のんびりでいいじゃない。

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月組『ジプシー男爵 』『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』 9/4 11時

2010-09-04 16:13:28 | Weblog
観て来ました。

お芝居は平坦なお話であまり盛り上がらない感じでした。谷先生らしい大人数で歌ったり、踊った
りがたくさんでそのあたりがショー的に楽しめるかなと言った感じでした。プロローグはビックリの
きりやんとまりものデュエットダンスから。ショーそのものの衣装で本舞台全体をたった二人っきり
でのかなり長いものでした。見ている時は「これは何!?」と思いましたが、プログラムによると、
ダンスが得意な二人のための特別な場面で物語には特に関係ないようです(^_^;)。

きりやんの登場はまるでビルのよう(^_^;)。孤児として育てられたシュテルクきりやんは実は領主の
一人息子。探し出されて高貴な人々の前に連れ出されたきりやんは「ちわっ!」と挨拶(^_^;)。慌て
ふためく周りを尻目に好き放題な振る舞いはホントにビルかと(笑)。ジュパンの娘たちへの求婚
騒ぎのエピソードはあまりおもしろくなく、出会ってすぐにまりもザッフィとは思いが通じたか、すぐ
に「妻に!」と言い出したときには「早過ぎ…」と思わずにはいられませんでした(^_^;)。途中、隠さ
れていた財宝がみつかったり、戦争が起こったりしますが、最後には大団円。身分も何も要らない、
ただ、ザッフィを宝として自由に生きることを選ぶシュテルクきりやんでした。歌もダンスも堪能でき
ましたが、大汗でメイクが乱れていたのがちと残念でした。

まりもはジプシー衣装が似合いますね。雰囲気がとてもいいです。お芝居にも関わらず、ダンス得
意の特性を活かしてか、ダンス場面が多数でどれも綺麗で見応えがありました。歌が更によくなれ
ば、言うことない感じです。ショーも初めてとは思えない堂々としたトップ娘役振りでした。娘役を
従えて真ん中で歌い踊り、きりやんとのコンビ振りも良かったです。リフトが多過ぎるのはどうなん
でしょう?見ていても怪我をしそうでいい気がしないのです、私は…。

ダブル2番手で最初に出てくるのはみりお。ジュパンの使用人、オトカーは明るい大らかな青年で
内緒で主人の娘と恋仲という設定。きりやんシュテルクに逢引をかわかわれたりしています。
最後には恋は成就です(^ ^)。

一方が明るいキャラならもう一方はもちろんハードキャラ(笑)。まさおのパリはジプシーの中で
ただ一人、きりやんに反抗的。文句をつけて、決闘することに。結局はきりやんを認めることになる
んですけれど。役自体にあまり面白みがないのが残念。個人的にはムラでのショーヴラン以来な
ので伸びやかな歌声が聞けたのが嬉しかったです。

他の娘役陣は退団のみっぽうがジプシーの中心として活躍し、また憧花さんが良い扱いでいつも
謎です(笑)。みりおの相手役のりっちーはわかりますが、まさおの相手は誰?と観劇中ずっと
わかりませんでしたが、なんとルイ・シャルル!なんでまた男役がやっているのがわかりません(^_^;)。
娘役らしい可愛らしさが皆無で鬘はヘンだし、ちょっと見ながら怒りが込み上げました(ーー゛)。

ショーはあまりおもしろくありませんでした。中村B先生の群舞の多用は退屈です(^_^;)。お芝居の
ダンス場面の方が印象に残っているほど…。

あと1回は観るかな…。