日本語で焼き魚と言うと、網の上で焼かれて脂が落ちてさっぱりした魚が思い浮かぶけど
ラブアンバジョーの焼き魚(イカン・バカール)はこってりしている。
フローレス島のラブアンバジョーの港近くの海岸沿いに、屋台というにはかなり大きな、けれど屋根はテント張りの仮設っぽい作りのお店がいくつか並ぶ。
屋根の外に、炭火で焼くコンロ(っていうのか)があって、一心に焼いている人がいる。
ときおり大きな炎が立つ。
足元には魚がいっぱい入ったバケツ。
魚は網にのせてお箸でひっくり返すのではなく、取っ手のある両側からはさむ網があって、その中に入れて焼かれている。
インドネシアの国内からのファミリー観光客や、一人で来ているビジネスマン風の人が
屋根の下のテーブルについて、慣れた様子で魚をむさぼり食べている。
注文の仕方がよく分からないけれど、ともかく魚を頼むと、ご飯と、トマト色のサンバル(酸味と辛みがある)と、ちょっとした野菜(キャッサバの葉だったか?うろ覚え)が一緒に出てくる。
隣にいたちょっとリッチそうなインドネシア・ファミリーは、魚定食のほかに、大きなイカを焼いて1センチ幅ぐらいに切れ目を入れたのを、デーンとテーブルの真ん中に置いていた。
おいしそうで、ちょっともらいたかった……。
食後に、甘くない紅茶をくださいと言ったら、とても甘い紅茶がきた。
「甘くない」の基準がインドネシア人とは違うので、私の注文の仕方が悪いのだ。
けど、「甘い…………」と言ったら、取り換えてくれた。ゴメンナサイ。いやな客。反省してます。
写真/フローレス島ラブアンバジョーにて(2012年)
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