ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

末次 由紀【ちはやふる】

2013-01-26 | 講談社
 
S・M夫人が貸してくれた『ちはやふる』。
クイーンをめざす少女・千早を中心に競技かるたの世界を描いた作品です。
百人一首なんてお正月にぴったり、話題の作品だしと軽い気持ちで読み始めましたが、話題になっているのは伊達ではありませんでした。

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 ちはやふる
 コミック 1-17巻 セット

 著者:末次 由紀
 発行:講談社
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物語の始まりは小学6年生の千早、太一と、転校生でかるたの名人の孫である新(あらた)の出会いから。
その後、小学校卒業を期に3人に別れが訪れ、そして、時が経ち、物語は彼らが高校生になったところからあらためて始まります。
かるたを続けていれば、またきっと会えると信じてきた千早は、学校にかるた部をつくろうと奔走。
同じ高校になった太一や仲間たちと共に高校生大会日本一を目指していきます。
その日々の中で、絆を深め、強くなっていく千早たち。

現在は19巻まで出ていて、千早たちは高校2年生。
この先、千早がクイーン戦に出ることはすでにわかっていることですが、もはやそんなことはどうでもいいと思えるくらい、主人公以外の登場人物たちがいいんです。
みんな、いじらしくて、かわいい。
いや、もう、ほんとに一生懸命な人たちの物語には泣かされます。
泣きのポイントをあげたらきりがありませんが、ひとつあげるとしたら、登場人物の年齢の幅が広いということでしょうか。
一生懸命な若い後輩たちを育ててていく師匠、先輩たち、教え子を見守る学校の先生たち、もちろん家族も。

ちなみにこれは18巻の表紙。
みてくださいな、大人ばっかり。
がんばる子たちも懸命なら、彼らを育て、見守る人たちも真摯なのです。

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 ちはやふる(18)

 著者:末次 由紀
 発行:講談社
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完結したら…と言わず、次の巻が出たら大人買いしてしまうかも。



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4 コメント

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「ちはやふる~」とくれば (narkejp)
2013-01-28 21:27:04
「からくれないに~」ですね!
百人一首は、けっこう得意でした。我が家で、お正月にいとこたちが集まると、百人一首をして遊びました。父が読み手で、少しくせのある読み方でしたね。父が若い頃は、祖父が読み手になり、親戚の娘さんたちも集まって、わいわいと楽しんだそうです。田舎の社交も、それなりにたいへんです。今でも、上の句の後に下の句がすぐ出てきます。競技カルタ経験者には負けますが、一般の人が相手なら、けっこう善戦するかも(^o^)/
ただし、残念ながらこのマンガを読む機会は、なかなか訪れそうにありません(^o^;)>poripori
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narkejpさん (きし)
2013-01-28 23:15:13
コメントありがとうございます。
お正月に百人一首。風流ですねぇ。実は、私、その経験がありません。
上の句で下の句が浮かぶなんてすばらしい…日本人たるもの、そうあるべきですよねぇ。せめて何首かは。
でも、白洲正子さんの「私の百人一首」を読んだ時も、あ、これ、百人一首のうちだったの?あ、これも?ああ、こんなの知らない、の繰り返しだったという体たらく。子供時代からやり直したい!単純に親戚があつまって百人一首に興じるなんていかにも楽しげなお正月ですもの。
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危うく泣きそうに (和泉)
2013-02-10 18:11:55
まだ三巻までですが、通っているお医者さんの待合室で読みました。同じく夏目友人帳は13巻まで。漫画の豊富な待合室です。どちらも気合いを入れて読まないとうっかり泣かされてしまう待合室には不向きな漫画ですが次回は4巻読む気満々~。
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和泉嬢 (きし)
2013-02-11 21:04:09
おや、意外なところで。スリルに満ちた待合室?でも、そういう楽しみあると、通うのも少し気が楽になりますね。
「ちはやふる」はその先も読みどころ、泣きどころ満載よ^^
「夏目友人帳」…うっかりしてると泣かされちゃうのか。タイトルしか知らないなぁ。
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