島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

香辛料をすりつぶす臼

2014-10-17 | 村の暮らしと仕事

マカッサルの市場に並んでいた臼。

このあとインドネシアで見かけたのはどこでも石の臼なのだけど
これは珍しく木。相当重くて堅い木を使っていると思う。

スマトラやジャワの料理は、なにはともあれまず香辛料を石臼(皿)ですりつぶすところから始まるようだ。スラウェシの料理もスパイシーなのが多いから必要なんだろう。
石の臼のほうがざらざらしてすりやすそうに思う。
日本のすり鉢輸出したらどうかと思ったけど
する量が大量なので、すじすじの中にすぐにつぶしたものが詰まってしまって
結局筋が役割を果たさなくなるかもしれない。

木の臼のほうが石臼よりも製作しやすく大昔から使っていたように感じるが
木の臼を作ろうとしても刃物が要るので、昔はそう簡単でもなかったはず。
石皿にものをのせて石の棒や丸い石で擦るのは、石器時代のようだ。
日本でも昔、といっても昭和30年代ごろまで
家の門口にある石の上でウサギの骨付き肉を叩いたりしていた。


スラウェシ島ランテパオの市場
臼型と皿型がある。臼のほうは米などを搗くのだろう。
それに石の棒、木の棒
こんな道具があるならお餅つけばいいのに。(あるかも)(2008年)



スマトラ島パダン 四角い石臼と木の棒
これからレンダンという伝統料理を作る(2008年)



ジャワ島ボゴール 石皿と先だけ太い石の棒
ショウガとプチ玉ねぎをつぶし終わったところ。このあと唐辛子などいろいろ投入。(2008年)



ジャワ島ジョグジャカルタ 石皿と石の棒(2008年)


フローレス島西部 石が気持ちいいぐらいぴかぴかに使い込んである(2012年)


写真 一番上/スラウェシ島マカッサル(2008年)


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