↑ 一ノ矢 右 本文参照
2006.12.08
(2)Grand sumo tour to Tokunoshima 大相撲徳之島巡業
Ceremonial entrance into the ring
横綱朝青龍奉納土俵入りの様子
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現役関取最軽量力士は、里山ですが、
現役最年長の力士といえば誰でしょうか。
それは、45歳の一ノ矢(徳之島町生まれ、高砂部屋 序二段72)です。
1983年九州場所初土俵 最高位 3段目6枚目
一ノ矢は、
相撲界初の国立大学出身力士としても知られる。
奄美群島には、現役の大相撲力士が21人。鹿児島県出身力士一覧
奄美群島の人口は12万人ほどだ。
力士の島人会の会長もつとめる一ノ矢は、
「力士数はモンゴルのウランバートル(人口100万人)が多いかもしれないが、人口比率から言えば、奄美が世界一の力士の産地」(YOmiuri Online)
と胸をはる。
沖縄・琉球大学で、物理学を研究していたという一ノ矢は、相撲理論の確立を目指しているという。
「相撲は現在まで理論的な研究がなされてないんです。科学的なデータもほとんどない。研究資料をこれから作っていかないと。相撲は身体運動としてレベルの高い日本の文化です。ちゃんとした資料を残さないとそれが衰退していく可能性がある。そのためにも、大学時代に勉強した物理学も生かしながら理論を残していきたい。それが、私のライフワークになるでしょうね。」
「相撲を科学する一ノ矢/スポッ人ライト」
nikkansports.com 九州 2006年12月4日この記事が消えていた場合はgoogke キャッシュで読めることがあります
読書が趣味。運動生理学などの専門書も読んで勉強しているという、一ノ矢の言葉です。
いやー、知れば知るほどおもしろい相撲の世界、といいますか、
知らないことが多すぎて、はずかしい、おじさんです。
「島のために相撲を通じて何かやりたい」と思っているという一ノ矢、去年12月6日、7日、長年の夢である故郷・徳之島巡業が実現した。
巡業に先立ち、徳之島町井之川にある第46代横綱、朝潮太郎(先々代、高砂親方)の銅像の前で、同じ高砂部屋の朝青龍の、奉納土俵入りが行われた。
写真は、そのあと、銅像前で行われた、餅投げの様子。他所では、なかなか見られません。
高砂部屋のマネジャー役もつとめる一ノ矢の表情をおじさんのカメラは捉えていました。(浅葱色のきもの)
実にいい笑顔です。
しらずに撮ったこの一枚が、何百枚の写真のなかのベストショットのひとつになりました。
奄美出身の現役行司もいます。
今日の放送席、旭南海、隆乃若戦では、徳之島巡業のことが話題になりました。
裁く行司は、木村寿行(ひさゆき)大島部屋
徳之島伊仙町出身
衆議院議員になって引退した,元小結旭道山の実弟
9人の十両格行事の一人です。
TV画面では、レポートの紹介にあわせ、木村寿行がアップに。
写真は徳之島場所での木村寿行。
その年齢のことや
稽古・勉強熱心なことや
国立大卒のことや
そこばかりクローズアップされてたので
出身地を意識したことがなかった!
そーでしたかあ。
すごいなあ、
奄美群島。
そしてあの行司さん
(僕も録画で観てました)
旭道山の弟さんですか!
僕、旭道山、
大好きだったんですよねえ。
今の安馬に似ているけど、
違うところは
強烈な張り手。
武蔵丸を気絶させたことも、ある。
相撲評論家か何かで
再デビューしてくんないかなあ。
やはり、ご存知でありましたか。
うーむ、さすがです。
相撲は腰肚(こしはら)文化の華である。『声に出して読みたい日本語』 草思社
といわれます。
「相撲は腰を軸とした他者との生身のかかわり合い」
これは、実際にまわしをつけて相撲をとれば、よーくわかります。
相手の力がじかに伝わる、あの感じですな。
まさに体の芯からの感覚です。
また、自然と礼儀正しくなったものです。
これはコミニュケーションです。
自他の力の差、技の差が身体感覚として、理屈なしにわかります。
一対一の勝ち負けの結果が、即座に現れる相撲は、するスポーツとしては
現在あまり、子供たちに人気があるとはいえません。
奄美でよく見かける土俵も、普段はシートがかぶされ、土俵は遊び場ではなくなっているようです。
まあ、高校生ともなりますと、成績のいいやつのなかには、相撲が強いやつは、ほとんどいなくなったものであります。(笑)
かといってですな、成績の良くないやつは、全員、相撲が強いというわけでもありませんでしたがね、はっははは。
これを身体運動として、理論的に研究しようという一ノ矢の取り組みは、まさに一ノ矢ならではの仕事といえるのではないでしょうか。
これまで科学的なデータもほとんどなかったというのも驚きです。
旭南海 丈`一郎の「丈`一郎」は、プロボクサー・辰吉丈`一郎にあやかり旭道山によって名付けられたのだそうです。
そういえばこのブログには、最近あまり、起つんだジョー!が登場しませんな。