フローレス島の山里で、これから山仕事に行く人に会った。何人かに会ったけど、みんな腰に鉈を差している。そして、鉈のさやに彫刻を施したりきれいな紐を巻いたりして、思い思いの飾りをほどこしている。男のお洒落のしどころなんだろうか。
日本の山里のおじいちゃんたちも、ちょっとそこまで、って感じで山へ行くとき、必ず鉈を差していく。鉈を差さないとどうも落ち着かないのか、スイッチが入らないのだろう。
けれど鉈のさやに彫刻をほどこして飾っているのは見たことがない。鉈と鋸と2本セットで入るように工夫したり、多少の違いはあるのだけど。
昔サムライは刀の鞘をかざったり鍔(つば)の模様に凝ったりしていた。お百姓さんにはそんな余裕なかったってことなのだろうか。
いずれにしても、山仕事にもお洒落ってのは粋なもの。パサールに行くとこんな鉈をずらりと並べて売っている。
フローレス島バジャワ近郊(2012年)
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