ジャワ島にいると、とうもろこしを主食的に食べるようなことはあまり経験しないが
東の方の島に行くとまだまだ食べられている様子が分かる。
インドネシアにとうもろこし畑はとても多い。とうもろこしの輸入はごくわずか(5%かそれ以下)のようだから、私の目にしないところでは大いに食べられていると思う。
メキシコでは遺伝子組み換えのとうもろこしは生産していないが、米国からの遺伝子組み換えトウモロコシの逸出で(あるいはまき散らされて、あるいは花粉の飛来で)、原種のトウモロコシが汚染されることを警戒しているという。一度汚染されたら二度と純粋なものに戻すことはできないだろう。
インドネシアにもそのような災禍が及ばないことを願う。
インドネシアでは日本のような平らな畑で栽培されているのも時折見るが、私がよく見たのは、山の傾斜地に生やされているものである。
特に、フローレス島の2つ東の島、レンバタ島では、乾季に山を焼いた後、雨季の始まる1カ月ぐらい前にとうもろこしを種まきして、収穫するということだった。
レンバタ島ではとうもろこして作るジャグンティティーという伝統の食べ物がある。これは簡単にいうと、ひしゃげたポップコーンである。
とうもろこしのバラした実を炒って、ひざの上に置いた大きな石の上に置き、小さな石をカチっと打ち付けてつぶす。するととうもろこしが小さなおせんべいのようになる。
香ばしくてとってもおいしい。
まさにソウルフードらしくて、大きな入れ物にいっぱいこれを詰め込んで、バスの中のおやつにしている人がいた。
作っている様子は、そのうち機会があったら掲載する。
ほかにもとうもろこしは、スープ(シチューというべきか)に入れられたり、御飯にまぜられていることがあった。
日本で最近栽培されているスイートコーンとはかなり違うもの。
日本ではとうもろこしを乾燥させたものは入手できないが、もっと売ったらいろいろなお料理に使えていいのにと思う。
まあ、お米が余っているので、そこまでして国産とうもろこしを売ろうとはだれも思わないのかもしれない。
参考記事 カボチャとトウモロコシ バジャワの伝統家庭料理 きび御飯のナシプチル 穀物としてのとうもろこし
写真/上 レンバタ島のパサールで 中 ジャグンティティーを作る・レンバタ島にて(2012年) 下 フローレス島バジャワのパサールで(2012年)
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