東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

昨年の大雪による被害木処理もようやく・・・。 2011.10.03

2011年10月03日 | 林業
今年は震災に見舞われましたが、もう一つ付け加えなければならないのが大雪による山林の被害。1月に湿った雪が3日間連続して降った結果、風がなくて枝に雪が溜まって幹が重さに耐えかね、根元から倒れたり幹の先端が折れてしまうのが杉の雪害。

雪害には樹齢はあまり関係がないようで、大きなものでは太さ50cmほどの樹齢80年近くの杉でも例外ではない。特に作業道そばの木に被害が目立つようで、あちらこちらで塞がれてしまうと通行ができず、雪が解けるとすぐ除去しなければならない。これが「道開け」と呼ばれる山仕事でシーズン最初の仕事となる。

先代が開設した作業道は放っておくと草木で覆われ、路肩は大雨で流されて荒れ放題になる。管理する為には結構手間と時間のかかる地味な仕事が必須です。

昨年に続いて県の緑環境税間伐制度の補助を受け、除伐&間伐ですっかり綺麗にしてもらい感謝するばかりですが、作業道だけは自己管理なので自分でやるしかない。

ちなみにこの制度を活用した場合、立ち木や山林の売買は原則25年禁止となります。すっかり綺麗になった山を高く売ったらそれは背信行為に決まっている。つまり、税金泥棒。

でも、どんな林でも3割くらいは強制的に間伐される為、商品価値の高い樹齢80年位の杉も犠牲になるのはつらいところ。商品価値のない長さ2.0mに切り刻んで放置され、山主といえども売買どころか移動も禁止されている。まあ、やって頂いている立場なんで仕方ないですね。

ちょうど秋らしい天候であまり汗もかかず、気分転換にはちょうど良い位の日だった。



作業道には各所で雪折れの杉


格闘40分でようやくやっつける。


県の緑環境税制度を活用してもらって間伐


樹齢60~80年の杉(ちょっと自慢)


80年以上の木も強制的に間伐されるのがつらいところ。

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