職場に父から電話が入ったのだ。
ちなみに。。父は私が勤める会社の会長になる。
社長は兄がやってたりする。。
さらにちなみに。。戦前生まれの父は
娘と口をきくなんちゅうことを。。まずやらない。
5分以上会話をしたのは。。私が嫁に来て
膠原病で入院した時が最初で最後なのである。
そんな父からの電話なのだった。
それは。。実は糖尿病を患っている父は
ちかごろかなり状態が悪かったりするのを
母から聞いちゃいたのだが。。
来週某国立病院に検査に行って
結果によっては足を切断する事になるという内容だったのだ。
そして。。さらに話は続く。。
すでに私は軽く動揺していたのだが。。
「もし両足を切ることになったら。。切らずに残そうと思う。
それで。。どんだけ生きられるかわからないけどな」
そんな内容を淡々と。。いつもの短い会話と同じ調子で語る父。
ヾ(--;)ぉぃぉぃ。。そんなこと娘に言うのは酷だろ?
ぶっちゃけ。。子供を構うなんちゅうことが皆無だった父を
私は好きではなかった。
ま、ただ不器用だっただけで。。私を嫌っていたわけではないっちゅうことは
感じ取ってはいたのだが。
いや。。むしろ。。私は兄よりもかわいがられていたのかもしれない。
それは眼差しからとか。。伝わってきていた。
それでも。。私は父らしい事をしてもらえなかったというアホな理由で
いなくてもいいや。。くらいの勢いで思っていたはずだった。
だけど。。今回のこの父からの電話には正直参った。
親子ってのは。。やっぱり繋がっていて
元気でいるからこそ。。いろいろ親不幸なことも考えちゃうし
ぞんざいにもできるものなんだなってことがよくわかった。
まだ。。入院しているわけでもない父に死の影が見えた時
こんなに自分が動揺するとは夢にも思っていなかったのだ。
常に諸行無常を頭の片隅に置き。。わかったような気でいたのだが
とんでもなく想像力のない自分だったことに気付いた。
「・・・だから、しばらく仕事は休むから。。」
父のその言葉で。。ようやく兄に電話をかわってもらう事に気付いた。
そして。。兄にかわってもらった。
いくらかの話をし。。電話をおいた兄は。。
「しばらく仕事を休むって」それだけを私に告げた。
「うん。。」
他の社員の手前もあったのか。。兄はそれ以外口にしなかった。
なんだか物足りないほどに。。
もっとも会社を継ぐまでに。。父と兄はかなりの確執があったらしい。。
完全に蚊帳の外にいた私はあまりよく知らないのだが。。
きっと私とは違った想いが兄にはあるのだろう。
それでも帰り際。。「明日(実家に)行ってくるから」とだけ、言っていた。
そして、今。。私は実家に電話すら出来ずにいる。
怖いのだ。。
現実を知りたくない。。わかりたくない。。
なんちゅう情けない大人なんだろう!!!
それでも。。来週兄と一緒に病院に行ってみようと思う。
とりあえず。。私のキャラがちゃんと出せるように
この土日で気持ちの整理をつけとかなくちゃ!
悪い事ばかり考えていてもしょうがないし。。なるようにしかならないのだから。