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カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

六十四冊目・『沈める密室の悔恨』

2018-06-08 19:51:48 | サスペンスはお好きですか?
たかあきは『沈める密室の悔恨』事件を解説してください。

 生きたまま棺に詰められる夢を見るようになって以来、乗組員として使いものにならなくなった俺の代わりに親友が乗り込んだ潜水艦が、事故で海底に沈んだ。捜索は難航し、実に十年近くの歳月を経て引き上げられた艦内に遺された躯は、海底の低温と希薄な空気の中で朽ちもせず昔の姿であり続けた。
 名を呼んでも答えぬ親友は、新鮮な空気と夏の高温に晒された途端に腐り始めてその姿を変えていった。
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