秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

飛竜種の書 火竜 リオレウス

2024-04-29 23:02:07 | モンスターハンター・モンスターリスト










「火竜(雄火竜)」

リオレウス
Rathalos
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 甲殻竜下目 飛竜上科 リオス科
全長約1499.71~2130.27cm
全高約433〜572.56cm
脚の大きさ約156~260cm
・狩猟地
現大陸…森丘、大社跡、孤島、モガの森、未知の樹海、古代林、遺跡平原、城塞高地、遺群嶺、天空山、火山、地底火山、溶岩洞な
新大陸…古代樹の森、龍結晶の地、導きの地
・概要、特徴
赤銅色の鱗と赤き甲殻を身に纏う、飛竜リオスの雄。リオス科は雄雌で呼称が異なり、雄がリオレウスと呼ばれる。また火を吐くことから「火竜」の名でも広く知られる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1653606414244519936?t=Cz2CbbvNd3xa6f0hzsygLw&s=19









高い飛行能力を有する飛竜の代表とも言うべき種族であり、どの生物よりも華麗に、そして雄大に空を飛ぶとされることから「天空の王者(空の王者)」「大空の王」と称されると同時に、戦闘力や凶暴性等も総合した高い危険度から「飛竜の王」とも謳われる。
名前を縮めてレウスと呼ばれることも多いが、本来“レウス” とは王者の意であり、この呼称からもリオレウスは人間から空の王と認められる存在であることがわかる。
古来、観測されるやギルドより警報が発せられるほどに畏れられ、現在に至るまで『空の王』として君臨し続けている。








鋭い鉤爪を四肢に持ち、 翼には1本の翼爪と6本の頑丈な棘が並んで生え、屈強な個体のもつそれは大木すら易々と切り倒す強度と鋭さを持つ。
棘状の突起で覆われた赤い体表だが、幼竜のうちは辛うじて分かるほどの薄い色をしており、成長と共に体色はその濃さを増すともされる。
炎を操る火竜という種族から炎熱には滅法強く、その身を包む甲殻や鱗は耐火・耐熱性に優れ、かつ非常強固。
尻尾の側面には巨大な刃のような棘が生えているが、リオレイアの棘のような毒性は持たない。







リオレイアとは異なり、背部には毒棘を有さないが、これは空を主な領域とし、地上で外敵に襲われることの少ないリオレウスにとって棘は空気抵抗を増やし、飛行を妨げるデメリットの方が大きいために退化したという説が有力である。
空の王者とも称されるリオレウスの高い飛行能力を支えているのが、肩まわりの構造である。
リオレウスの体表には身を守るための堅く大きな甲殻が連なっているが、 甲殻と甲殻の間には皮膚の柔軟性を阻害しない形で小さな鱗が生え揃っている。









この鱗に覆われた柔らかな皮膚が羽ばたきに合わせて伸縮することで肩まわりの可動域を広げ、翼を自在に動かせているのである。
こうした構造により、リオレウスは狭い場所においても巧みな飛行を可能としている。
目の色は雌のリオレイアとは異なり、空を思わせる紺碧である。








世界的に見ても極めて広範囲に分布するモンスターであり、狩人を生業とする者は勿論、一般人の間でも最も広く知られる飛竜。
村では子供たちが「リオレウスごっこ」なる遊びに興じていたりすることもあり、本種が畏怖されながらもその雄大さから人々には憧れ、親しまれている存在であることが伺える。
天空を支配するリオレウス、大地に君臨するリオレイアは、 彼らが天と地の化身であるかのごとき印象を与え、人々の畏敬を集め、時には数多く存在するモンスター全ての代名詞、また自然の象徴として扱う地域もある。



この“王者”と呼ばれるリオレウスを倒すことで一人前のハンターと認められるため、戦いを挑むハンター達が後を絶たないが、成功した者は挑んだ者の数の半分にも満たない。







・生態
飛竜種はその巨体ゆえに長時間飛び続けることが困難とされているが、リオレウスは類稀なる飛行能力を有し、数日間の連続飛行に耐えうる(3日以上に渡って飛び続けていたのを見たという報告もある)ほどに強靭な翼を持つ。その能力は単なる滑空やホバリングに留まらず、 空中で自在に姿勢を変えることが可能。
また、優れた飛行制御力を持ち合わせており、巧みな精密飛行によって空を飛ぶ鳥類などを空中で捕らえることもできる。小型で小回りの利く鳥を捕まえることがいかに難しいかは、彼らの巨体を考えれば明らかであろう。


リオレイアと共に巣を中心とした広い縄張りを形成し多くの地域においてその土地の生態系の頂点に君臨する。主に森と丘の深部に巣を構えるが、卓越した移動能力によってあらゆる風土を縄張りとする。
新大陸の個体においては、古代樹の森に棲むどの生物をも凌駕する力を称え、古代竜人をして『森の主』と言わしめる。
縄張り意識が非常に強く、行動範囲も広い。
1日かけて縄張りを飛び回りながら各地で爪を研いで爪痕を残し、自身の存在を誇示する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1506082708669100035?s=19
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現大陸の森丘や火山をはじめ、新大陸広大な古代樹の森においてもあらゆる場所が己のテリトリーであり、特に辺りを広く一望できる高所にある巣で過ごす時間が多い。日光浴をしつつ縄張りを警戒している。
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さらに好戦的な性格の持ち主でもあり、相対する者は侵入者とみなし、有無を言わさず襲い掛かる。
古代樹の森に棲む生物はたとえ大型モンスターといえ、リオレウスの姿を見ると逃げ出してしまう。リオレウスはそんなモンスターをも執拗に追いかけて牙を剥き、排除しようとする。










一度空に飛び立てば猛禽の如く目を光らせ、大空からの襲撃や火球のブレスを組み合わせ、地上を逃げ惑う獲物を圧倒する。
敵対者を空中より制圧し、また相手が逃走を試みても執拗に追いかけて排除しようとする。
普段は巣を中心とした縄張りの上空を飛行しているが、獲物を見つけるや急接近し、その大きな脚で鷲掴みにして飛び去っていく。
獲物を脚で掴んで捕らえることを得意とし、鋭い爪を獲物に深々と食い込ませて確実にフックすることで、巨体を誇るアンジャナフですら空中へ持ち上げてしまう。
指が長く、第1趾が後方を向いている三前趾足の形からも物を掴むことに適した形状であることがうかがえるだろう。
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しかし、空中では役立つその長い脚指も地上では走行の妨げになってしまう。そのため、地上で活動する場合は関節を曲げて指を折り畳むことでスムーズな走行を可能としている。




また、 鋭い爪には毒を分泌する器官を持ち、交戦の際には空中から急襲して毒を注入して体力を奪い、外敵を排除しようとする。
この毒液は狩りにも用い、毒で獲物を絶命させてから捕食を行うが、火竜が毒液を生成、あるいは蓄積する仕組みには未だ謎がある。
この毒は足が強力な武器となる空中戦や、空中から地上への急襲において有利になるものであり、リオレウスが空中に適応した結果得たとされている。






多くの個体はリオレイアと生息域、縄張りは異なり、火山地帯や高地を主な生息域とするが、繁殖期には森丘や孤島を初めとした安定した気候と環境の地に赴き、番となる。
リオレイアは繁殖期になるとリオレウスの生息域に赴き、つがいとなる個体を見つけた後は共に子育てを行う(元の住処で単独で子育てする個体もいる)。
現大陸においては、リオレウスを奪い合うリオレイア同士の争いで森がひとつ焼け野原になったという逸話も存在するほど、その争いはときに熾烈。




リオレウスの下顎に見られる棘状の突起は巣作りに使われるもので、繁殖期が近づくと発達し、これを利用して巣穴を掘る。





子育てはリオレイアと協働しているが、 孵化するまでの卵を温める役目はリオレイアに任せており、卵が孵化し、リオレイアが子どもの餌を探しに出ている間に巣を見張るのはリオレウスの役目である。
この時、より広範囲を見渡せる空中から監視を行うほうが敵を発見しやすいため、リオレウスは子育ての期間中、飛ぶことが極端に多くなる。
その結果として、優れた飛行能力を得るに至ったというのが現在の定説となっている。
またそれに伴い、高空からでも外敵を認識できる高い視力を有するようになったという説もある。
また、この時期は生きたままの獲物を攫う事があり、これ幼竜に狩りの練習をさせるためという噂がある。
新大陸で確認されたリオレウスは、複数のリオレイアと交配を行い、そのなかでもっとも威を誇る個体をつがいとして認め、自身が縄張りとする古代樹の森に迎え入れ共に生活する。
現大陸の個体群同様、リオレイアが交戦している気配を察したり危機が迫ればその場に急ぎ駆け付け、力を合わせて外敵を排除する。
つがいが外敵によって窮地に陥ると激怒し、激しく怒りの炎を滾らせて襲いかかる。
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巣で休息を取るリオレイアを見守っている間や繁殖期に周囲を警戒するリオレウスは、害するものに対して敏感になっており極めて危険である。
古代樹の森において、 こうしたつがいの絆を感じさせる習性を見せるリオレウスだが、 大蟻塚の荒地に移った個体を含め、交配したすべてのリオレイアを認識していると見られている。
新大陸に生息するリオレウスの祖は、大陸外から渡ってきたものと考えられている。


新大陸に根付いたリオレウスは古代樹の森の環境に合わせ、現大陸の同種とは異なる進化を歩んだ。その違いとしてまず挙げられるのは翼の骨格で、飛膜を支える骨が1本多い。
これは、密に入り組んだ地形でも大きな翼を柔軟に羽ばたかせられるよう変化したと見られている。

また、 中空へ飛び立ちやすいよう、大腿部の筋肉が太く発達。そうして古代樹の森に適応していったリオレウスは樹上を縄張りとしていたプケプケを追いやり、森の主として君臨したと考えられている。




ドンドルマ以東及びカムラの里周辺では近年までは発見例がごく少なかったものの、百竜夜行が起こるにあたって溶岩洞に姿を現した。
これはもともと広い縄張りの一部としていたところへ怨虎竜が進出し、その撃退に動いたのか、あるいは百竜夜行から退避してきたものとされ、ギルドでは同地に出現した個体の捕獲を推し進め、生態調査を行っている。

・食性
肉食。食欲旺盛で、草食竜等を狩るのは勿論、腐肉も餌とし、日に3~4度ほど捕食を行うとされる。
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狩りにおいてはその日の天候や獲物の群れの動向によって狩りが成功しやすい場所を見極め、 捕食場所を変えているのではと考えられる。
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獲物を捕らえるとそのまま巣に飛び去り餌とする他、その場で悠然と喰らう事もある。
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・危険度、戦闘能力
外敵を発見した際や興奮状態に突入する瞬間、翼を大きく広げながら咆哮を放って威嚇するが、その音量と迫力は熟練のハンターでも思わず竦み上がってしまうほどに圧倒的である。
XX
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狂竜化
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RISE
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性格は獰猛で、縄張りを侵すものに対しては炎のブレスや猛毒を含む爪などで容赦のない攻撃を仕掛けてくる。
その攻撃はいずれも駆け出しのハンター等は立ち所に絶命しかねない強力なものである。
火竜という別名に違わず、体内に火炎袋と呼ばれる内臓器官を持ち、そこに詰め込まれた可燃性の粉塵から作り出した炎を吐き出して外敵を焼き尽くす。










地上の敵との戦いにおいては、 飛行能力を活かした空中からの攻撃を得意とする。
卓越した飛行能力と合わせて空中から火球を放って獲物を狙い撃ち、また飛び立つと同時に爆炎を吐き散らすなど、炎を駆使した多彩な攻撃で獲物や外敵をねじ伏せようとする。
ギルドが殊更に火竜の出現への危機感を抱くのは当然であろう。
火炎放射によって広範囲を一挙に焼き払う、口内に焔を燻らせながら薙ぐように噛みつくことで前方に爆炎を発生させるなど、炎を巧みに操る多彩な攻撃手段を持つが、中でも危険なのが着弾と同時に爆発する火球であり、凄まじい炎熱と爆風であらゆるものを破壊し焼き焦がす。
時には空から火球を連続で降り注がせ、さながら爆撃の如き猛攻を見舞う場合もあり、その際は標的のみならずその周辺の環境そのものを火の海へと変貌させる。
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火球は天空山に見られるような不安定な地盤であれば大きく傾けてしまう程の破壊力を持つため、高所で相対した際は足場にも気を配る必要があるだろう。
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天地を自在に行き来しながら繰り出される火球と毒爪の攻撃は熾烈を極め、空中から繰り出される毒爪の一撃は大型モンスターですらひとたまりもない。
時には空中からハンターに狙いを定めて襲いかかり、爪で捕らえて拘束して投げ飛ばす、また両足で踏みつけながら喰らいつくといった攻撃を繰り出して動きを封じる事もある。
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また、地上にあっても、突進や吐き出す火球は十分に脅威であり、その危険度はリオレイア以上とも言える。
迅竜や轟竜が繰り出した噛み付きや組み伏せを強引に振り解き、前者の身体を吹き飛ばすほどの勢いで蹴り付け撥ね除ける姿や、飛び乗ってきた惨爪竜を巧みな身のこなしで地面に叩き付ける姿も確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1506092411650338824?s=19
興奮時には口元から炎を燻らせ、外敵に対してより苛烈な攻撃を仕掛ける。
このように、火炎ブレスや天空からの強襲を度外においても、“王”の威名に違わぬ強大な力を持ち、攻守共に隙のない強者であることから、ギルドが定める危険度は海竜や雷狼竜に比肩するものとされている。



・利用
リオレウスを初めとする飛竜の鱗と甲殻は加工素材の基本であり、切り取られた尻尾もその用途は多岐にわたる。
火竜の翼膜は加工難度こそ高いが保温性に優れ、鎧のインナー素材として広く使われている。
また、力をつけた個体からは翼そのものを切り出して素材とする事も出来、職人が腕を振るって強力な武具に仕上げる。
剥ぎ取り技術が進化してきた近年では骨髄や延髄も切り出せるようになったことから、それらも素材として利用されるようになり、大気に触れると自然発火することから火属性武器の機構に組み込まれる事が多い。
火炎袋も火属性武器の素材として重宝される他、フランベの炎に用いるために狩猟依頼が提示された事もある。
翼爪の鋭い突起は武器の刃として、骨は打系の武器を削り出したり、楽器の作成に用いられ、硬い表皮と棘状の突起を持つ甲殼は防具に加工されることが多い。
翼は骨を含んだ部分と翼膜が、それぞれ武器・防具の素材となる。








リオレウスの鱗、甲殻、翼膜などを用い赤紅色の装束一式は空の王たる気品を持たせた作りであり、ハンターにとって憧れの対象。そのヘルムはハンターにとって王冠にも等しい。
それは「天空の王者」の威を身に纏うのと同義であり、着用者をいいしれぬ覇気で満たすといわれ、火竜の力あるいはそれ以上の奥義たる特殊な能力がもたらされる。
これを身にまとった者は天空の王者たるリオレウスの強大な力をその身に宿し、逆巻き唸る雷雲を容易く沈黙させ、空を一撃で割るほどの強大な力が手に入ると言われている。
また火竜の甲殻や皮は、 外部からの衝撃に対してだけでなく耐火性でも非常に優れており、 装備者をいかなる業火からも守ってくれる他、強靭な外殻で作られた防具は無類の強固さを誇る。
古くから工房で素材の研究が行われているため、ハンターが新しい素材を持ち込むたびに新しいデザインの防具が考案されているという。






また、骨髄や逆鱗を組み込んだ武器は発火性を持ち、斬撃、打撃の度に火花が散る。
火竜の憤激が封じられた刃は大地を割り、天を裂く。
斬撃とともに放たれる火炎に包まれ、獲物は瞬く間に消し炭となるだろう。
火竜の憤激が封じられた弩と矢は大地を貫き、天を穿つ。 火竜が吐く火球ほどの迫力はなくとも、その熱量の凄まじさは類を見ない。



肝臓や切り取られた尻尾も焼き上げて食する事が出来る他、リオレウスの中でも力を付けた個体からは”火竜の上のカルビ”なる肉を得ることができる。
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限られた者だけが味わう事が出来るという至高の食材で、モガの村では希少特産品の一つとされている。
また、鱗の中でも凄まじい熱を放つ真紅のものは「深紅の大竜鱗」と呼ばれ、これもモガの村では希少特産品として取引される。
・ソース
MH3G
MH4G
MHXX
MHR:S
モンスター生態全書①
復刻ハンター大全 pg 63.64.87.270
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg.238.239.278.283.448.449
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg.147.186.187
モンスターハンター発想の法則 メインモンスター誕生秘話 pg.6〜13


鳥竜種の書 丸鳥 ガーグァ

2024-04-28 21:58:44 | モンスターハンター・モンスターリスト









「丸鳥」

ガーグァ
Gargwa
鳥竜種
竜盤目 鳥脚亜目 真鳥下目 丸鳥科
全長約419.2cm
・狩猟地
渓流、大社跡、密林、未知の樹海、古代林、遺跡平原
・概要、特徴
水と緑が豊富な温暖な土地に群れで生息する小型の鳥竜種。
丸々とした身体と色彩豊かな羽毛、小さく退化した翼が特徴で、その姿から「丸鳥」の通称で知られる。







・生態
極めて臆病な性格で、隣接するエリアに大型モンスターが出現すると警戒する様子が見られる。
アプトノス等と同様、同じ群れの個体が攻撃を受けると群れ全体が一斉にその場から逃げようとするほか、中には人間やアイルーを見ただけで逃げだす個体もいるほどで、驚くと卵を産み落とす事もある。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1784560912332177567?s=19



肉食のモンスターに襲われ捕食される事も多く、生態的地位は草食種のモンスターに近い。
前述の臆病な性質も他のモンスターに襲われやすいが故である。




・食性
雑食性。薬草などの植物や雷光虫など昆虫を食べる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1769731383360995396?s=19
・危険度、戦闘能力
臆病な性質のため自ら襲ってくることはなく、卵を狙って後ろから驚かした場合にそのまま尻を突き出してきたり、嘴でつついて反撃する事がある程度。
危険度はアプトノスやケルビと同じく無いに等しい。







・利用
大人しく、用途も広いために広く家畜として親しまれている。肉や卵は食用になり、羽は衣類の装飾品として人気。特に上質な羽は防具にもよく用いられる。
荷車を引く労働力としても利用され、移動速度は速い。
驚くとを産み落とす事があり、特に天然物は価値が高い。稀に金の卵を産む事もあるが、何故金色なのかは諸説ある。なお、金の卵はやや高値で取引される。
カムラの里では採卵のために飼育されており、食材として人々には馴染み深い。
近年では卵をそのまま武器として加工したハンマーも開発されている。
因みに驚かせた場合に卵ではなくフンをする事もあるが、このフンも乾燥させて粉末状にした物は薬として扱われるため、安価ながら取引されている。
・ソース
MH3G
MH4G
MHXX
MHR:S
DIVE TO MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE モンスターハンターワールド:アイスボーン 公式設定資料集 pg.218
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg. 66
https://youtu.be/YZ_HmSyG-U4?si=GxXUXd7K2v5Gz9AO


鳥竜種の書 傘鳥 アケノシルム

2024-04-27 22:09:02 | モンスターハンター・モンスターリスト









「傘鳥」

アケノシルム
Aknosom
鳥竜種
竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目 アケノシルム科
全長約746.75cm〜1168.04cm
全高約504.98cm
・狩猟地
大社跡、密林、寒冷群島











・概要、特徴
後頭部に備わる巨大な鶏冠が特徴的な大型の鳥竜種。
暗がりに片脚でたたずむ姿は大きな傘の姿をした怪異とも喩えられ、その立ち姿と体表を彩る白と朱の羽鱗の美しさは佳麗にして妖美。


長く尖った嘴や細身な体型から鳥竜種の中でも非常に鳥に近いシルエットをしているが、全身は白い鱗に、翼も羽ではなく羽鱗によって風切り羽を形成しており、鳥のような羽毛は殆ど持たない。
尾は先端が鈎型の取っ手のような形状をしており、特徴的な鶏冠の形状などから姿かたちは傘に喩えられる。








広がる鶏冠を構成する骨の付け根にはもう一つの独立した楕円形の鶏冠があり、中央が黒く染まっているため、それそのものが一つの巨大な目玉のようにも見え、この模様は当地を代表する有名な怪談の題材となっている。
身を守るときや、毛づくろいの際に一本足で立つ独特の姿が傘のように見えることから「傘鳥」と形容される。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475688854526971905?s=19
頭部の特徴的な鶏冠は丸める、広げる、束ねるなど、 アケノシルムの動態をつぶさに反映する。
この鶏冠はその形質から傘とも称され、実際に極めて高い水耐性を持つ






同じ鳥竜種でも多数の同族で群れを成すイズチとは異なり、 アケノシルムは繁殖期を除いて個で活動するため、旺盛な攻撃性と傘と目玉模様で錯覚させることで自らを大きく強く見せ、外敵への威嚇用としてのトサカが発達したと考えられる。
目撃例は大社跡と寒冷群島に多く、オサイズチと並びカムラの里の地方特有の種であるとする説が一般的。
カムラの里周辺は希少な生態を有するモンスターが多いが、このアケノシルムもまた、他の地方ではあまり見ることのできない怪異として語られる存在である









・生態
外敵に対しての縄張り意識が強く、視界に踏み入るものがあればトサカと両翼を大きく広げて威嚇する。
それでも近づこうというのなら怒りを示すかのように翼を振り回し、雨あられのごとく火の玉を吹き出す。
たとえ相手が肉食性のモンスターであろうとも一歩も引かない勇猛な性質の持ち主で、寒冷群島では人魚竜イソネミクニと激しい縄張り争いを繰り広げていたという報告もあり、外敵との戦闘においては高い飛行能力による機動力が強み。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1491959341930344449?s=19
驚くべきことに、怨虎竜マガイマガドに飛びかかられながらも空中で姿勢を崩すことなく、最後に上から抑え込まれるまで飛行を継続していたという目撃報告もある。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1771022564342870372?s=19





火炎袋で暖めた空気を利用して傘と翼を広げ、空中でバランスをとりしばらく浮遊するなどの行動も目撃されている。
繁殖期を迎えた雌を見つけると、雄は頭の傘を大きく開き丸の字を作って求愛する。雌が応じるとつがいとなり、産卵までの期間を共に過ごす。



・食性
オルタロスの巣穴に細い嘴を差し込んで捕食する様子が観察されているほか、虫やトカゲなどの小動物も捕食する。
また、火炎液は火薬草由来のもの。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475687902428352512?s=19







・危険度、戦闘能力
危険度は中型鳥竜種より高いものの、一般的な大型モンスターと比べれば低い部類であり、ある程度の狩猟経験を積んだハンターであれば狩猟が許可される。
縄張りに踏み入るものがあればトサカと両翼を大きく広げて咆哮を放ち、威嚇する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475689192449396737?s=19
戦闘では鋭い脚の爪を使った蹴りや、特徴的な翼や鶏冠を利用した攻撃を得意とする。
アクロバットな飛行と共に蹴りや翼の一撃を振るうなど、華奢な体躯に見合わぬ強烈な一撃を放つ。









翼の縁には鋭い翼爪が生えており、独特な構えから翼を振るって敵を切り裂いたり、展開した鶏冠ごと力強く打ち付ける頭突きや、逆に鶏冠を畳んで先端部を槍のように突き出して突進するなどの攻撃を仕掛ける。
しかし、鶏冠を使った攻撃は前方が見えなくなるという弱点があり、突進中にイソネミクニの放ったブレスに突っ込んであえなく眠らされてしまったという報告もある。
華奢な外見に反して攻撃は大振りで力強く、人間のような小柄な動物を勢いよく吹き飛ばせるほどの一撃を繰り出す事もあるので決して侮れない。








口腔から吹き出す火球の正体は可燃性の体液で、一度火がつくと消えにくく、地面に残り続ける。
この体液は球状に纏められた状態で吐き出され、地面などに着弾するとその場に炎を残しながら跳ねるように転がっていくため、その軌道を読んで回避しなければ危険。
時には上空へ向けて複数発の火球を放ったり、空中に飛び立って連発するなどして雨のように炎を降り注がせるという技を見せることもある。










怒ると口から炎を漏らしながら、再度鶏冠を大きく広げて咆哮する。
興奮したアケノシルムの口内は可燃性の体液が溢れ出した状態となり、まるで炎を噛んでいるように見える。
それが暗間にゆらめく様子は、思わず見入ってしまうほどに美しいという。
突進は鶏冠を広げたまま複雑な軌道で突っ込むものとなり、平時の直線的な軌道とは全く異なるものとなる他、翼や脚を振るう攻撃もより苛烈な、力強いものとなる。









・利用
アケノシルムの持つ鱗は気品のある白色が美しい事から人気が高く、特に羽のように発達した鱗、羽鱗は非常に丈夫で軽く、素材としての有用性も高い。
また、嘴は工芸品、羽鱗は傘の素材としての需要も高く、様々な用途で行商人から貴族にまで幅広く重宝されている。
上質の羽麟は研げば刃に、重ねれば盾になるといわれるほどで、巧みに重ね折った鎧兜は硬く、その軽さから俊敏な動きをも可能とする。
また、高強度と柔軟性をもつトサカとクチバシは、武具に鮮烈な朱色の意匠を施すためにも好まれる他、美しい見た目で工芸品に利用される。
近辺にアケノシルムが生息するカムラの里でのみ製作可能な武具一式は遠く異国で貴品として求められ、 光放つ暁の異名で尊ばれる。
ある国ではアケノシルムの素材で作られた武器は礼儀や忠誠を重んじる高潔な精神を持つ戦士にのみ授けられ、狼藉を働く者を断じて許さず、一撃の下に悪の根を砕くという。
・ソース
MHR:S
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg 92〜93


鳥竜種の書 毒妖鳥 プケプケ

2024-04-26 23:04:03 | モンスターハンター・モンスターリスト








「毒妖鳥」

プケプケ
Pukei‐Pukei
鳥竜種
竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目 プケプケ科
全長約970.15〜1356.01cm
全高約338.27〜345.52cm
脚の大きさ約146cm
・狩猟地
現大陸…大社跡、水没林、砂原
新大陸…古代樹の森、大蟻塚の荒地、導きの地
・概要、特徴
温暖な森林地帯を主な生息地とし、木々と陽光に紛れる緑の鱗と萌黄色の目と皮が特徴的な鳥竜種。
首元や翼などには羽毛のような鱗が生えており、先端が小さく膨らんだ尻尾にはカラフルな黄緑や紫の縞模様があるなど、その姿は他に類を見ない面妖さがある。
植物の多い場所に生息するプケプケの羽毛は保護色となる緑色をしている。










しかし、自身の置かれた状況に変化が生じると、それに応じて羽毛の色を変える習性がある。プケプケの羽毛は結晶状の細かい粒子に覆われた構造になっていて、 意図的に羽の角度や形状を変化させることで光の反射角度を変え、色が変化したように見せているのである。





伸縮性に優れ、毒ガスを溜め込む尾の色彩がフシごとの緑と朱の色彩が交互に連なって縞模様を成す鮮やかな物なのは警戒色とされる。
多くの鳥竜種が備える嘴は持たず、足指は対趾足になっており、4本の指で接触するものをしっかりと挟んで掴める骨格になっている。
この骨格は木の枝などの細くて丸い足場の多い場、つまり樹上生活を行う生物の骨格と類似しており、現在は地上付近を生息域としているプケプケだが、この脚の構造から、かつては古代樹の森の高層で樹上生活をしていたと考えられている。











最大の特徴は先端が二又したゴム質の舌で、尻尾と同様、伸縮性に優れる。
舌の内部中央には “舌骨” と呼ばれる骨があり、その骨を前に押し出して周囲の筋肉を引っ張ることで舌を伸ばす。
通常は舌の根元にある舌骨をフックに、喉奥ヘゴム糸を畳み格納しているような状態で、舌骨を前に押し出すことで縮退していた筋肉が瞬間的に伸びる仕組みとなっているのである。
調査の結果、舌の全長は4メートルを超えることが判明している。
さらに舌のゴム質はとても強く、人間の力では伸ばせない。 発達した舌骨と筋肉を持つからこそ、自在に伸縮させられるのである。この長く丈夫な舌を器用に用いることで、餌を巻き取って捕食したり、遠くにいる外敵に素早く叩きつけて攻撃する。
・生態
毒性の粘液を使ったマーキングをはじめ、警戒心や縄張り意識が強い。
主食である植物や木の実が豊富な場所に巣を構え、1日のほとんどを縄張り周辺の警戒に費やす。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1605864089817092096?s=19

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観察や研究報告により、各種感覚器官が非常に発達している事が確認されている。
その感知能力の高さは、 特徴的な丸い瞳も大きく関係している。
とある学者によってプケプケの目が研究された際、他の生物に比べて色彩を感知する細胞が著しく多いことが判明。 色の識別に極めて優れており、識別できる視細胞も「赤・青・緑・紫・黄色」 と多岐にわたっていた。
視力が発達したモンスターは多いが、プケプケは両眼で対象を捉えることができる数少ない種であり、縦長の瞳孔で光の入る量をコントロールすることで、暗所でも色を判別できる。
この優れた色彩識別能力が脅威となるモンスターを遠目からでも瞬時に見つけ出し、迅速に危険地帯から離れることを可能にしている。





優れた感知能力はすぐに侵入者を見つけ出すが、その相手の強さによって態度を変化させる。
他のモンスターから攻撃を受けると羽毛を逆立てて光の反射を大きくし、攻撃性を示す赤色に見せて威嚇する。
自身よりも小さく弱いと思われる相手であればそうした極めて高圧的な態度で即座に襲い掛かり、容赦なく毒を吐きつける。


一方、リオレウスなど自身よりも格上とみなすモンスターに遭遇すると怯えた表情を見せ、咆哮による威嚇のみにとどめて関わりを避けようとする様子が観察できる。
その際は羽毛を畳んで体をすぼめ、黄色味を帯びた色合いに変化させる事で身体を小さく見せつつ色を抑え、森の景色に自身を溶け込ませて敵から逃げやすくする。
さらに強敵に襲い掛かられると即座に縄張りを離れ逃げ出してしまう。相手の力と自分の力を把握し、生き抜くために勝てない争いはしない臆病だからこその処世術を持っているのである。
しかし、これは新大陸の古代樹の森に生息する個体群の特性であり、現大陸にて発見された個体は格上にも怯まず挑みかかるなど生態が異なる。
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体内に毒液を溜める袋を持ち、その毒液と捕食した植物やキノコ類を顎の袋で混ぜ合わせることで様々な性質の毒ブレスを吐く。このことから、「毒妖鳥」の通称で知られる。
精製した毒性の粘液は攻撃手段は勿論、前述のマーキングにも用いられる。




プケプケは食物を口内に溜めたまま移動したり、袋状の顎や尾に溜め込んだりする習性を持つ。この中や糞に含まれた堅果などの種子は本来の植生地とは異なる場所で排出されることもあり、そこでまた自然に還る。 プケプケの移動によって大社跡から砂原へ堅果などの種子が運ばれるなど、植生の分布域が拡大される例もあるとされる。
プケプケの縄張り付近においてとりわけ多種の植物が群生しているのも、それらの行動に起因する。





捕食の際は器用に舌を使って、空中に自生したはじけクルミも飛行しながらもぎ取って食べる。 舌の強靭さも、 殻の堅い植物を食すのに役立っている。
新大陸においてはそうしてはじけクルミなどの植物を主に捕食するが、この食性は古代樹の森と非常に密接な関わりを持つ。
多様な植物が生息する古代樹の森に自生する植物の種子は厚くて堅い殻に覆われたものが多く、発芽率も低いが、 プケプケが種子を食べる際に殻を割ることでその一部が落ち、発芽を促すのである。
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こうして環境そのものと営まれてきた稀有な共生関係はかなり古くから続いているものと推測され、趾指の構造から、かつてプケプケは樹上に居を構えていたとされるが、いつの時代にかリオレウスによって地上へと追いやられた可能性が示唆されている。この説は、リオレウスが新大陸へ渡りを行ってきた可能性も同時に示唆している。
プケプケはメルノスに托卵を行うことで繁殖する珍しいモンスターである。
繁殖期になると、メルノスが巣を空けている隙を狙って卵を産み付ける。プケプケの卵はメルノスの卵よりも早く孵化し、幼体は生まれてすぐ他の卵を巣から落とす。
こうして孵化以降も幼体の世話をメルノスに行わせるのである。
メルノスに育てられ、巣立ちの時期を迎えたプケプケは自力で飛び方を習得し、植物を摂取するようになる。
近年は現大陸でもプケプケの姿が目撃されるようになっているが、この近辺には翼竜種の生息は殆ど確認されておらず、本来の生息域から迷い込んできた個体であると推測されている。







・食性
植物やキノコを捕食する様子が観察されている。
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草木の葉や木の実が主食といわれるが、鞭のように伸縮する長い舌を振り回し、口に入るものならば何でも食らう。そのため体内に様々な毒物を取り込む。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1475306104678543364?s=19
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・危険度、戦闘能力
外敵と遭遇すると咆哮で威嚇を行い、ハンターのような小柄な相手に対しては積極的な攻撃を仕掛けてくる。
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プケプケは食べたものを袋状の顎や尾に溜め込む習性を持つが、外敵と交戦する際は、溜めた植物を体内の毒袋で生成した毒液と化合させ、口から放って攻撃する。







この毒ブレスは、化合させた植物によって性質が変化するのも特徴で、綿胞子草であれば霧状に、はじけクルミであれば触れた場所から弾けて毒が拡散するなど、じつに多彩な変化を見せ、「毒活性化状態」と称される。
大きく膨らむ顎には通常植物を溜め込むが、稀に防御手段として石を溜めることも。 石は毒と化合しにくいためそのまま吐き出すことから、 通常よりもブレスの放射速度が速くなることが確認されている。
また、植物と毒液の化合が進むとより強い毒性の気体が発生し、その気体は毒袋内の組織液に溶け込んで強力な毒ガスとなる。




プケプケはこの毒ガスを伸縮性のある尻尾に溜め込み、自分より強い敵と遭遇した際の最終防御手段として用いている。
このように、植物はプケプケにとって食物であると同時に攻撃や防御の手段でもあり、交戦中であっても捕食を行ったり、植物の多い縄張りから殆ど動かずに1日を過ごす理由となっている。






毒の他には舌をムチのようにしならせて攻撃にも用いる。その伸縮速度はじつに速く、熟練のハンターであっても正確に動きを捉えきるのは難しい。
槍のように突き出したり、振り回しながら突進したりと攻撃方法も多岐にわたる。




力をつけた個体は毒霧を撒き散らして身を隠し、相手の不意をつくように舌で攻撃する術を心得ている。
捕食による毒攻撃の性質変化は狩猟に際して考慮すべき生態であり、危険度は岩竜や雌火竜に比肩すると看做されている。






・利用
プケプケから得られる鱗は軽くて丈夫であり、またその森のような深い緑色に魅了されるハンターも少なくない。他にも鮮やかな尻尾の色味を愛好するハンターも多く、プケプケから得られる素材は狩人を惹き付ける不思議な魅了を放つものが数多く存在する。
翼膜の目玉のような模様や光の当たり方によって彩りの変わる羽毛などが周知され、観測例の増加に比例して近年プケプケの素材を求める声が高まっている。頭部と翼腕に見られる「鱗が羽毛へと変化、一体化している」 部位は数あるモンスターを見渡しても珍しい形状であり、今後新たな活用の手法が見つかっていくことだろう。
プケプケの素材を元に作られた武具は緑色の鱗や甲殻がふんだんに使われているほか、毒素を含んだ羽毛を武器に利用することで高い毒性を発揮させることに成功した。
その刃斬りつけた傷に毒を流し込む、ポップな見た目以上に恐ろしい能力を孕み、モンスターをじわじわと追い詰めていく。
防具には材質の異なる数種類の皮が使い分けられ、自生する綿胞子草を体力の回復に利用できる仕組みを備えた、 頭部の装備が特徴的。フードに加えてゴーグルやバイザーを着用することで、顔をしっかりと保護する。「プケプケはよく見ると可愛い」という職人が手がけたため、その面影が残されているのだとか。
それらの素材は生態から毒との相性がよく、加工する事で武器に毒を浸透させたり、逆に高い抗毒性を持つ防具を作ったりと、幅広い応用が可能。
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最低限の素材で一定以上の扱いやすさと機能性を両立した装備が作成できる事から、新米ハンターを中心に人気も高い。
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ちなみに尻尾は調理次第で食用になる事も確認されている。
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・ソース
MHR:S
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg 210〜215、422〜423
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg168〜169


鳥竜種の書 朧隠ホロロホルル

2024-04-25 21:56:55 | モンスターハンター・モンスターリスト











「朧隠」

朧隠ホロロホルル
Nightcloak Malfestio
鳥竜種
竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目 ホロロホルル科
全長約696.37〜901.61cm
・狩猟地
古代林、原生林、孤島、遺群嶺、禁足地
・概要、特徴
黄昏色の一回り大きな翼を持つ、夜鳥ホロロホルルの特殊な個体。







見る角度によって様々に色を変える羽鱗に身を包み、尾羽は手のように四つ叉に分かれている。
翼は自身の身を包めるほどに大きく発達、羽もその量を増している。
姿を見た者は人であれモンスターであれただでは済まないと言われ、姿無き暗殺組織の頭目に継がれてきた名と同じ「朧隠」の二つ名で呼ばれる。
二つ名持ちの例に漏れず、ギルドから特別な許可を得なければ本個体の狩猟に向かうことは許されない。
・危険度、戦闘能力
外敵を発見すると、通常個体同様に身体を大きく見せながら咆哮して威嚇を行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1476758043882758145?s=19







最大の特徴は、相手の視界から自分の姿を眩ませる能力を有する点である。
これは銀色に輝く特殊な鱗粉によるもの(前後不覚効果を持つ鱗粉とは別物)。
この鱗粉は光を屈折させる性質を持ち、朧隠は身を翻すようにしてこの鱗粉を全身に纏い、一瞬にして背景と同化してしまう。
そして対象の死角から音もなく接近し、不意をつく形で攻撃を行う。






透明化しつつ通常個体と同じく催眠効果を持つ超音波を放つこともある他、交戦したハンターからは背後から爪の一撃を受けた際、尻尾でアイテムを掠め取られたという報告も挙がっている。





通常の個体よりも鱗粉の扱いに長けており、背後から大量の鱗粉をばら撒いたり、前後不覚効果を持つ鱗粉を翼で起こした風に乗せて飛ばし、切り付けるように攻撃する技を持つ。
この部分の羽の生え方は通常個体とは異なり、厳密には鱗粉の付いた羽を投げナイフの如く飛ばしている。



姿を消した朧隠の攻撃で最も警戒すべきは、身体を錐揉み回転させながら全力で突撃する攻撃である。
朧隠の攻撃の中でも最大の大技といえるものであり、当然喰らえば致命傷は免れない。
姿を眩ませた朧隠を捕捉する事は困難だが、強い閃光を発生させるとその光を鱗粉が反射するため、朧隠の輪郭が空間に一瞬浮き上がる。
また、纏った鱗粉はやがて剥がれ落ちてしまうため、長時間に渡って姿を消し続けている事はできない。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1783454906248261663?s=19
また、攻撃を仕掛けるために大きく身体を動かすと、その勢いによって鱗粉が吹き飛んでしまうためか、攻撃の瞬間や終わり際には姿が見えるようになっている場合が多い。
ちなみに、頭部を損傷すると鱗粉を上手く纏えなくなり、普段より姿を捉えやすくなるとの報告もある。
・特殊個体化した経緯
こうした姿を消す性質を持つ特殊な鱗粉を初めとした、通常個体には見られない性質は朧隠の生息する地域の生態系に由来するという。
ホロロホルルは本来、特殊な性質の鱗粉を有するために天敵は少ない。
しかし、状態異常すらものともしない強力な捕食者が跋扈する厳しい生態系の地域に生息する個体は、身を守るために更に外敵を欺く術を身につけ、中でも突然変異的に鱗粉の特性が変化した個体が朧隠となっていったとされている。




・利用
透過鱗粉は加工すれば優れた彩色素材となるが、朧隠を狩猟し、素材を得られるのはごくひと握りの凄腕ハンターに限られる。また、それらの素材を用いた防具は朧隠の魂が宿り、特殊な性能を発揮するとされる。
・ソース
MHXX
モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書 pg 198〜200