8月1日
アスコーレ〜スカルド
アスコーレ発 6時15分
スカルド着 15時 (8時間45分)
アスコーレをランクルで早朝に出発して間もなく、昨日の高温による雪解けによる増水の為路肩が流され、道路が寸断されて車が12台ほど立ち往生してしまう。重機もなければスコップ・ツルハシさえもなく、皆で岩と石を手で運んで積み重ねて道路を復旧する迄1時間半。
更に1時間走ると今度は乗っている車のトラブル(4WDが効かない)で、ドライバーはなんと後部車輪のシャフトをばらし始めるが、大したもので部品の歯車を交換して1時間半後にスタートした。パキスタン人は良くやるな・・・。
車の修理には1時間半を要してしまい、予定時間を3時間程オーバーして8時間45分後スカルドに到着した。
7月2日
スカルド ステイ
予定ではスカルドステイが2日の予定だったが、この埃っぽく特に見るべき物も無いスカルドの街に愛想をつかし、1日繰り上げて楽しそうなカリマバードに移動しステイとする。
散々砂埃まみれになった衣類やディパックを洗濯し、体も頭も洗って気分を一新してフンザに向けて気分を切り替えた。
7月3日
スカルド〜カリマバード 移動
スカルド発 7時20分
カラコルムハイウェイ着 18時30分
カリマバード着 20時30分 (13時間10分)
スカルドを出発して広大なインダス川の右岸を下って行くと、次第に谷は深く険悪な様相になって道は荒れてくる。
ギルギット方面に入るとそこら中が道路拡張工事で、大型の重機ブレーカーを使って砕き、バケット&ユンボでそれをどける作業がほぼ全区間に渡って行われている。
パキスタン政府によって3年後にはカラコルムハイウェイからスカルドまで拡張整備を完成させる予定。
しかし工事のやり方はかなり荒っぽく、多くの車が通行中にもかかわらずダイナマイトで岩盤を吹き飛ばし、重機で路上の岩を除去してインダス川に落とす。
結局途中5ヶ所で足止めをくらいカリマバードに着いたの13時間後だった。砂塵の舞うスカルドロードは予想外の悪路で2度と通りたく無い道だが、後5年も経ってみるとこれも良き思い出になるだろう。
パキスタンの山岳部ではランクルの40が1/3 70が2/3が主役で活躍している。
ジープというよりトラック・バスに近い改造がなされてこれが最強の車。
前日の気温上昇で山の雪解け水が流れて道路の路肩が崩壊。
車12台が立ち往生して復旧作業になるが有るのはおもちゃの様なスコップ一丁のみ。
全て手作業で復旧して1時間半後にランクルが通過。
今度は乗っていたランクルの4WDが効かなくなる故障。
おもちゃの様なジャッキで持ち上げてシャフト周りをチェック。
バラして歯車を2個交換すると車は動く。
パキスタンのドライバーは整備士を兼ねないと商売にならないらしい。
スカルド~ギルギット方面に向かう道は全区間で拡張工事中で車は中々進まない。
車を止めるとダイナマイトで岩盤を爆破して重機で片づける。
落石を食らった車のフロントガラスはサランラップを貼ってOK。
中国製のトラックだろうが最近は日野・いすゞが目立つ。
スカルド街道の途中にあるヤギのスープで有名な店でランチ。美味い。
道路の片側はこんな具合で車の通行なんかは二の次。本当に3年でスカルドまでの道路は完成するのか?
1時間半も待たされると諦めるしか無い。
道路の片側を見上げると岩が落ちてきそうで落ち着かない。
パキスタンの道路を作っても傷んだら治すという文化がなさそうでそのまま放置。
パキスタンのトラック野郎の面々。
こんな光景はごく普通。パキスタンでのトヨタは最強です。
ドライバー同士でド派手さを競って最後はこうなる。
一体何を積んで走っているのか?
アスコーレからスカルドに向かう道路は緊張する。
トンネルでもほったほうが良いと思うがそれが出来ない。
動画 ① パキスタン山岳部で圧倒的な存在感のランクル 40&70
動画 ② パキスタン山岳部で圧倒的な存在感のランクル 40&70 02
動画 ③ パキスタン山岳部で圧倒的な存在感のランクル 40&70 03
No6 コンコルディア〜アスコーレ ⇔ No8 カリマバード滞在の3日間
バルトロ氷河トレッキング&フンザ 2019.07.09~08.14
バルトロ氷河トレッキング 2019年 7月~8月 No1 イスラマバード~アスコーレ
バルトロ氷河トレッキング No2 アスコーレ〜パイユ
バルトロ氷河トレッキング No.3 7月18日 パイユ〜コボルツェ
バルトロ氷河トレッキング No 4 7月20~21日 ウルドカス~コンコルディア
バルトロ氷河トレッキング No5 コンコルディア〜ブロードピークBC~k2BC〜コンコルディア
バルトロ氷河トレッキング No6 コンコルディア〜アスコーレ
バルトロ氷河トレッキング No7 アスコーレ〜スカルド~カリマバード
フンザの旅 No8 カリマバード滞在の3日間
フンザの旅 No.9 カリマバード〜ナガール村~アッタバード湖~ボリレイク~パスー
フンザの旅 No 10 パスー〜クンジュラブ峠~ボリレイク~ギルギット~イスラマバード~羽田
No11 バルトロ氷河TR 備忘録
【関連サイト】 東北アルパインスキー日誌
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