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月組『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 4/16 初日

2010-04-16 21:51:54 | Weblog

初日に行ってきました。

初演を20回程(笑)見ているので、その影響がかなりあるかと思いましたが、月組版として
十分に楽しめました!やはり、ミュージカルは歌える人がやらなくては。

きりやんのパーシーはまじめ。わざとおちゃらけて振舞っているところでもどこかそれらしく
見えなくて、本音を語るところとの差があまりない感じでした。一番、驚いたのはグラパン。
背中を丸めて杖をつき、完全に老人(@_@)。笑いに走り過ぎず、きちんと変装のおもしろさを
存分に見せてくれました。これはすご~い!ロペスピエールに変に絡んだりもしないし。
それから、フェンシングはかなり練習したと見えて、すごい迫力でした。さぞかし手が痛いと
思います(^_^;)。衣装は初演と色を変えたり、すこし趣が違っていました。“しまうま”衣装は
色が変わったので“しまうま”ではなくなりましたが、しっかり縞模様は残り、マルグリットに
「私もピンクのしましま衣装を作ればよかったわ」と言われています(^_^;)。

まりものマルグリットは予想以上によかったです。新公も見ているのですが、あの時は
あすかをなぞっている感じだったのであまり印象には残っていません。今回は完全に自分の
マルグリットをつくってきました。恋多き女性の雰囲気が漂い、気の強さをみせたり、パーシー
の前でコミカルな様子をみせたり、いろんな経験をした女性なんだなと思わせました。
歌もかなり歌えていました。登場時の歌のみ「ん?(^_^;)」と思いましたが、それも緊張のため
でしょう。最後、汗だくパーシーの汗を拭いてあげるのは前回と同様(笑)。今回も初日に
笑いが起きたのでした。デュエットはさすがにダンサーで綺麗な身のこなしでした。実は初演
の時の、民衆の踊りのなかのまりもがかなり好きだったので、この立場になると見られなくなる
なぁなんて思うのは贅沢な悩みですね(^_^;)。

まさおショーヴランは発展途上…。ちえのショーを意識し過ぎじゃないかしら?あんなに叫び調
で歌うと声をヤってしまうと思います…。ちえの喉は強いので(^_^;)。一生懸命、黒く黒く演じて
いますが背伸びが見えてしまって見ていて疲れます。とりあえず、喉は大事にねm(__)m。

みりおのアルマンはあんなものでしょう。しみこもどこか頼りない弟でしたから、そういった雰囲
気は地でいけるでしょう(笑)。初演と完全に違うのがマリーが姉さん女房的なところ。憧花さん
が演るとわかった時点で想像できた展開ではありますが。(まさおと時もきっとそう(^_^;))

ルイ・シャルルは愛希さんはきりやん相手の子役にしては大きいのが残念。男役らしいので、
仕方がありませんが。やっぱり、この役は初演が一番だな…。

その他印象に残ったのはやっぱりそのかのプリンス・オブ・ウェールズ。見た目だけでも十分、
大笑いなのに、登場時の階段上で足を上げてポーズしたものだから劇場中大爆笑。
ちょっと、抜けたプリンスぶりがとにかくおもしろかったです。それでいて、フィナーレの剣の群舞
では最前列でしっかり踊って、そこはかっこいいスターさんでした。

その昔、きりやんが新公の主役をしていた頃、最後の挨拶で「私たちがこれからの宝塚を担って
いかなくてはなりません」というようなことを言ったのですが、あれから優に10年は過ぎました…。
長かったね、きりやん。トップ、おめでとう!

さて、次はみりおショーヴランを観に行きます。