島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

ボゴール植物園

2012-08-26 | まちむら探訪

鬱蒼と茂る、というべきか、堂々と林立するというべきか
古い大木が立ち並ぶ道は、この植物園の歴史を感じさせてくれる。

ボゴール植物園は1817年、オランダ統治下にあった頃、オランダで仕事をしていたドイツ人が中心になって作られたという。
もちろん、インドネシアでは一番古い。

日本で一番古いとされる東京の小石川植物園が「植物園」と呼ばれるようになったのが1875年である。が、その原型は1684年に薬草園としてできている(1638年という解釈もできる)→小石川植物園の概要

ボゴール植物園もインドネシアの薬用植物の研究が目的で作ったということだから
植物の研究や収集は、たいてい薬用植物、有用植物の研究から始まっていて
これは、人間が健康で幸せに生きるために努力したり働いたりするのが本来の姿であるということの証であると思う。江戸時代の有名な植物図鑑なども、もともと薬用植物の図鑑である。


ボゴール植物園は古いだけでなく広大で、ゆっくり見て歩こうと思ったら1日では足りない。
前に、名古屋に来ていたボゴールの人に、おすすめの場所として「東山植物園はすばらしい。すごく広い」と言ったら、ボゴール植物園とどっちが広いかと聞かれた。
ボゴールのほうがはるかに広大だと思ったけれど、気になって調べてみると、
ボゴールは87ha、東山は動物園を含めて60ha、東山も結構いいセン行っている。
ただ、木の大きさ、木蔭の暗さや深さで、ボゴールのほうが奥行きが感じられる。東山植物園は1937年にできている。東山のいいところは、ボゴールとちがって起伏があるところだ。

ボゴール植物園は、植物に興味がなくても、木蔭の道を静かに散策するにはとてもいい。
写真の並木はカナリヤノキといって1832年に植えられたという。180年経っている。ボゴール植物園の中でも特に印象深かった場所だ。


ボゴール植物園の入場料はよく覚えていないけれど高くはなかった。
お札を出したら、当然のようにお釣りがもらえなかったことだけを、強烈に覚えている。
わけもわからずさんざん歩き回った後に現れる、園内の一番奥にある展示施設で、やっとのことガイドブックを見つけて買うことができた。日本語に訳されたものだ。できれば入り口で売ってほしいと思った。
このガイドブックには植物名だけでなく利用法などインドネシアを知る上で役立つミニ知識が満載されていて、私のお気に入りの本となっている。

もう一度行きたくなってきた。植物園のガイドがいたら案内してもらいたいけど。


写真/ジャワ島ボゴール・ボゴール植物園(2008年)

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