皆さんは朝日連峰 竜門小屋の「清太君」をご存知ですか?
彼は地元西川山岳会の皆さんとはお友達付き合いをしている様ですが、夜な夜な小屋に遊びに来てちょっとしたいたずらをした後、朝方になるとひとり寂しく帰ってゆく方の様です。
この前の5月4日、単独の登山者と以東小屋に泊まったが、1:00AM頃に物音がするので目が覚めてしまった。音は1Fから聞えるが壁をノックするような音が3~5秒くらいの間隔でする。最初は今頃遅れて小屋にたどり着いた登山者かと思ったが、強風のこんな真夜中にそんなことが有る訳が無い。1Fは周りが雪に覆われているはずだし、風のせいで音がするのなら屋根や2Fの外壁から音がしそうなものだがそうではない。音は「コツ コツ」としたはっきりした音で、この小屋の先住民のネズミの音とも違う様だ。
約1時間ほどじっとして聞いていたが、2:00AMに時計を見た後は寝込んでしまった。もう一人の方はすっかり寝込んでいる様子で、自分でも不気味な感じはあまりしなかったが、今思えば焼酎でも飲まして正体を見ておけば良かった。
ちなみに翌日は一人で宿泊したが、大変な暴風雨の夜にもかかわらず姿を見せる事はなかった。「太郎君」と呼んでおきましょう。