過ぎゆく時の中で・・・

自分を見つめ、一歩前に進みたくて始めたブログです。

お隣からの頂き物

2010年07月09日 | 日記
お隣は90歳になるご主人と 86歳になる奥さんが住んでいます。

二人の娘さん達は横浜に住んでおり 年に数回顔を出していました。

4年ほど前だったと思いますが おじいさんが運転中にアクセルとブレーキを間違い

坂道を下り ガードレールを突き破り 垣根をなぎ倒し 段差のある石垣の下に落ちました。

落ちた所が ナント 下の家の物置の上だったんです・・・運よく無事に着地 !!

その頃、おじいさんは足も衰えていて 杖を付いていましたが

火事場の力とでもいいますか 一人で必死に車から脱出して 速足で家まで帰りました。

我が家の主人は事故の後始末で大わらわ・・・大変な一日でしたが

数日後 お隣から主人が呼ばれ 新車を発注したいけど どれがいいかと・・・

主人は「もう歳だから車を買うのは止めましょう」と説得しましたが

奥さんがどうしても買った方がいいとの事で 結局軽自動車を購入しました。


長い間二人暮らしをしていて 娘さん達には世話を掛けたくないみたいで

毎日新車に乗っては 近場の温泉に行って 体を労わっていました。

おばあさんの曲がった腰を更に曲げながら 畑仕事も頑張って来ました。


二人の生活を見るにつけ 生き方に感心するばかりでした。

でも年々体が動かなくなり、とうとう娘さん達の世話になる時期が来ました。


一週間交代で二人の娘さんは 横浜から通っています。

でも・・・長女のご主人は癌で治療中

二女のご主人も透析をされています。

そんな中でも 二人は年老いた両親のお世話をしに来ます。

老老介護・・・だと笑いながら 本人達は言いますが 本当に頭が下がります。


もう1年以上続けていますが 最近は残して来るご主人達の方も心配で

両親を5日くらいのショートステイに頼むようにしました。


核家族の今の世の中 長男長女は関係なく 離れ離れの家族の最後を看取る人・・・

そして 看取られる側の生きる姿勢・・・

その中には 育てた環境、育てられた感情が行き来し 

親への想いの強い人達だからこそ 出来る限りの親孝行をしたいと思うのでしょう。


ショートステイから帰る日、横浜から来る娘さん達は

時々美味しい手土産を持って来てくれます。

今回は埼玉の 「おき川」の姫街道



開けてみると 品よくならんだ和菓子



中には大きな栗が入っていて 抹茶に合いそうなお菓子でした。



いつも御馳走様・・・


私達は出来る範囲でお手伝いしています。

同じような年代の娘さん達の 辛いでしょうけど 素敵な笑顔が

きっとご両親を安心させているんだろうと思います。



 


 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
長生きって… (kam☆kam)
2010-07-11 22:27:47
90歳のご主人と86歳の奥様…ウ~ン、大変な気がします
ベルママさんご夫妻は、よくお世話をなさってらっしゃいますね。
遠くの親戚よりも…とは言いますけど、その通りですね。

運転のお話も、新車のお話も怖いです
出来れば断念して欲しかったですね。

そして娘さん達も、それぞれにご主人の決して軽くないご病気を抱え、
頑張っていらっしゃること、人ごととは思えず考えてしまいました。

看取る側と看取られる側、それぞれに抱く感情が行き交う場面ですね。

父は69歳で何の前触れも無く逝ってしまいました。
若過ぎると思いましたし、周りの方々からもそう言われました。
でも、17年を経た今、そう仰って下さった方々の現実を見るにつけ、
父は父らしく逝けて良かったように思います。

ところで、美味しそうなお菓子
来世は絶対に、甘党に立候補して地上に降りて来ます
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老いること・・ (長崎沙織)
2010-07-11 23:48:57
私自身にとっても
間近なことなので
考えさせられる問題です。
ベルママさんって優しいね。
いつも感心します。
人にはきっと定められた
寿命があるんのでしょうね。
父の入院先で他の患者さんのご家族から
聞いた言葉・・
「親が生きてるときは
 僕は大人になっても子供でいられました」
胸を打つ一言でした。
お隣の娘さんたちも
きっとそんな思いなんでしょうね。
子供のいない私は
さっと旅立つ・・理想ですが
死ぬのはやはり・・怖い・・
いつも矛盾の中で生きてます。

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kam☆kamさんへ (ベルママ)
2010-07-11 23:55:33
新聞を見るにつけ、今の時代は長生きだと感心します。
だからこそ、介護される側と、する側も大変な時代だと思います。

私の父も61歳で倒れ、その日の内に逝ってしまいました。
私の結婚式の2週間前だったので式を延期したいと思いましたが
仲人さんから延期しない方がいいと言われ式をあげました。

周りの人からは「お父さんは子孝行だよ」言われました。

きっと父も延期しないで結婚式をあげた事、喜んでくれたと思います。

kam☆kamさんは甘いお菓子が苦手でしたね。
お酒も呑まないのに不思議ちゃんですね
来世は沢山甘い物を食べて下さいね~
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沙織さんへ (ベルママ)
2010-07-12 00:05:12
「親が生きてるときは
 僕は大人になっても子供でいられました」・・・
胸がジーンとしますね。
親は子供が40でも50でも・・・60でも70歳でも
子供なんですよね。

主人の母親を見ていてもそうでした。
そしてまた、主人も幾つになっても母親を愛おしく思っていました。

私達にも子供がいないので死に直面した時に
どんな状態になるんだろうかと不安になる事もあります。
その前に病気になったらと・・・
ピンピンコロリ・・・が理想ですけど
理想通りには行かないのが世の常ですね。

まずは健康でいなくてはと常々思っています。
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不思議なご縁を感じます (kam☆kam)
2010-07-12 06:15:28
父も倒れて、その日の内に天へと駆け昇って行きました。
子供もいません…不思議な共通項にご縁を感じます。

お父様、61歳は若い旅立ちでしたね。
お式の直前のお話、ブログで拝見した時にもビックリしました
私など味わったことの無いご苦労をされてますよね。
ベルママさんの優しさは、そこから来ているのかなぁ。

沙織さんの言葉も胸に響きます。
でも、母と同居してると、スッカリ忘れて年中
たまには反省しなきゃ。

ピンピンコロリで鎌田さんを思い出しました。
彼はお父さんの為に、お父さんの名前をとって
「岩次郎小屋」を建てて、東京から迎えたのですよね。
そんな親孝行、全く出来ずにしっかり「子供している」kam☆kamです
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kam☆kamさんへ (ベルママ)
2010-07-13 00:03:00
親子喧嘩はお互いの為のストレス解消ですよ。
それも親孝行の一つなんじゃないですか ?
お互いに言いたい事を言える喧嘩が出来る事って幸せだと思います。

鎌田先生も親思いの方ですよね。
先生の発想も中々身につまされる所があります。





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