秋津蛉のモンスターリスト

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鳥竜種の書 傘鳥 アケノシルム

2024-04-27 22:09:02 | 鳥竜種









「傘鳥」

アケノシルム
Aknosom
鳥竜種
竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目 アケノシルム科
全長約746.75cm〜1168.04cm
全高約504.98cm
・狩猟地
大社跡、密林、寒冷群島











・概要、特徴
後頭部に備わる巨大な鶏冠が特徴的な大型の鳥竜種。
暗がりに片脚でたたずむ姿は大きな傘の姿をした怪異とも喩えられ、その立ち姿と体表を彩る白と朱の羽鱗の美しさは佳麗にして妖美。


長く尖った嘴や細身な体型から鳥竜種の中でも非常に鳥に近いシルエットをしているが、全身は白い鱗に、翼も羽ではなく羽鱗によって風切り羽を形成しており、鳥のような羽毛は殆ど持たない。
尾は先端が鈎型の取っ手のような形状をしており、特徴的な鶏冠の形状などから姿かたちは傘に喩えられる。








広がる鶏冠を構成する骨の付け根にはもう一つの独立した楕円形の鶏冠があり、中央が黒く染まっているため、それそのものが一つの巨大な目玉のようにも見え、この模様は当地を代表する有名な怪談の題材となっている。
身を守るときや、毛づくろいの際に一本足で立つ独特の姿が傘のように見えることから「傘鳥」と形容される。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475688854526971905?s=19
頭部の特徴的な鶏冠は丸める、広げる、束ねるなど、 アケノシルムの動態をつぶさに反映する。
この鶏冠はその形質から傘とも称され、実際に極めて高い水耐性を持つ






同じ鳥竜種でも多数の同族で群れを成すイズチとは異なり、 アケノシルムは繁殖期を除いて個で活動するため、旺盛な攻撃性と傘と目玉模様で錯覚させることで自らを大きく強く見せ、外敵への威嚇用としてのトサカが発達したと考えられる。
目撃例は大社跡と寒冷群島に多く、オサイズチと並びカムラの里の地方特有の種であるとする説が一般的。
カムラの里周辺は希少な生態を有するモンスターが多いが、このアケノシルムもまた、他の地方ではあまり見ることのできない怪異として語られる存在である









・生態
外敵に対しての縄張り意識が強く、視界に踏み入るものがあればトサカと両翼を大きく広げて威嚇する。
それでも近づこうというのなら怒りを示すかのように翼を振り回し、雨あられのごとく火の玉を吹き出す。
たとえ相手が肉食性のモンスターであろうとも一歩も引かない勇猛な性質の持ち主で、寒冷群島では人魚竜イソネミクニと激しい縄張り争いを繰り広げていたという報告もあり、外敵との戦闘においては高い飛行能力による機動力が強み。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1491959341930344449?s=19
驚くべきことに、怨虎竜マガイマガドに飛びかかられながらも空中で姿勢を崩すことなく、最後に上から抑え込まれるまで飛行を継続していたという目撃報告もある。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1771022564342870372?s=19





火炎袋で暖めた空気を利用して傘と翼を広げ、空中でバランスをとりしばらく浮遊するなどの行動も目撃されている。
繁殖期を迎えた雌を見つけると、雄は頭の傘を大きく開き丸の字を作って求愛する。雌が応じるとつがいとなり、産卵までの期間を共に過ごす。



・食性
オルタロスの巣穴に細い嘴を差し込んで捕食する様子が観察されているほか、虫やトカゲなどの小動物も捕食する。
また、火炎液は火薬草由来のもの。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475687902428352512?s=19







・危険度、戦闘能力
危険度は中型鳥竜種より高いものの、一般的な大型モンスターと比べれば低い部類であり、ある程度の狩猟経験を積んだハンターであれば狩猟が許可される。
縄張りに踏み入るものがあればトサカと両翼を大きく広げて咆哮を放ち、威嚇する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475689192449396737?s=19
戦闘では鋭い脚の爪を使った蹴りや、特徴的な翼や鶏冠を利用した攻撃を得意とする。
アクロバットな飛行と共に蹴りや翼の一撃を振るうなど、華奢な体躯に見合わぬ強烈な一撃を放つ。









翼の縁には鋭い翼爪が生えており、独特な構えから翼を振るって敵を切り裂いたり、展開した鶏冠ごと力強く打ち付ける頭突きや、逆に鶏冠を畳んで先端部を槍のように突き出して突進するなどの攻撃を仕掛ける。
しかし、鶏冠を使った攻撃は前方が見えなくなるという弱点があり、突進中にイソネミクニの放ったブレスに突っ込んであえなく眠らされてしまったという報告もある。
華奢な外見に反して攻撃は大振りで力強く、人間のような小柄な動物を勢いよく吹き飛ばせるほどの一撃を繰り出す事もあるので決して侮れない。








口腔から吹き出す火球の正体は可燃性の体液で、一度火がつくと消えにくく、地面に残り続ける。
この体液は球状に纏められた状態で吐き出され、地面などに着弾するとその場に炎を残しながら跳ねるように転がっていくため、その軌道を読んで回避しなければ危険。
時には上空へ向けて複数発の火球を放ったり、空中に飛び立って連発するなどして雨のように炎を降り注がせるという技を見せることもある。










怒ると口から炎を漏らしながら、再度鶏冠を大きく広げて咆哮する。
興奮したアケノシルムの口内は可燃性の体液が溢れ出した状態となり、まるで炎を噛んでいるように見える。
それが暗間にゆらめく様子は、思わず見入ってしまうほどに美しいという。
突進は鶏冠を広げたまま複雑な軌道で突っ込むものとなり、平時の直線的な軌道とは全く異なるものとなる他、翼や脚を振るう攻撃もより苛烈な、力強いものとなる。









・利用
アケノシルムの持つ鱗は気品のある白色が美しい事から人気が高く、特に羽のように発達した鱗、羽鱗は非常に丈夫で軽く、素材としての有用性も高い。
また、嘴は工芸品、羽鱗は傘の素材としての需要も高く、様々な用途で行商人から貴族にまで幅広く重宝されている。
上質の羽麟は研げば刃に、重ねれば盾になるといわれるほどで、巧みに重ね折った鎧兜は硬く、その軽さから俊敏な動きをも可能とする。
また、高強度と柔軟性をもつトサカとクチバシは、武具に鮮烈な朱色の意匠を施すためにも好まれる他、美しい見た目で工芸品に利用される。
近辺にアケノシルムが生息するカムラの里でのみ製作可能な武具一式は遠く異国で貴品として求められ、 光放つ暁の異名で尊ばれる。
ある国ではアケノシルムの素材で作られた武器は礼儀や忠誠を重んじる高潔な精神を持つ戦士にのみ授けられ、狼藉を働く者を断じて許さず、一撃の下に悪の根を砕くという。
・ソース
MHR:S
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg 92〜93