炎天下の山の中で思いっきり伸びきった下草を相手に、下刈り機を振り回しての格闘が結構しんどい。頭に手拭を巻いて陣笠を被り、全身から流れ落ちるような汗をかきながらの作業は体力勝負となる。
昼休みの時に調子に乗ってロング缶を1本を空けると、これが逆に脱水症状で喉が渇いて具合が悪い。森林組合のプロの作業委員の方なら、こんなスタイルでやっている方は少ないと思うが・・・。
作業が終了しての帰路、今が最盛期の山ユリのが目についたのでデジカメでパチリと一枚。小学生のお盆の時期、よく山から山ユリの球根を掘って来いと言われ、トグワをもってあちこち歩いた思い出がある。今でも覚えているが、砂糖で甘く煮付けた球根は柔らかく、サクサクとした歯ざわりで高級な食感がした。
そんな乱獲が原因で山ユリが激減してしまったが、最近になりやや勢いを取り戻したような様子。山ユリの味を知る人も少なくなり、面倒な料理も敬遠されて今に生き延びたのであろう。
花の香りは日本自生の花の中では例外的ともいえるほど、甘く濃厚でとても強い。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、また株が古いほど多くの花をつける。風貌が豪華で華麗であることから、『ユリの王様』と呼ばれる。