未だ興奮冷めやらず

またしても柔道ネタで申し訳ないのだが
まだ一昨日の興奮から脱出できずにいるのである。
それもそのはずである。
私ときたらこの２日間試合のビデオを何度も見ているのだ。

やはり圧巻は鴨川中戦なのだ。
相手は次男坊よりも若干背が低いモノの
まるで俵のような体型の重量級だったのだ。
しかも黒帯だったのである。

だがしかし問題はその前の勝浦中戦なのだ。
それは家族全員からブーイングを食らうひどい内容の試合だったのだ。
あきらかに次男坊はスポーツマン精神に則らない
サイテーの試合を繰り広げたのだ。

というのも実は予選リーグを終えた時点で
次男坊は「優秀選手賞」の候補に挙がっていたのだ。
その後の試合内容如何でその栄誉を手にすることが出来るかが決まる。
ということはできるだけ一本勝ちをする必要があるということなのだ。

この事実は普段あまり動くことのない次男坊の頭をフル稼働させ
「なんとしても一本勝ちを決める」という
なんとも安易な計算結果をはじき出してしまったのだ。
しかも立ち技でという条件までつけてしまった。

こうなるともう次男坊は他のことは考えられなくなるのだ。
まず技ありを決めたが寝技に持ち込まず相手を逃がす。
次に有効をとったのだがまた逃がす。
ヘタをすると転がった相手を立たせている素振りまで見せてるではないか。

そしてさらに顧問の目の前で寝技のチャンスがあったのに
また逃がしたのだから、ある意味いい根性である。
そして何度目かのチャンスでやっと一本勝ちを決めることが出来たのだ。
その光景はまるで猫が獲物を弄ぶ姿だったのである。

まったくスポーツの神様がいたら絶対罰金モノだろう。
いやいやヘタすると懲役かもしれないぞ。
きっとこの次の大会、総体の時に罰があたるに違いない。
そうならないよう母は祈るしかできないではないか。

もっとも顧問の先生も黙っていなかったのだ。
試合中にも怒鳴られたらしいが昨日も怒られたと話していた。
ま、そんなことが出来たのも強くなったからなのかもしれないが
驕り高ぶらず正々堂々とした試合を見せてほしいものなのである。