島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

天水利用 れんが積みのタンク

2013-04-12 | 村の暮らしと仕事

フローレス島バジャワ近郊の村では、天水(雨水)を利用する装置をもつ家が多かった。
おそらく水道は敷設されておらず、井戸を掘っているのだろう。

インドネシアでは、比較的大きな都市でも水道でなく井戸に頼っているところが多いと思う。ホテルに泊まると、ちゃんと蛇口から水が出てくるので気付かないが
一般の民家では、私が訪ねたり泊まったりしたところはすべて井戸だった。
道路もしっかり舗装され、家もピカピカで床はタイルで、という家でも、裏に井戸があって、そのまわりに水場が結集している。蛇口から水が出たとしても、井戸から引いているのだ。

フローレス島では乾季にはほとんど雨が降らないようなので、いくら天水のタンクを作っても、井戸がなければつらいだろう。さらに東のレンバタ島では、おそらく島という地形てきに井戸水も得にくく、山の伏流水から引いた水道があった。とはいっても各家に蛇口をつけるところまではいかず、共同の水場まで汲みにいくようになっていた。それでもとても便利になっているのである。

話が若干それたが、この写真のバジャワ近郊の村で、水タンクがあるということは、それなりに豊かであるという話。レンバタ島では、水タンクもお金持ちでないと持てないので、せいぜいバケツに受ける程度で、足りない分はみんな水道に汲みに行き、その水道が壊れたりするとたちまち水に不自由してしまう。

水は空から降りてくる貴重な資源だ。こうして使おうと思えば使えるのに
水道に慣れるとそのことを忘れてしまう。
我が家でも水は空からではなく道路の下からやってくる。

ちなみに、タンクにふたをして光が入らないようにすれば、藻も発生しないできれいなままだ。現地の人なら飲むこともできる。





写真/フローレス島バジャワ近郊。下の1枚は別の家。(2012年)
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