不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Giardino delle Rose

2006-05-21 17:59:41 | まち歩き
毎年この季節になると
やっぱりバラの花が恋しくなり行ってしまう場所。
フィレンツェのミケランジェロ広場のふもとにある
「バラ園」が一般公開中。
その昔フィレンツェがほんのちょっとだけ
イタリアの首都だった時代(1865-1871)に
建築家Giuseppe Poggi (ジュゼッペ・ポッジ)に委任して
フィレンツェ市が頑張って実行した
新規都市計画の際にできたもの。
そのころに街中の広場が整備され、
中世時代の城壁が取り除かれて循環道路が作られ
新しい宮殿も数多く建てられて
ほぼ今のフィレンツェの街の形に近いものが完成。

フィレンツェがルネッサンス以来の
勢いと力にあふれていた時代。
追憶…。

もともとはサン・ニッコロ門の上に広がる丘陵地帯に
Pucci家の土地があり、
そこにはバラが植えられていたらしいのですが
Attilio Pucci(アッティリオ・プッチ)が
本格的にバラのコレクションを始めたのがバラ園の原型。
このプッチ氏は建築家ポッジ氏の友人でもあり
フィレンツェ市の都市計画にあわせて
バラ園に二つ目の入り口を設置し栽培面積を拡張。
1897年には既に40種以上100株のバラが植えられていたそうで
現在も40種のバラがあまり手入れもされずに(笑)
5月になるとそれなりに奇麗に咲き乱れています。
このバラ園の中には
姉妹都市である京都とのコラボレーションで
1998年から松籟庭園とよばれる
日本庭園も設けられているのですが、
ここも適当な手入れでごまかされているよなぁって
行く度にいつも思うのです。

Fioritura_03
水が流れる予定だったのではないかと思う部分は
砂利で埋められて風情もないしねぇ。
石灯篭の脇にさりげなく置かれたこれ。

Fioritura_04
桃太郎伝説?
意味不明なんだけど、和風ってことでいいのか?

天気のいい午後に本をもって
ボーっとでかけたい場所の一つです。

Fioritura_24
ミケランジェロ広場をはさんでアイリス庭園とバラ庭園。
その咲き誇る花の様子は
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