ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

新潮社編 【空を飛ぶ恋 ―ケータイがつなぐ28の物語― 】

2006-06-17 | 新潮社
 
たまにはこういうのも読んでみようと思って購入。
ちなみに一緒に買ったものは『プリンシプルのない日本』と『戦争を知らない人のための靖国問題』。
迷走も甚だしい。

仕事先に本屋さんがあるというのも良し悪し。
本当に探しているものはないのに、「いかがざんしょ、こういうの。」というのはあるのだから。

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 空を飛ぶ恋―ケータイがつなぐ28の物語


 発行:新潮社
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28の物語。当然、28人の書き手。
『当世一流の人気作家たちが紡ぐ、28のケータイ・ストーリー』だそうだ。

島田雅彦。小池真理子。大岡玲。阿川佐和子。重松清。堀江敏幸。唯川恵。石田衣良。
高橋源一郎。藤田宜永。川上弘美。吉田修一。谷村志穂。立松和平。藤沢周。高木のぶ子。
佐野史郎。佐伯一麦。椎名誠。平野啓一郎。星野智幸。柳美里。町田康。金原ひとみ。
俵万智。高村薫。中村文則。北村薫。
名前は知っている。実際に文章を読んだことがあるのは…6割というところか。

携帯の会社の小冊子 週刊誌に連載されていたものをまとめたものだそうだ。<…訂正。コメントいただきました。

読み終えて目次を眺めてみる。

…?
にわかには信じられないくらいに、内容が思い出せない。

ショート・ショートなのが、いけない。
出来が良いものを、つい求めたくなってしまう危ない長さだ。
意表を突く視点とか、あっと驚く展開とか、思わず唸ってしまう結びとか、印象的な一文とか。
そういうものを…。

もう一度、目次を、今度は睨んでみた。

おぼろげながら、印象が戻ってきた。
よかった。読んだのは夢だったかと思った。
だが、この印象の薄さは何事だろう。
読み方に気合が入っていなかったのだろうか。

大まかに分けるというと、次のような感じか。。

恋愛のアイテムとしてのケータイ。
あたたかい情感を繋ぐものとしてのケータイ。
不思議な出来事を呼び込むものとしてのケータイ。

ここまで書いてきて、思い出した。

28のうちのひとつに、一斉メールを送信するという作品があった。
『戦争が終わった』と。

そのメール。
おそらくはお正月のおめでとうメールをはるかにしのぐ送信数だろうと思う。
滞りなく送れるような回線状態を早くつくっておいてほしい。
幸せなメールの送信を失敗したら、悲しい。





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2 コメント

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Unknown (匿名希望)
2006-06-20 03:33:25
>携帯の会社の小冊子に連載されていたものをまとめたものだそうだ



小冊子ではなく、『週刊新潮』という週刊誌のひとつのコーナーをまとめたものです。
返信する
失礼いたしました。 (きし)
2006-06-20 07:52:28
ご指摘ありがとうございます。

返信する

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