「蝙蝠VS蚊」。
別にバットマンの新しい映画タイトルではありません。
アルノ川が近いせいなのか、
フィレンツェ周辺はとても大きな、動きの緩慢な蚊が多くて
蚊取り線香という古典的な作戦から
電気殺虫剤という近代的(?)な作戦まで
各家庭によってさまざまに戦いが繰り広げられています。
しかし、最も古典的で、自然で地球にやさしい「蚊対策」が
昨年から見直されているらしいのです。
それが蝙蝠。
日本では蝙蝠なんて日常的に見かけるものなのでしょうか?
少なくとも私の実家周辺にはいなかったと思うけど。
フィレンツェには結構いるのです。
因みに我が家の中庭には数羽の蝙蝠が棲息しています。
もちろんどこに巣があるのかは知りませんが
薄暗がりの夕暮れ時などに中庭に眼をやると
何かが宙を舞うのが見え、
よく目を凝らすと、
ふにゃりふにゃりと飛んでいるものが見えます。
蝙蝠はへんな飛び方をするのですぐにわかります。
で、蝙蝠というのは一晩のうちに
一羽だけで少なくとも2000匹の虫を食べるのだそうで
もちろんその中には蚊も含まれています。
しかし、フィレンツェ周辺でも蝙蝠の棲息数は激減しているので
昨年からフィエゾレでは希望者に
「蝙蝠ぶら下がり留まり木」を配布しています。
家の軒先や庭に蝙蝠の停まれる場所をつくることで
蝙蝠の数を増やして「蚊対策」を行おうという狙い。
今年はポンタッシエーヴェでも配布開始になるらしい。
これで蚊が少なくなっても
蝙蝠が増えすぎて新たな問題が生じたりしないのかしら??