島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

オフロードバイクの若者たち

2013-02-08 | まちむら探訪


男子というものは、地球上どこでも乗り物が好きなんだと思う。私などは車やバイクは乗れれば何でもいいと思うが、馬車の時代から、男の人は少しでもかっこよく性能もいいのに乗りたいと、お金が入ればいいのに乗り換えていたことは、アメリカの西部開拓時代を描いた「大草原の小さな家」シリーズを読むとよく分かるし、日本の今の漁師さんたちは新しい舟に乗るのがロマンで、それまでの舟でも何の支障もないのに、儲かると新しい舟に乗り換えたりしている。もっとも最近の日本の若い男子は草食系(この言葉もすでに古い)であまり車に興味がないらしいけど。

インドネシアでは若者でなくても実用面からバイクがほしいと願っていると思うが、若者たちはとりわけ、大きくて新しいのに乗って得意満面になっている。その姿はほほえましい。

ジャワ島のブミアジからマランへの間、山あり谷ありのひどい道で何人ものバイク青年に会った。オフロードバイクでツーリングしているのである。その誰もが、茶畑公園をめざしていた。茶畑公園へ向かう道は、ツーリングのメッカということらしかった。そういう方面のことはてんで無知な私は、最初その風変わりな服装を見て、汚れてもいいような何かの作業着かと思ってしまった。彼らが茶園に行くというので、茶園の労働者かと思った。彼らなりのかっこいいツーリングウエアなんだと気がついて、とっても恥ずかしかった。いやあね、オバサンは。

経済成長中のインドネシア。若者たちは一生懸命働いてバイクを買って、日曜日にツーリングに出かける、それは本当に楽しくわくわくすることだろう。見ていてすがすがしい。こっちまでうれしくなる。
と、そのときそんな分かったような感想をもったけれど、もしかして金持ちのボンボンってこともありうるわね……。いやいや、金持ちのボンボンなら、ツーリングでこんな喜びに満ちた顔はできないでしょう……。むにゃむにゃ……。

写真/ジャワ島(2012年)

◆気に入ったらクリックを!ほかのブログも見られます→にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへにほんブログ村へ


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子どものしごと 塩づくりの... | トップ | 茶畑への山道 »
最新の画像もっと見る

まちむら探訪」カテゴリの最新記事

  • RSS2.0