島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

ラブアンバジョーの港

2013-04-02 | まちむら探訪

ラブアンバジョーはフローレス島の西の玄関口で、コモド島への入り口でもあり、フローレス島で一番観光客が多い町だと思う。

インドネシアを旅していて私はなぜかほとんど日本人に会わないが(日本人が好まないところばかり行っているのか)、ラブアンバジョーでは、チラチラと見かける。たいていはダイビングをやっていそうな若い男子。

また、安宿に泊まっている欧米人も非常に多い。インドネシア中を旅して、ここで長逗留してる人もよくいる。景色もよく、宿もたくさんあるので、居心地がいいんだろうか。
街の中心地にはカラフルな服をぶら下げたお土産屋さんや、海を見ながらシーフードを食べさせるレストランがあり、中心地を少し離れた海岸沿いには大きなリゾートホテルが立ち並ぶ。かなりバリ島化しつつあるように思える。

ラブアンバジョーで、焼き魚を食べさせる屋台以外に、地元の人の行くような手頃な食堂を探すのは結構難しい。
そんな食堂は華人の経営だったりする。
港には小舟が多く停泊していて、家族で漁に出かけるのが見える。

レンバタ島のレオレバという港町もバジョー族の集落があるところだが、そこも食堂やホテルの経営は華人が多い。
全般にインドネシアではお店の経営者は華人が多いようだけど、このあたりでは特に目立つ。

バジョー族と華人は切っても切れない縁がある(本で得た知識だが)。もちつもたれつと言っていいのか、あるいはバジョー族が不当に搾取されているというべきなのか、よく分からない。いろいろな見方ができるだろう。
バジョー族の人たちが海で得て浜や舟の上で乾燥させたナマコなどの海産物を、華人が仕入て、ほかの国向けに卸しているということのようだ。香港やシンガポールの高級レストランでナマコが出たら、インドネシア産である可能性が高いんじゃないか。


コモド島はコモドドラゴンで有名。地球上で一番大きいトカゲで、恐竜っぽい。フローレスの人は決まって「コモド島に行ったか? どうして行かないんだ?」と聞いてくる。「だって食われるもの」と冗談に言っていた。観察道がちゃんと整備されているし、食われるようなことはないだろう、と思っていたら、実際襲われた人は結構いるらしい。
(日本の観光地だったら犠牲者が一人出たところで徹底的な対策が取られるか、見学禁止になってしまうだろう)
けれど世界自然遺産になっているので、やっぱりそこへ行く観光客は多く、宿にいると、「誰か明日ツアーに一緒に行かない?」と、同行者を求めている人がよくいる。1人や2人では舟やガイド料が割高になってしまうからだ。
一人旅なら、そういう仲間を見つけるのがいい。探すのに多分それほど苦労はしないだろう。


写真/フローレス島ラブアンバジョーの海(2012年)

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