「電竜」
ライゼクス
Astalos
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 電翼竜下目 電竜上科 ゼクス科
全長約1531.93〜2194.07cm
全高約689.71cm
・狩猟地
森丘、大社跡、沼地、水没林、密林、遺跡平原、遺群嶺
・概要、特徴
体内に発電器官を持ち、 膨大な電撃を操ることから「電竜」と呼ばれる大型の飛竜種。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1651896996452786176?s=19
美しい翼膜、二股の尾、頭部の冠甲と呼ばれる鶏冠状の器官、それぞれの部位を振動させることで蓄電し、電気を帯びる。
翠色の電光をそれらの部位に帯電すると、その荷電がライゼクスの全身の許容量を超えて放電され、甲殻が虹色に輝く。その様子は、息をのむほどに美しい。
過剰なまでの電流を生み出すライゼクスの発電器官を保護し、触媒ともなっている特殊な甲殻を圧電甲という。電竜の狩猟報告の際、真っ先に研究者が飛び付く素材である。
冠甲には生物を一瞬で絶命に至らしめる高電圧電流を溜め込み、自在に操ることを可能とする。
放つ電気は周囲の環境にまで影響を及ぼす事があり、獰猛化したライゼクスが訪れた地では電流の影響で変質した岩石が発見された例がある。
腹はしなやかな鱗に、背は棘殻と呼ばれる甲冑のような突起状の外殻に覆われており、研ぎ澄まされたような鋭さは触れるだけで相手を傷つける。硬質な印象だが、こちらも意外なしなやかさを持つ。
特徴的な尻尾は先端が二股に分かれた鋏のような形状から鋏尾と呼ばれる。内部器官には麻痺毒を蓄積し、極めて強力な帯電性を持つことと併せて加工時の危険度が高い。
大きく発達した翼の飛膜には羽化したての蝶の翅脈を思わせる条が走っており、思わず見惚れてしまうほどに美しいが、備わる翼爪は外側のみならず下向きにも伸びた二又の形状をしており、非常に攻撃的な形状。
赤い眼は昆虫の複眼にも似た無機質な印象を抱かせ、鋭い牙が並ぶ顎は猛禽の嘴にも似た鋭利な形状を形づくる。
脚部や翼も関節以外は外骨格のような甲殻に包まれており、蝶の翅脈を思わせる翼膜と相まって、その姿は黒い殻に身を包む羽虫を想起させる。
・生態
密林を中心に大社跡、水没林など、空のひらけた林野での目撃例が多い。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1552508802376708096?s=19
全身の翡翠色が保護色となることや、いずれも比較的温暖な地であることから、静電気が起きやすい低温低湿度の寒冷な地を本能的に避けているのではないかといわれている。
非常に荒々しい性格で知られており、兇暴にして冷酷。自身の縄張りへの侵入者を全力で排除にかかる。
滑空飛行から急降下の勢いで翼爪を叩きつけるようにして狩りを行い、その威力は中型モンスターを一撃で絶命させるほど。
翼の発電器官を帯電させる事で、一撃の威力を引き上げる事もある。
例え自らより体格が大型のモンスターと遭遇しても冠甲を打ち鳴らしながら咆哮を上げて威嚇、積極的に攻撃を仕掛けて縄張りから排除しようとする姿が確認されており、近年では密林や大社跡にて泡狐竜タマミツネと互角の勝負を繰り広げていたという目撃報告もある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1593810271101136897?s=19
一度暴れ出せば周辺地域の生態系のバランスを著しく破壊する程の被害をもたらすとされるが、こうした被害を齎すのは雄の個体である場合が殆どであり、雌の個体は滅多に確認されておらず、狩猟依頼が提示された例もない。
軽く強靭な甲殻で形成された細身な体型や薄い翼膜は空中での活動に適しており、地上と空中を縦横無尽に駆け回る。
また、生息域が共通するリオスとは獲物や縄張りを巡って頻繁に激突する姿が確認されており、その極めて凶暴な性質から「電の反逆者」の異名を取る。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1552578934620844032?s=19
飛竜種の中でも特に発達した巨大な翼を持ち、翠色の電を纏って滞空するライゼクスのシルエットを強く印象づける。
空の王者ことリオレウスと渡り合える数少ないモンスターといわれ、実際に空中で激しい縄張り争いを繰り広げていたという報告もある。
また、鋭利な翼爪は捕食時には獲物を押さえつけたり切り裂く役目も果たす。
ライゼクス自身もこの翼爪は大切な武器として認識しており、食事や爪研ぎの終わり際には必ず翼爪を舐めて掃除したり、普段からも翼爪を地面に擦り付けて磨き、几帳面に整える一面を持つ。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1801973486828863546?s=19
また、翼全体が帯電する性質を持っており、振るわせることで電磁波を発生させることも可能。
発生させた電磁波は小型の甲虫種をショック死させる程の効果を持ち、これを利用することでテリトリーに入ったランゴスタ等を捕食する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1552582704440324097?s=19
雌は岩場に迷彩柄の細長い楕円形の卵を4〜7個ほど産み、孵化するまでは抱卵するものの、幼体がある程度孵化してからは卵も放棄し、子育てはしない。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1651522664799014912?s=19
卵が迷彩柄なのも、放棄された時点で孵化していなかった場合に外敵から見つかりにくくするため、楕円形なのは風で転がり落ちないためである。
それゆえ、孵化した子は生後間もない頃から自力で自然界を生き抜く事を余儀なくされ、生き残る個体数も多くない。
孵化後間もないうちから狩りを行い、時には体格差のある同種を共喰いすることもあるとされ、苛烈な兇暴性はこの生存競争の過程で築かれていくものである。
・食性
肉食性。カンタロスやランゴスタといった甲虫種、アプトノスやガーグァなどの小型モンスターからドスランポスのような中型モンスターに至るまで、自分より小さな相手であれば、同種を含め多くのモンスターを捕食対象とする。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1523685956406050817?s=19
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水辺では水を飲む様子も見られる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1596798994843586560?s=19
・危険度、戦闘能力
縄張りに侵入者を認めると冠甲を打ち鳴らしつつ咆哮して威嚇を行い、強烈かつ残酷とも評される苛烈な攻撃を仕掛けてくる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1523684316961595394?s=19
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高い飛行能力を支える翼はその強靭さと鋭利さから武器としても用い、翼爪で殴り付けたり、切り裂くように振るって獲物を吹き飛ばしたりと、飛竜種としては珍しい攻撃を仕掛ける姿も確認されている。
とりわけ、空中から獲物目掛けて一直線に突っ込みながら連続で殴りつける攻撃は速さと威力を兼ね備え、危険度が高い。
他のモンスターとは異なる蛍光色の電気を放つのが特徴で、独特の軌道を描く雷光ブレスや大地を走る電流など、特異な性質の電撃を放つ。
怒りと共に放たれる電撃は小型の生物であれば瞬時に絶命するほどで、その脅威は悪魔的とさえいわれる。
特筆すべき事項として、ライゼクスは戦闘中に「電荷状態」と呼ばれる特殊な状態変化を行う事が挙げられる。
ライゼクスは頭部、翼、尻尾の3部位を振動させることで発電、それぞれの部位に蓄電する事で膨大な電気を帯びさせる「部位電荷状態」に移行するのである。
全身の各部に備える発電器官はライゼクスの苛烈な攻撃の威力を飛躍的に高め、最大の特徴である電気を帯びた部位よる攻撃は、予測のつかない衝撃をもたらす。
頭部にある鶏冠状の発電器官「冠甲」は柔軟な筋組織を激しく動かすことで蓄電して前後に展開、眼光も明るい緑色に変わる。頭部の鶏冠に帯電した電流を長剣のように振り下ろす一撃に対しては、防御手段が存在しないとされている。
翼膜は擦り合わせることで翼膜から翼爪にかけて電気を帯び、黒ずんでいた翼爪は翠色に輝くと共に翼膜が鮮やかな電光を放つようになる。
その状態では、得意とする翼爪を叩きつける攻撃に激しい電流が迸るようになる。
尻尾は激しく鋏のように動かすことで蓄電し、二又に分かれていた先端がさらに分かれて四つ又となり、蓄電したそれぞれの部位は鮮やかな緑色に光り輝く。
この帯電した尻尾で標的を挟み込んだり、先端を地面に突き立てて放電するだけでなく、対象に神経毒を流し込み、麻痺させて身動きを封じるといった技も見せる。
そして3部位全てが電荷状態に変化した場合、運動能力は大きく向上し、大規模な電撃を放ちながら縦横無尽に暴れまわる。
その電荷状態で最も警戒すべき技として、空中から標的目掛けて全力で突撃、全身から大規模な放電を放つというものがある。烈しい威力と範囲を誇る大技であるが、それと引き換えに全身の電荷状態が解かれる。
外敵からの抵抗を受けて激昂すると纏う電気は山吹色の輝きを放ち、煌びやかな姿となってより苛烈な猛攻を仕掛け、残忍に敵対者を毀す。
これらの戦闘能力からベテランハンターでも苦戦を強いられ、危険度は斬竜や千刃竜と同等とされている。
・利用
ライゼクスから得られる素材は美しい構造色と靱やかさを兼ね備える鱗、恐ろしく鋭いものの軽くて強靭な甲殻など、武具素材として一級品と云われる物も多く、また膨大な電気を帯び、生み出す事ができる圧電甲は強力な雷属性を宿す武器の素材として需要が高い。
翼膜は剥ぎ取った後もうっすらと電流を帯びており、興味本位で触れると感電してしまうという。
それらの素材から生産された武器は電竜の暴虐を恐れぬ実力者の証とされ、冷徹さを醸す刃が一太刀ごとに鮮烈な電撃を見舞うとされる。
また、防具は身につけた者に電竜の如き狡猾さと厳酷さを与えるという。
・ソース
MHXX
MHR:S
モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書 pg.104〜109
HAUNTING OF THE SUN モンスターハンターライズ:サンブレイク 公式設定資料集 pg.134〜135
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