スラウェシ島の真ん中より少し南にあるランテパオは南スラウェシ州を代表するような大きな町と言っていいのだろう。
だだっ広い大通りが2本、町を貫いている。
インドネシアの大きな町はどこでもそんなふうに、計画的に大きな通りが貫いている。
どうしてそんなことができちゃうのか不思議だ。
日本では空襲で焼け野原になった名古屋や東京や、わりと新しい時代に開発された北海道以外では、なかなかそういうことは簡単ではなかったと思う。
2008年のランテパオの大通りでは、まだ車通りはそんなに多くなかったが
今頃はきっと爆音を上げて走り去るバイクや車がひっきりなしだろう。
うるさい町になっていたらいやだな、などと、住人でもないのに勝手なことを思う。
通りは名古屋でいえば広小路通りとか錦通りのようなものだろう。
今は似ても似つかないけど、10年、20年後には、そういう通りみたいにピカピカになるのだろうか?おしゃれなデパートなんかができて。
きっと、なるのだろう。そう思うと今が貴重だ。
というか、50年位前の日本を歩いていると思えばいいだろう。
通りには、山岳地帯なのに魚屋さんや、ほうきやバケツを並べる掃除道具屋さんみたいな雑貨屋さんや、地元の人の行く小さな食堂や、靴屋さん、シャンプーや洗剤やタオルを売る小さなスーパー、文房具を売る店などが、雑然とした雰囲気で並ぶ。
帽子を探していたのだけど、結局どこにも売っていなかった。ここの人たちには帽子が必要ないのかと不思議。後で考えると、伝統的には笠なんだろう。
ランテパオで観光客向けに帽子を売ったらきっと売れるだろう。
外国人観光客が利用するレストランが中心部に3軒。
ホテルはたくさんある。
そして、どこの町にもある、やたら大きなサッカー場。
街の端から端まで歩くと20分ぐらいはかかる。
けれど、バイクの力車がひんぱんに走っているから
気軽に乗ることができる。
ランテパオを拠点に、観光客はみんな周辺の観光地を探訪する。
写真/スラウェシ島南スラウェシ州ランテパオ(2008年)
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