったりしたものです…。
そのまま体内に留まっていられたらイイんだケドな。
昔、好きな人のグローブになりたかった。
野球をやってる人でねぇ。
グローブだったら大事にしてもらえるなぁと・・・
でもね、久しぶりに会ったらグローブが変わってて、ちょっとだけショックでした(苦笑)
それでいいんだって思う。
そうでないと残らない気がします。
むずかしいっす;;
d-popは舐められないんぢゃ無かったっけ。
歌の歌詞に共感できるのはいいよねぇ。
ちゃんと読んでみるのは好き。
自分の思う人の近くにあるものになりたい。
ってある意味究極かなぁって思います。
そのときだけは必要とされてくっついていられるんだもんねぇ。
ポッケで一緒に行動してしまうとその分
違う願望も生まれてきそうで怖いなぁ。
やるなら一気に、一思いにっていうのも悲しいけれどねぇ。
キャンディーとかなら溶けてなくなっておわりだけれど、
食事となるとなんか出てきてながされて(失礼!!)
って言うのがありそうで微妙(笑)
グローブっていいねぇ。
その人と一緒に白球を追いかけることが出来るもんね。
その人の思いをかなえる力を発揮できる、ある意味パートナーだなぁ。
そいうのいいねぇ。
読んだ時から深いなぁと思うちょりました。
キャンディーね~・・・
舐め尽くされてなくなっちゃうの・・・ヤだな・・・(なんかエロい??)
さゆは何になりたいかなぁ・・・。
飼い猫になりたいかなぁ。・・・ん~やっぱそれも微妙・・・(苦笑)
だって、なんか・・・ちゃんと世話してもらえなさそうだもの(苦笑)
そうなると・・・結局人間なのかな。
だけど、人間って面倒くさいな~・・・・しみじみそう思う。
楽しい事もそりゃナイわけじゃないけど
それ以上に考えなきゃならない事が多すぎて。
時々すごく面倒臭い(苦笑)
童話もいいけど
あくあちゃんには是非濃ゆぅい小説を書いて欲しいっすぅ。
TB小説とは勿論別でね~(ニヤリ)
小説のテーマって絞るのが難しいなぁってつくづく思うよ。
TB小説・・・濡れ場・・うーん、どうしようかねぇ。まだ悩み中だよ(笑)
童話って起承転結がはっきりしていていいなぁって思ったよ。主人公がどうなれば本当のハッピーエンドなんだろうって。
「結局誰も不幸にはなっていない気がする」でまとめてみた(笑)
キャンディーは、舌先で転がして舐めしゃぶりつくしちゃうとエロくなるよね。
キャンディーを擬人化するとエロに変わるのねぇ
猫だったらさ、気ままでくっついていることが出来ていいかもしれないね。ただ、帰ってこないときは寂しいかなぁ。むー。