不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La partita amara

2004-10-17 17:02:06 | Oh Fiorentina
こんなにつまらない、
というか目のやり場のない試合も珍しい。
両チーム共にいいところほとんど無し
という非常に冴えない試合展開。
ただただ疲れの残る試合となりました。

引き分けだったんですけどね。
フィレンツェには苦い引き分け、
シエナには辛うじて充分な結果となったようで。

故障から復帰して先発で出場したナカタは
「目も当てられない」と酷評されるほどいいところなし。
試合終了後に
スタジアム前の有名なバールMarisaで談笑(?)している
ファンのおじさんたちの話を聞いても
ナカタの評判はボロボロ。
でもみんな皮肉や厳しいことをいっても
最終的には
「故障から復活したばかりだし、
これからの活躍を期待するよ」
と温かく見守っている感じ。
フィオレンティーナの出来具合に関しても
故障者が多過ぎるし、
まだシーズン始まったばかりだし
長い目で見ていこうというのがおおかたのスタンス。

早いうちに結果が出せると良いけれどね。

immagine5.jpg



Fiorentina vs Siena

2004-10-17 15:14:46 | Oh Fiorentina
取材の兼合いで
急遽フィレンツェのサッカースタジアムで試合観戦。
フィオレンティーナ対シエナ。

immagine6.jpg
フィオレンティーナの先発メンバー
(4-3-1-2):
Lupatelli; Ujfalusi, Dainelli, Viali, Chiellini;
Piangerelli, Ariatti,
Di Livio; Nakata; Miccoli, Fantini.

フィレンツェとシエナの仲の悪さは有名で
歴史的にも明らか。
Battaglia di Monteaperti(モンテアペルティの闘い)は
1260年9月4日にフィレンツェの南、モンテアペルティで
グエルファ派のフィレンツェと
ギベリン派のシエナとの間に起きた闘い。
それまでもテリトリー争いで
せめぎあいの続いていた二つの街が
アルビアの川のほとりで激突。
この闘いでアルビアの川が赤く染まった
と言われるほど激しい戦いだったらしい。
そしてグエルファ派(フィレンツェ)は
この戦いに負けています。

ダンテの神曲地獄編でも触れられているほど有名な闘い。
(Canto X, 85)

このように歴史的にも仲の悪い
フィレンツェとシエナの
グラウンドでの対戦は1939年5月以来初。
当時セリエBだったニチームの直接対決は
4-0でフィオレンティーナの勝利で終わっています。

そんなこともあって
この試合は
多いに盛り上がるはずだったのですが。
どっちもどっち、冴えない試合展開となりました。