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雀庵の「常在戦場/17 辛亥革命2.0へ」

2021-05-20 08:18:33 | 日記
雀庵の「常在戦場/17 辛亥革命2.0へ」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/303(2021/5/20/木】ついこの間は「早く3月にならないかなあ」と桜のつぼみを観察していたのに、今は多摩丘陵も新緑を過ぎてすっかり濃緑、天気の方も雨が続いて「いよいよ梅雨の季節か・・・」とシケタ気分になってきた。


梅雨が終われば「夏だ、夏休みだ!」と子供の頃は楽しみだったが、今は毎日が長期休暇だから楽しみどころか「うーっ、ムシムシ、ベタベタ、キンチョーの夏、たまらんなあ、彼岸まで無事に生きられるか・・・とにかくチャリでこけないようにしよう」などと思っている。ま、ノー天気。


今朝、久し振りに知り合いのMさんの家を訪ねたが、亡くなったのか、表札が違っていた。娘さんが新築マンション2棟を相続したようだが、芝生が伸びており、住んでいる気配はなかった。資産があったところで子供は結婚すると親離れするし、母親がいなくなった独居老人の家には子供はまず来ない。


小生の部屋から見える、これまたマンション2棟をもつOさんがだだっ広い3Fに永年一人暮らしをしており、娘さんが毎週金曜日に来ていたが、Oさんの姿が見えなくなると娘さんが住むようになった。ゲンキンなものだなあ、ナンカナーの感じ。


GHQは日本の伝統の一子相続=家父長制度を破壊した。親が老いれば長子がすべてを引き継ぎ、家長として老親はもとより弟、妹の面倒を見るという仕組みだ。その上に「本家」という仕組みもあり、分家や一族が困った時にはサポートするとか、優秀な人材は郷土をあげてみんなで面倒を見て大学へ行かせる、ということも明治時代までは珍しくなかった。


出光興産創業者、出光佐三曰く――


<日本の家族主義は、親子兄弟仲良く暮らすという平和な、しあわせな姿として、世界に誇るべきなんだ。家族の中に中心があって、そのもとに、皆が愛情と信頼でつながっている。愛によって育った人は、純情であって人を疑わず信頼するから、一致団結する。


ぼくは日本の家庭のあり方をみて、出光における大家族主義の行き方と比べてみることがあるんだ。出光の大家族主義は、日本の家庭におけるような信頼と愛情の姿を、会社の中で実現したいということなんだが、会社ではお互いに血のつながりがないので、お互いに他人としての遠慮があって、わがままをつつしんでいるので、うまくいっているんだね。


ところが、家庭は血のつながりという大きな愛情に安心して、お互いにわがままが出るから、表面上は会社のようにうまく行かないように見える場合もあるが、いったん家庭の外から圧迫が加わったりすると、理屈なしにさっと家族全員がまとまるんだね。君たちも経験や実感がありはしないか。


最後は血のつながりで、すべて自然に解決されてしまうんだね。これが家庭生活の根幹をなすものであり、日本民族の基礎をつくっている>(同社サイトから引用)


家父長制度による大家族主義、それを基にした出光佐三の経営理念。小生はとても日本らしくていいなあと思う。敗戦直後の会議で人員整理を提案する幹部たちに対して出光の発した言葉は感動的だ。


<人員整理はならん。一人の馘首もならん。確かに出光の事業はすべてなくなった。残っているのは借金ばかりだ。しかし我が社には何よりも素晴らしい財産が残っている。一千名にも上る社員たちだ。彼らこそ我が社の最高の資材であり財産である。社是である「人間尊重」の精神が今こそ発揮される時ではないか。


社員は家族と同然である。社歴の浅い深いは関係ない。君たちは家が苦しくなったら幼い家族を切り捨てるのか。君たちは、社員を海外に送り出した時のことを忘れたのか。彼らは出光が骨を拾ってくれると思えばこそ笑って旅立ってくれたのではないか。そんな社員たちを、会社が危ないからと切り捨てるなどということは僕にはできん。もし出光がつぶれるようなことがあれば、僕は社員たちとともに乞食をする>(百田尚樹著「海賊とよばれた男」を脚色)


日本人、武士道そのもの、これが男ぞ、大和男児ぞ。今の財界はアメリカ仕込みの銭ゲバが大多数ではないか。情けない。政治家は「箸にも棒にもなれなかったので政治家になりました」みたいなのがゴロゴロ。ご先祖様は泣いているぞ! 出光佐三はこうも言っている。


<個人主義は利己主義になって、自分さえ良ければいい、自分が金を儲ければ人はどうでもいい、人を搾取しても自分が儲ければいいということになっている。


ところが本当の個人主義というのは、そうではなくてお互いに良くなるという個人主義でなければならない。それから自由主義はわがまま勝手をするということになってしまった。それに権利思想は、利己、わがままを主張するための手段として人権を主張する。


この立派な個人主義、自由主義、権利思想というものが悪用されているのが今の時代で、行き詰っている。それで私はよく会議で言うんです。


「お互いという傘をかぶせてみたまえ。個人主義も結構じゃないか。個人が立派に力強くなっておって、そしてお互いのために尽くすというのが、日本の無我無私の道徳の根源である。自由に働いて能率を上げて、お互いのために尽くすというならこれまた結構である。それから自分が人間としてしっかり権利をもって、お互いのために尽くすというなら結構だ」


互譲互助、無我無私、義理人情、犠牲とかはみんな「お互い」からでてきている。大家族主義なんていうのも「お互い」からでてきている。その「お互い」ということを世界が探しているということなんだ>(同社サイト)


トウ小平治下の1980年以降、草木もなびいて中国は「世界の工場」になった。当時、後進国は手工業的な製品は自国で作っていたが、中国製があまりにも安いのでハサミから自転車まで自国の手工業は壊滅したようだ。フィリピンで買った折り畳み式の小さなハサミは中国製だった。「これでは後進国の発展は難しいだろう」と絶望的な気分になったことを思い出す。


先進国も同様で、日米は国内産業の空洞化が進んだ。米国のラストベルトの写真を見ると「なぜこんなことに・・・」と悲しくなる。愛国心なき銭ゲバと中共の醜いコラボ、欣求浄土、厭離穢土と祈りたくなる。


コロナ禍と習近平禍のダーティペア旋風の影響もあるが、「世界の工場」はピークを既に過ぎ、これからは「中国からアジアへの工場移転」がかなり進むのではないか。日本貿易振興機構(JETRO)の2021年3月発表のアンケート調査によると――


<中国進出日系企業の景況感を示す2020年のDI値(営業利益が「改善」する企業の割合(%)から「悪化」する割合を差し引いた数値)は△23.4と、前年に続きマイナスとなった。世界的に景気が後退した(リーマンショックの)2009年(△5.4)を下回り、経年比較可能な2009年以降で最も低い結果となった。


今後1~2年の事業展開の方向性について、「拡大」と回答した企業は36.6%、前年に続き6.6ポイント下落した。中国進出日系企業の事業拡大意欲は、2015年の38.1%を下回り、経年比較可能な2009年以降最低となった>


進出企業を一時期悩ましていた人件費の上昇は抑えられたが、内需、外需ともに勢いがなくなっているということだ。その理由は、内需不振は所得低迷に加えて先が読めない不安感がある、外需不振は賃金の低い新興国に追い上げられている、ことだろう。


いわゆる「中進国の罠」。人件費の安さからイケイケドンドンで急成長するが、半導体など最先端部品を先進国に依存しているために、やがては競争力が落ちて先進国にはなれないという現象だ。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、チャイナ)が一時期持てはやされたが、BRは後退、インドはハイテクで奮闘しているようだが、中国は限界を迎えて落ち目に向かっているように見える。


中共はリーマンショック以来「無駄なインフラ整備でも景気が上昇すればいい」という安直な発想を続けているが、一時的にはヒロポン的な効果はあっても基礎体力の向上にはなっていない。ハイテクなど長期的、持続的な分野の成長へ重点を移すべきで、今はその転換期、模索中のようだ。先進国から学ぶべきことはまだまだ多いはずで、カネで人材(お雇い外国人)を集めれば済むわけではないだろう。


そういう大事な時期なら、普通の感覚では「無理に押し出すと警戒されるから韜光養晦でいこう」となるが、習近平が進めているのは国威発揚どころか武力行使も辞さずの戦狼外交。功を焦っているようだ。威嚇すれば支那人は引くが、世界の先進国から「コイツ、頭おかしいんじゃないか、何をしでかすか分かったものじゃない」と異端視され、警戒されてしまった。新興ヤクザが海千山千の老舗ヤクザに喧嘩を売ったのだ。大失敗である。


「中共に開戦の意志あれば、諸国に応戦の意志あり」、大反発を食らうことを知らずか知りながらかはさておき、我らが“紅衛兵になり損ねた中坊”習近平が挑発するのは「領土をアジア全域に拡大し人気と栄誉を得たい」「絶対君主になり政敵を完全に屈服させたい」「成功したら欧州も版図に入れたい」あたりか。とにかく外交ではなく「血を流す戦争で勝つ」ことが大事なのだろう。私利私欲のために戦争したい! ほとんど狂気だ。


支那人は上下関係が明白でないと落ち着かないようだ。初対面の人にはまず尊大な振りをし、相手が強そうだと引いて下手に出る(怒鳴られると手のひら返し! 現場を目撃して小生はビックリした)。逆に相手が弱そうなら居丈高になる。序列を決めないと落ち着かないのではないか。そのために「まずは押し出してみたい」という強い欲求があり、相手が一歩でも引けば一気に蹂躙する、反発を食らえば引く。清朝時代そのまま、中印国境紛争はその典型だろう。


バカなことをして大失敗しても、それを大失敗と思う思考回路がないから屁の河童である。紅衛兵は今でも反省なんぞしていないどころか、中途半端に終わったことを残念に思っているようだ。「能力がなくても腕力、ゲバルト、クチパクで美味しい思いができた」、彼らにとってはいい時代だったのだから。遅れてきた青年、習近平も「文革2.0は俺がやる!」と意気込んでいるよう。病膏肓、つける薬なし・・・


おっとーっ、ありました「医薬品ゴキジェットプロ」、「秒殺+まちぶせ 速効性と残効性のW効果 直接スプレーすればゴキブリを秒速ノックダウン!」、ちょっとジタバタしてすぐにピクピクする、嗜虐的になりそうでちょっと怖いくらい。


支那の偉大なる伝統遺産のひとつは「戦争で兵士や人民がいくら死のうが、そもそも人民は奴隷、消耗品のようなものだから気にしない」。これまた怖い発想だけれど慣れちゃうというのがスゴイ。「良い鉄は釘にならない、兵士になるのはクズ」というのが彼らの認識。支配階級は下々の人命とか人権に価値を認めていない、そういう民族なのだ。毛沢東曰く「核戦争で3億が死んでもどうってことない、まだ3億もいる。大体我が国は人口が多過ぎる」。


こういうユニークな帝国のトップが時代錯誤の妄想男、習近平だ。習近平が憧れる毛沢東は「今は革命の状況ではない」と辺境に逼塞して風向きが変わるのを待つという智慧があった、小学校の校長先生だから生徒を手なずけるのも上手かった。人たらしの達人。


14億の乗客を乗せた巨大バスの運転手、習近平はどうか。アクセルとブレーキを間違えると大変だけれど・・・おっとーっ! このバス、ブレーキがない! バックギアがない! このまま進めば下り坂なのに・・・・まるでヒトラー、誰も止められない。


唯一、止められるとしたら「軍」だろう。10の戦区がそれぞれ国家(州)になり、独立する。その上で米国のように連邦政府を創るという手もある。要は共産党の一党独裁を改めて10に分割し、民主主義の多党制にすることが「始めの一歩」でいいのではないか。それ以上の変革は時間をかけて進めればいい。国連主導でやれば中共残党勢力も大きく反発することもないのではないか。


危険要因の中共独裁を排除し安定した国際社会を創ることが最優先事項で、中国を上手くソフトランディングさせれば御の字だ。


毛沢東は日本の武器と指導で革命戦争に勝てたと感謝していた。しかし、中国に関わると日本は彼らの都合次第で「侵略者だ」と罵られたりするから深入りはしない方が良さそうだ。軍のクーデターに期待する他力本願より、やはり習近平に狙いを定めたピンポイント攻撃力による威嚇・抑止と、兵糧攻めの国際包囲網でじわじわ弱体化させるのが今のところ現実的な戦略だろう。


それからは1911年の辛亥革命のやり直し、110年後の「辛亥革命2.0」。辛亥革命前後、中国からの日本留学生は4000人ほどを数え、彼らが革命をリードした。日本は「協力すれど介入せず」のフグリ戦略で行くのが良さそうだ。


産経はシリーズで「ポスト習近平 岐路の中国と国際社会」とかを始めたらどうか。関係国の有力紙との共同企画で、マスコミによる中共包囲網だ。絶対ヒットするぜ。(コロナ、食傷気味、元気出ません)
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