秋津蛉のモンスターリスト

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飛竜種の書 迅竜 ナルガクルガ

2024-06-03 23:16:01 | モンスターハンター・モンスターリスト







「迅竜」

ナルガクルガ
Nargacuga
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 不明 前翼脚竜上科 ナルガ科
全長約1703.58〜2373.53cm
全高約523〜585.19cm
脚の大きさ約125〜139cm
・狩猟地
現大陸…渓流、大社跡、密林、孤島、モガの森、水没林、古代林、沼地など
新大陸…古代樹の森、陸珊瑚の台地、導きの地
・概要、特徴
木々の生い茂る土地に生息する、独特の進化を遂げた飛竜。その身体的特徴を含めた生態などが広く知られている種である。
特に陸上での運動能力に長けており、その”影すらもついてこない”とも云われる瞬発力から「迅竜」や「黒疾風」の異名をとる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1655009389336752128?s=19








他の飛竜種との差異を最も際立たせる特徴として、密林に適合する独自の進化を経たためか他の飛竜種のような甲殻を持たず、全身は獣のような青い光沢を放つ漆黒の体毛に覆われている。これは滑らかな鱗の表面が細く管状化突起したもの。







光を吸収するかのような暗黒色で闇に紛れ、その美しい艶と驚くべき張りで攻撃を受け流す。
この黒毛は樹海や密林特有の暑気や湿気から身を守る断熱、防水、保護色としての機能を果たしている。
調査の結果、この黒毛はたんぱく質の一種であるケラチンで構成されており、毛のような見た目と異なり、硬質性を持つのである。このような“羽毛”を持つ飛竜は比較的多い。








四足歩行を主とする飛竜種は総じて四肢の発達が著しいがナルガクルガもその例に漏れず、しなやかかつ強靭な筋肉にその特徴が見られ、大地を力強く踏みしめる強靭な四肢により、木々の間を軽やかに駆け抜ける。
こうして密林を高速で移動するために、体も柔らかく進化している。









注目すべきは、俊敏な動きと共に獲物を切りつける、刃のように小さく鋭い翼を持つ前脚である。
これは樹木に囲まれた生活へ適応した結果で、鳥の羽のように2つの刃 (骨) が重なって折りたたまれる仕組みとなっており、外側の小さい刃が下に隠れる。
肘部の突起や弛みがなく張りのある被膜も特徴的で、通常の歩行時は折り畳まれている。
縄張りとする森林を縦横無尽に駆け回るなか、生い茂る木々に翼を引っ掛けることなく掻き分けるため、このような形に進化したと考えられている。
体長のほぼ半分を占める尾は、全身運動の補助やバランサーの役割を果たしており、樹間を素早く移動し、獲物や外敵への連続跳躍を可能としている。
尻尾は尾棘と呼ばれる硬質な鱗に覆われていて非常に頑丈である他、骨と骨を繋ぐ軟骨が柔軟であるため、一時的に伸長させることが可能と考えられている。
攻撃時には尾棘を逆立てる反面、移動するときや、 逃げるときは木々に引っかからないように尾の棘を収納する。
上顎は硬質化しており、鳥類のクチバシを思わせる。
下顎には鋭利な歯が生え並ぶが、口先に目立つ犬歯以外は基本的に臼歯である。
牙は噛み砕くためではなく、切り裂くために進化しており、小さい突起が鋸状に並ぶ。
また、似た容姿を持つティガレックスの骨格と比較すると、骨が細くなっていることも確認されている。この結果から、ナルガクルガはティガレックスより軽量ではないかと考察される。






・生態
森の深く、日中でさえ陽の届かぬほど木々が密集した暗所や木々が生い茂る樹海を主なテリトリーとする。
鬱蒼と茂る木々を掻き分けるように移動するため、ナルガクルガがよく通る路では、鋭いブレード状の翼によって細い傷が幾筋も木々に残されているのを見つけることができる。
特定の巣は持たず、外敵の脅威のない高樹木の枝で休息する。
暗がりを好む習性から夜行性との記録が多いが、 実際は日中も活動しており、日光浴を行う姿も見られる。
広範囲の縄張りを持ち、昼夜で行動域に変化が見られるのも本種の特徴である。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520392194774949891?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520391662433751040?s=19









暗闇に潜むことで視力は退化しているが、代わりに翼を震動させ、音波の反響を大きな耳で受け取ることによって複雑な地形や空間、そして獲物を瞬時に把握する。
この行動は捕食時の強襲の精度を上げるためにとるものだと見られ、仕留める際には消音飛行で獲物に飛びかかる。
物陰に潜みながら、あるいは自身が素早く動きながらでも、獲物の位置や動きを正確に捉える能力を持ち合わせている。
夜間であってもその能力が発揮されるのは、動体視力の高さに加え、優れた聴覚が機能しているため。
尋常ならざる機動力と攻撃力を持ち、平時は落とし穴さえも感知して破壊する。
聴覚が発達していることを逆手に取り、大きな炸裂音を起こして怯ませることが可能(その後は確実に怒りを買うだろうが)とされるが、新大陸で遭遇する個体はあまり動じるところを見せない。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1797497276568654187?t=SMGHN6arJKjegXDjtvgH5Q&s=19









また、暗所に慣れているために強い光を嫌い、閃光玉などで視覚を封じられると恐慌状態に陥って闇雲な攻撃を繰り返すので、ハンターはかえって危険な状況に追い込まれる場合が多い。
獲物や外敵を見つけるなどして興奮状態に及ぶと顔の皮膚や耳が赤く充血し、移動の際にその残像を空に残す。
気性は狡猾かつ執拗である。
狩りにおいては森に潜み、漆黒の鱗に包んだ身を闇に潜め、音もなく獲物に近づき、圧倒的な脚力を以て恐るべき素早さで躍り出るや、執拗かつ狡猾に獲物を狙い、最期まで追い詰め、ブレード状の翼を太刀のようにして獲物を引き裂く。
別名、「迅竜」と呼ばれる所以である。
こうした迅竜の俊敏さと爆発的な活力の謎は特殊な骨髄や延髄に由来するとも言われている。




カムラの里のある地方では、黒い獣のような姿だけが伝わり、正体の分からぬ存在であったこの飛竜種を『獣の霊がこの世に現れたもの』として長年恐れ続けてきた。
樹海に適応した特異な翼から飛行能力は決して高くなく、強靭な脚力から生み出される跳躍力によって高度を確保し、そこから翼を広げて滑空することで長距離を移動する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520385209736130560?s=19
交戦時など、獲物に飛びかかるときは刃翼を開いて殺傷能力を高める。
飛行能力と引き換えに得た驚異の跳躍力で、体格こそ他の巨大な飛竜に比すれば劣り、華奢とさえいえるが、リオレウスなどを相手にしても引けを取らない組み合いを見せる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1506092411650338824?s=19
常に個で行動し、生態にはいまだ不明点の多いナルガクルガ。わかっているのは森の中を天地自在に跳び回り、瞬時に相手の死角を取る無双の立ち回りである。
それが「陸の女王」 リオレイアであろうと、
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「暴れん坊」 アンジャナフであろうと、ナルガクルガに対しては退散する姿が報告されるのみである。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1546805166178914306?s=19


・食性
肉食性。中大型の獣を好んで捕食し、食欲は旺盛。ガーグァやケルビなどを捕食する様子が観察されている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1797497662226473412?s=19
捕食の前には周囲を警戒する様子が見られ、翼腕で獲物を隠すようにして食べる。
新大陸では、アプトノスやラフィノスを捕食しているようだ。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520386362540654592?s=19
・危険度、戦闘能力
縄張りに踏み入る外敵に対しては咆哮で威嚇を行う。
執拗かつ狡猾な戦い方を好む好戦的なナルガクルガが得意とするのは、俊敏さを生かした獲物を翻弄する動き。外敵の死角へ回り込むように大きく、そして素早く動くため、熟練のハンターでさえも対峙に苦慮する者は多い。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520384366706262016?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520383435356794880?s=19
また、新大陸で遭遇する体に関しては、前進しながら噛みついたあとに尻尾で薙ぎ払う追撃や、噛みつきを繰り返しながら接近し、通り過ぎたらすぐさま振り向き獲物の背後に回るといった繊細な動きも織り交ぜてくるため、対処はより難しくなっているといえよう。
https://x.com/MH_official_JP/status/1166674292609675265?s=19











相手の死角に飛び込んでから連続で飛びかかる、刃翼を太刀のごとく振るって切り裂くといった攻撃を得意とし、翼や牙はそれ自体が研ぎ澄まされた刃物のように敵を切り裂く。
相手が遠ければ尾棘を飛ばすこともあり、尻尾を立てて小さく回す事で飛ばすための棘を逆立て、同時に外敵を威嚇する。
この行為中のナルガクルガに対しては、音爆弾が大きな効果を生む。
しなやかにして強烈な破壊力を持つ尻尾は刃翼に並ぶナルガクルガの武器であり、外敵に近づかれるとこの尻尾を使って排除する傾向にある。
薙ぎ払いや左右への振り回しほか、跳躍から全力で叩きつけてくる尻尾は最大の脅威といっても過言ではない。
その一撃は大木をも薙ぎ倒し、思った以上にリーチも長く厄介。一撃で致命傷になりかねないうえ、怒り昂った状態では2回続けて繰り出すため、些細な油断が命取りとなる。
また、 頭部への攻撃に対して怯んだ際に、カウンターで尻尾を振り返す強気も見せる。

全体重を乗せ、尻尾を叩きつけて放つ棘は一撃必殺の威力を誇り、油断したハンターを容赦なく葬り去る。




ナルガクルガの尻尾は、この棘を立てることで殺傷能力が増す。尻尾を叩きつけるときや、怒りの興奮状態において確認でき、怒髪天を衝くような禍々しい形状のムチと化して相手を威嚇する。
この棘を尻尾から飛ばす攻撃手段を用いた場合は直接当たらずとでも、地面に刺さった棘に触れただけで裂傷状態に陥るほどの痛手を負うために更なる注意を必要とする。
尻尾を切断できれば、尾棘の量を大幅に減らせるだろう。





外敵から反撃を受けて怒ると両目から耳元にかけてが赤く輝き、昼であっても赤い残光が尾を引くようになる。
怒り狂うナルガクルガは俊敏性と攻撃性を増し、より激しく縦横無尽に動き回るが、普段であれば察知できる落とし穴に嵌ってしまうなどの隙も見せる。
危険度は蛮顎竜に比肩するとされている。





・利用
前述の通り、飛竜種の中でも特異な化を遂げたナルガクルガの全身は未知の機構の塊。堅固で軽く、滑らかな柔軟性をも持つ鱗はいくらあっても困らないと加工屋は言う。黒毛は波打つ光沢に溢れ、滑らかで美しく、外套の素材として最高級であろう。その滑らかさとは裏腹に非常に高い硬度を併せ持ち、工房職人にも注目されるのは自明。経済に大きな影響を与える起爆剤になるかもしれない。
また、骨髄は剥ぎ取りに、延髄は加工に特別の技術が必要。
変わったところでは、モガの村で希少特産品として扱われる迅竜の瞳は防犯効果があるとも。




王都では知られていなかったものの、 近隣の村ではナルガクルガの固有素材を利用した装備が独自に発案されていた。
回避に関する性能を極限まで引き出された黒毛の装束は、 シュレイド地方の職人たちに賛嘆をもって伝えられ、かつてない加工技術を求めて村を訪れた職人も多く、新たな技術交流が行われる契機となった。
身にまとえば影が濃くなり漆黒の闇に溶け込んでしまうと伝わる防具、返り血を隠すために黒光る刃身が秘められた武具。
迅竜素材を用いた防具の着用者にはナルガクルガの身体能力が身につくと言われており、身軽かつ迅速な行動が可能となる。
密林狩猟民族が主たる使用者のため、光の反射を抑えて闇夜の狩りに適するよう設計されているのが特徴である。

迅翼や尻尾といった羽根のある素材は、音を吸収するだけでなく、ハンターが鳥の如く擬態する際にも役立つ。







ヒドゥンブレイズはブレイズブレイドと製法は同じだが、地域や素材の違いで別の形に進化した武器であるように、 ナルガクルガの素材を使用した武器は、従来の武器製法を基本としながら独自の進化を遂げている。
そもそも、従来の技術がいかに密林狩猟民族に伝わったのかなど、謎も多く、民俗学的にも価値の高いものとして注目されている。
切ることに特化した牙や刃翼、そして強度と鋭さを兼ね備えた尾棘を活かした武器は抜群の切れ味を誇り、対象に「死」を意識させる一瞬すら与えずに仕留める。
その隠密性と殺傷力の高さから暗殺者にも愛用されるなど、暗い噂が絶えない代物も多い。
樹海には、ナルガクルガの素材を生活や狩猟に取り入れて、共存共栄関係を築いてきた先住民たちがいる。 "樹海の民” あるいは "夜の狩人”と呼ばれる。
ナルガクルガの素材を活用した加工技術を守ってきた彼らだったが、その秘伝が何らかの原因で流出して近隣の村に広がったことで、樹海という地域が注目を集めることとなった。
その大いなる自然を舞台に集き上げられていたモンスターと人間との共生関係に秘められた謎には、大きな期待が寄せられている。
・ソース
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全pg. 38.132〜133.145.151.157.180.204.208
DIVE TO MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE モンスターハンターワールド:アイスボーン 公式設定資料集 pg 146〜149、312〜313
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg. 182〜183
モンスター生態図鑑 IVナルガクルガ亜種



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