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雀庵の「常在戦場/20 外国人材受け入れの是非」

2021-05-24 17:28:17 | 日記
雀庵の「常在戦場/20 外国人材受け入れの是非」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/306(2021/5/24/月】1年に1、2回、雀が小生のいないときに部屋に進入する。臆病で警戒心旺盛なのに、好奇心なのか、偶然迷い込んだのか、進入するのは構わないが、出口が分からなくなってバタバタ、チュンチュンのパニック状態になる。窓を開け放しても出て行かないのは、小生からできるだけ離れようと天井の方に飛ぶからで、「こっちだ、こっち!」なんて言っても効き目なし。


仕方がないから孫の虫取り網で捕獲を試みたが、必死で逃げ回るだけ。こちらが疲れてベッドで本を読んでいたら、床上1mの観葉植物の棚まで降りてきたので、そばの窓を開けてやり、ようやく退散して「いただいた」。


進入、侵入したものに出て行ってもらう、撤収してもらう・・・これはイタチごっこで実に悩ましい。国家経営がまずいと国民は逃げ出して、美味しそうな国を目指す。目指された国は災難で、熊やイノシシのように駆除するわけにはいかないから、とりあえずは受け入れるが、そうなるとどんどん難民モドキが押し寄せる。


良い人材が来るのならまだしも、そういう人は稀で、ほとんどは肉体労働系、手に職がない人だろう。余程のことがなければ高度人材は母国から逃げ出すことはしない。JETROは、


<日本の企業活動を支えているのはもはや日本人だけではありません。特に「高度人材」といわれるような高度な知識や技能を有している人材は、国境を越えた獲得競争が行われています。高度外国人材には海外とのビジネスのさらなる拡大や、研究開発を通じたイノベーションの創発など、さまざまな分野での活躍が期待されており、日本政府も歓迎しています>


と言っているが、小生が見聞している外国人材は弁当工場、舗装現場、農業の単純労働出稼ぎ労働者ばかり。フィリピンパブのような店で働く人もいそうだ。小生が尊敬する“突破モン”的ルポライター安田峰俊氏の「『低度』外国人材 移民焼き畑国家、日本」はそのうち読んでみようと思っているが、アマゾンではこう紹介されている。


<日本政府をはじめ公的機関が使用している言葉「高度外国人材」。「高度」な人材がいるということは、真逆の属性を持つ人材も存在するはずだ。それは「学歴・年収が低く、日本語はろくに喋れず専門知識もない、非熟練労働に従事している」人たちといえる。しかし日本社会は彼らにこそ強く依存しており、必要としているではないか。


生身の“低度”外国人材は、紋切り型の報道のなかで語られるような、絶対的な弱者や被害者の群ではない。ましてや陰謀をたくらむ存在でもない。中国は経済成長をとげ、稼げない日本に見切りをつける中国人は多く、在日外国人問題の主役はベトナム人に移行している。


われわれは記号としての弱者や敵を想定していたのに、いたのは人間だった。3年にわたって中国、ベトナム、日本各地を回り、生身の姿に迫ったディープルポ!


第一章 コロナ、タリバン、群馬県――隣人は平和な「イスラム原理主義者」 第二章 「兵士」たちの逃亡と犯罪――主役は中国人からベトナム人へ 第三章 頼りなき弱者――ベトナム「送り出し」業者に突撃してみれば 第四章 「低度」人材の村――ウソと搾取の「破綻した制度」 第五章 「現代の奴隷」になれない中国人――稼げない日本に見切りをつけるとき 第六章 高度人材、低度人材――「日本語だけは上手い」元技能実習生 第七章 「群馬の兄貴」の罪と罰――北関東家畜窃盗疑惑の黒い霧


カスタマーレビュー:「中国ルポライターとして実績のある著者の新境地。ベトナムからの外国人技能実習生を中心とし、近年急増する「低度外国人材(著者の造語)」が題材。とかく「可哀そう」もしくは「出ていけ」と単純に二極化した反応になりやすい技能実習生に対し、丁寧な取材と活き活きとした文体により彼らの実情についてリアルに描写されており、読み応えがある。事実上の「移民社会」となりつつある日本の今後を議論する上でのベースとなる良書」


「本書にはろくでもない人物や団体ばっかり登場する。あるレビューでは「救いがない」と書かれていた。確かに読後感は爽快ではいが(そもそもそういう本じゃない)、希望を感じる部分もあった。


イスラム街化した群馬県の古い宿場町を紹介した後の安田氏の思いは正直だった。「多文化共生の重要性は、頭ではよくわかっているつもりではあっても、自分の生まれ育った街が荒廃し、イスラムシティに変わっていたとすれば、私はそれを心の底から歓迎できるだろうか」


今以上の多文化社会になることは避けられない日本。新時代の日本はどうすればマシになるのか? あわよくばどうすればより良い国になるのか? 本書を考える糧にしたい>


小生の散歩コースにはペルシャ絨毯のクリーニング工場がある。4年ほど前にイラン人数人が起業したようで、最近は店舗もモスクのような外観にしてオシャレな感じ。先日は高級そうな車が2台並んでいたから商売は上向いてきたのだろう。さらに細いズボン姿の美女がいて(ヒジャブをしていたが顔は見える)、のびのび背を伸ばしていた。ホメイニ革命以後にヒジャブは義務化されたが、それによって「女は顔で勝負」となり、美顔競争に拍車がかかったようだ。昨日は3歳ほどの子供を連れたアジア系ヒジャブの人を見た。


事業に成功した人が故国から妻子や親戚を呼び寄せる・・・自然と言えば自然だが、我が街にはやがてペルシャタウンができるのか、複雑な気持ちだ。「国際化」って本当に日本のためになるのかどうか・・・多民族国家でそれなりに成功しているのは“強権開発独裁的監視罰金主義”のシンガポールくらいのようだが・・・


習近平・中共はそれを手本にしているかもしれないが、ウイグルなど少数民族への強制的矯正でごり押しして世界から顰蹙を買ってしまった。一方で広州に定住したアフリカ人(バックに母国政府=国連での“票”がついているから強気)には恐れをなして「触らぬ神に祟りなし」。弱者には強く出るが、強者には媚びる、支那人のDNAのよう。


司馬遼太郎は「米国は人種の溶け合う坩堝(るつぼ)ではない、それぞれが個性を発揮、自己主張するサラダボール、あるいは具だくさんのおでん鍋だ」と言っていた。アフリカ産のタコとアジア産のジャガイモと南米産の昆布巻きなどなどが「俺たちは俺たち、好きなように生きる、邪魔するな」と競争的共存というか恒常的縄張り争いをしているみたい。その上に赤いガンモドキと白いチクワがボスの座を巡って喧嘩、そのうち東西戦争になったりして。


シンガポール支社長を務めていたS先輩が「夏の東京はシンガポールより暑い、たまらん」とこぼしていたが、都市整備で公園をそっくり移動させたりするのは珍しくないそうだから、酷暑を避けるために風通しの良くなる工夫をしているのだろう、「ガーデンシティ」の合言葉で涼風が流れて日陰の多い都市づくりに成功した。強力な独裁政治でないとできないだろうが・・・涼しくても息苦しかったり。


小生は荷風流に陋巷が好きで、特に自転車1台通るのがやっとという幅1メートルほどの道“ムジナの通り道”は大好きだ。整理整頓した街より迷路のような裏道のある街が人間臭くて面白い。だらだら汗をかいても冒険的な怪しい道を行きたい、挑戦したい、男の子はそうやって大人になる。失敗しながら学ぶ、転んでも立ち上がる、その繰り返しの中で心技体や、さらに教学(教養・学問)を身につける。


身体髪膚がそこそこ機能しているうちは一歩でも前進すべし、学ぶべし、ということで先日は図書館で久松文雄作「子どものためのまんがで読む古事記」を借り、第2巻を読み始めた(第1巻は順番待ち)。「子供向けだから1日2日で読めるだろう、もったいないから少しずつ読もう」・・・


ところがとんでもない、神様がウジャウジャ登場して、数ページ戻って読み直したり、まったく一歩前進二歩後退。産経の桑原聡先生が久松氏と同書を紹介していたので(4/30「流星号と古事記をあリがとう」)漫画ならすんなり読めると思っていたのが大誤算。「いい予感はすべて外れる」、まったく太宰の言う通りだ。


この「子どものための」本を70翁がギブアップしたら・・・もう「恥」どころか人生ゲームからの落伍、笑うしかない落語。漫画という表現方法を甘く見ていたということだ。その驕り、油断を突かれて「お突きー!」、見事な一本で尻もちをついてしまった。こうなったら全巻読んで、さらにオリジナルの漢文と、その読み下しも読んで、汚名をそそぐしかない。ブックレビューから。


<古事記の本は持っていましたが読みづらくて何度も途中で挫折しました。伊勢神宮、出雲大社を参拝したのをきっかけに、もう一度勉強し直そうと思い、レビューを参考にしてこちらを6巻までまとめて購入。とてもわかりやすくて大筋を理解するには良かったです。他の方のレビューにもある通り、たくさん登場する神様のお名前のフリガナが最初の一回しかふってなくて読みながら何度も前のページに戻り確認し直さなければならないのが手間に感じましたが(^^;; 子供はもちろん大人の為にも役立つ物だと思います>


ははーん、みんな苦しんだのだ、小生だけじゃなかった! ここで安堵せずに読破せにゃならぬ。それくらいのことができなければ「中共殲滅、支那解放」なんて、ただの妄言になってしまう。決断したら間髪おかず速攻、全7巻を発注した。「まんがで読む中共(1)皇帝になれなかった習近平」なんて売れそうだな。
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