小学生の頃、同級生の家に遊びに行くときれいなお母さんが
自家製のバナナジュースを作ってくれました。
スネ夫君的に裕福なキッチンには「ジューサーミキサー」という
あこがれの家電製品が置いてあったものです。
これは、ナショナル MJ-130という機種で、
ジューサーミキサーが普及し始めた40年代半ばのもの。
原理や形は今と大差ありません。
スイッチパネルの上には原子みたいなデザインと
筆記体でSOLID STATE(個体)と書かれていて
米ソの宇宙開発時代を背景にした様子が伺えます。
本来は、上のパーツを取り換えてスライサーにも使えたようですが
Panasonicの資料を見てもこの機種の完成形は確認できませんでした。
コードリールという画期的な仕組みを搭載しています。
今みたいにバネでクルクルっていう訳にはいかず、
手で回す仕組みでした。
各家庭が少しずつ豊かになって、1億総中流時代に突入しかけていた時代です。
この小さな家電から、楽しい家族の笑顔が広がっていったんでしょうね。
数十年の時を超えて、このジューサーは完全動作品。
当時の製造品質の確かさに脱帽です。
<ゆ>
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